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掌編小説集7 (301話~350話)

見守り様

作者: 蹴沢缶九郎

あるところに、見守り様という神様が祀られた神社があった。この神社に参拝に訪れた一人の青年。青年は、


「神様、大学に合格させてください。どうか、どうかよろしくお願いします」


と、手を合わせて神に祈ると帰っていった。続けて、青年と入れ替わる形でやってきた二十代半ば程の女性。


「好きな人が出来ました。今度告白しようと思います。成功しますように…」


と、やはり神に祈ると、晴れやかな表情で神社を後にした。その日、最後に神社に来た中年男性。


「家族とうまくいっていません…。もう、どうすれば良いのかわからない…。神様、どうか助けてください…」


中年男性はすがる思いで神に祈り、足取り重く家路についた。



それから何日か経ち、青年は大学受験に失敗、女性の恋は成就して、中年男性の家族は離散した。見守り様は何をするでもなく、事の成り行きを立派に見守っていたのだ。

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