なろうオススメ底辺作品 第3回 『人界線のアルケミスト』
懇意にしている我が家の近所のアニメマニア(26♂)に影響を受け、娘がkey作品やら最近では『ガールズ・アンド・パンツァー』にハマっております。
この間も2人で映画に行ってきたようです。娘は否定しておりましたがまさしくデートです。
とてもいい青年なのですが親としてはちょっと心配です。なんせ娘はまだ小学校一年生なのですから……。
どうも、もりです。
『オススメ底辺作品』第3弾でございます!
夜空に浮かぶいくつもの星。強く光り輝く星もあれば、些細なことで消え入りそうな弱々しい星もあります。でも弱々しく見えているだけで実際は巨星かもしれません。そんな作品を紹介していきたいと思います。
『人界線のアルケミスト』 作者:白笹 那智 (N1969CW)
まずタイトルからして食指が伸びます。ここにはどんな冒険が待っているのかワクワクさせられます。
見つけた瞬間クリックせずにはいられませんでした。そして思いました。よくぞ見つけたぞオレの人差し指!
非常に生真面目なファンタジー作品。ファンタジーのフォーマットは踏襲しつつも骨子がしっかりした独自の世界観を構築しております。『なろう』以前のファンタジー好きにはノドツバものでございましょう。派手なエフェクトや変な意外性もなくまさに王道。ただこの王道に最近飢えていたもので逆に新鮮であります。
誇張されたような独自の表現もありません。変なギャグもありません。小手先だけの飛び道具は一切ありません。実はこういうことが、なかなか難しいんですよね。
それを支える文体はしっかりと地に足のついたよう。文章自体に余裕が感じられ本当に読みやすいです。
物語の導入もなかなか凝っています。先ずは山場から始まり回想という形でその経緯が語られます。ありきたりな手法ではありますが、これがどうしてもハマる。作者はプロなのかなと勘ぐってしまいます。
『なろう』の奥深さと言いますか裾の広さと言いますか、そのようなものが感じ取れると同時に、何故これほどの作品が底辺に甘んじているのだろうかと思わせる作品の一つであります。
剣と魔法のファンタジーを敬遠している方にも「とりあえずこれ読んでみなよ」とおすすめできる一作ではないでしょうか。
と言いつつ自分もまだ最後まで読んではおりません……。でも近日中に更新に追い付きそうな勢いで読み進めております。
気になった方は検索してみて下さい。または自分のブックマーク『連載中U100』から飛ぶことが出来ます。
ではでは。