なろうオススメ底辺作品 『紺碧 遥かなり』
自分が読んでいる作品の中でもなぜにこんなに評価が低いの?と思う作品を、本人の許可無く無断で紹介するこの企画。
ガンバレ底辺作者!
タイトル 『紺碧 遥かなり』
もうね、こだわり方が半端じゃない! 以前、感想を送ったところそれがもっさりとした展開を生み敗因に繋がったと作者は分析しているようですが、フィクションなのにノンフィクションのようなリアルな世界観は『なろう』ではそうお目にかかれないシロモノかと。
「新兵器の開発」がメインテーマと自分は判断しましたが、新たな兵器は多くの血と汗と工夫によって生まれたものであり、また新たな兵器は新たな戦術を生み、そのバックボーンである社会をも変革させる。一つの作戦を舞台に流れるように物語は進んでいきます。
よくぞこんな作品を思いつくなと感心しきりでございました。
文体も丁寧かつ緻密。主人公一人称ですがボーッとしてたら三人称?と思わされるくらい客観的に描かれています。
戦闘も互いの駆け引きやら心理描写が事細かく描かれ、バッタバッタと大雑把になぎ払うような作品とは一線を画しております。(それはそれで爽快感があって面白いのですが。)
さらっとした感想を送ったのにも関わらず、非常に丁寧に物語を解説して頂き恐縮したと同時に作品に対する深い思い入れと作者の引き出しの多さ深さをビシビシ感じました。
先日、残念ながら最終回を迎えました。まあ読者としてはエタる心配がない分安心して読めるのではないかと思います。
ギャグはほぼなくテーマは重いですがそれにも関わらず一気に読める魅力がありました。
この作者、一体何者なのでしょうか?