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200文字小説集 vol.2

大事な用事(200文字小説)

作者: 日下部良介

『大事な用事があるから早く帰ってきて』

 嫁いだ娘からのメール。

 なんだろう?

 とにかく余程のことなのだろう。

 私は早々に仕事を切り上げて帰宅した。


「何かあったのか?」

 居間に顔を出すと、家族が待ちかまえていた。

「はい、これ」

 渡されたのは鬼の面。

「さあ、豆撒きを始めるわよ」

 妻の言葉と同時に一斉に豆が飛んでくる。

「鬼はー外。福はー内」

 それならそうと言ってくれれば…。

「言ったら帰って来ないでしょ」

 まあ、確かに…。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「帰宅したら、なにがあるんだろう」と思ったら、結果が面白かったです。 [気になる点] ありません。 [一言] 「なにかありそうだ」と期待があって、「ああ、そうか」と笑えました。節分なんです…
2016/02/09 04:58 退会済み
管理
[一言] こんにちは^^)200文字小説、楽しみに読んでます。 何気ない日常の一コマが、素敵なお話しになるんですね。 着眼点と表現力が、素晴らしいです
[一言] 確かに大事な用ですね。 どこの家でも、鬼は父親の役目なんですね? 娘が何歳になっても、お父さんは大変ですね。 この小説を読んでそう思いながらも、今年も我が家の鬼は父でした。
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