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エピローグ
エピローグです
彼女の死体は病院で安置された。
目撃者なし。精神病院に通っていた。今までの行動。そして、痕跡を洗い流した雨。
結局、そのまま自殺と断定。我々は泣きもせず呆然と立っていた。父親だけが状況をつかめずおたおたと歩き回っていた。
さて、話ももう終わりだ。僕が彼女を殺したし彼女の願いも果たしてあげた。
だが少しくらいは自分から彼女にしてあげようと思う。
彼女は白を怖がった。死んだあとでもひたすら白い布を見続けるのはつらかろう
白い布をいきなり外してぼこぼこに変形した彼女の顔を母親の目に晒して看護婦は驚いたようだった。
僕はおもむろにポケットから黒いハンカチを取り出し彼女の顔にそっとかけた。




