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ヴァルナディア皇国神話編纂記  作者: 砂川百足
第一章 編纂篇
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国家の礎

 「ミズキ殿、よく来てくれた。ヌールから我が国のことを学んだと聞いている。」


 夕食後、僕は皇帝の執務室に呼ばれた。この一週間、カルヴァドの姿は見ていなかったが、初対面の時よりも、さらにやつれていた。ソファにもたれる姿は、痛ましいほどに力を失っていた。前皇帝ゼファードの急逝で即位したカルヴァドは、帝国議会で僧侶衆と民政院の板挟みとなり、かろうじて予算をまとめ上げようとしていた。為政者という立場のままならなさを、彼は骨身に染みているようだった。



 「はい、陛下。」


 僕の声には、一週間前まで抱えていた無気力さや卑屈さはなかった。新しい知識を吸収し、自分の役割を知ったことで、わずかだが自信が宿っていた。


 「公務以外の場所では畏まらなくてもいい、貴殿は皇国の客人だ。今日から三日間夕食後は私に付き合っていただきたい。」


 そんなことを言われても、どう応じればいいのかかわからない。目の前にいる人はこの国の皇帝だ。


 「陛下、ゼルフィア様とヴィオラ様もいらっしゃいました。」


 ヌール女史の声に促され、ヴィオラとゼルフィアが部屋に入ってきた。二人は昼間よりも落ち着いた、少し厚手のローブを纏っている。彼女たちの表情には、この会議の重要性を理解しているがゆえの緊張が漂っていた。

 カルヴァドは二人を見て、微かに口元を緩めた。


 「入られよ。ヴィオラ、ゼルフィア。君たちも、私の初期設計に参加してもらう。」


 皇帝は疲れた体を起こし、机の上に置かれた大きなヴァルナディアの地図を広げた。その地図には、シィヴァ教の支配域、軍閥の影響地域、そして皇族直轄地が、異なる色で複雑に塗り分けられていた。


 「この三日間でミズキ殿には私と一緒に皇国再建への五年間の全体構想を理解してもらいたい。」


 壮大すぎる陛下のお言葉に、僕は息を呑むしかできなかった。


 「私は今、公共事業の予算編成をしていてね。まずは交通網の再編を考えている。これは有事が起きる可能性が高い地域と交易が発展する見込みが高い地域を中心だけれど、シィヴァ教の僧正や民政院の連中は理解しない。彼らも納得できて対抗できる策を考えなければならない。」

 「陛下、それは戦争を想定されているということでしょうか?」


 ゼルフィアの問いに、皇帝は再び疲労の色を浮かべた。


 「いや、できる限りそれは避けたい。貿易と協定でなんとか現状を維持することを望んでいるよ。しかし、軍備に予算を割かねば他国の侵攻を呼び込んでしまうのも事実。実際、隣国との境では諍いが増えている。」


 カルヴァドが直面しているのは、単なる予算配分の問題ではない。それは「価値観の衝突」だ。

シィヴァ教が民衆を惹きつけるのは、「精神の鍛錬」という高尚な教義だけではない。彼らは「浄水や下水」という、人々の生活に密着した具体的で目に見えるインフラを提供することで、「祈り=豊かさ」という神話を完成させている。


 一方、皇帝が提案する「交通網」は、現時点では「軍事」か「儲け(交易)」の匂いしかしない。貴族にとっても民衆にとっても、それは自分たちの生活よりも遠い話だ。これは、僕が広告代理店で経験した「市場の奪い合い」と構造が全く同じだ。シィヴァ教の「道徳」という競合商品から、皇帝の「道」という商品をどう差別化し、予算編成の場所で売り込むか。


 「陛下、よろしければ私からご提案させていただいてもよろしいでしょうか?」


 カルヴァドは驚きに目を見開いた。ヌール女史もまた、わずかに顎を引いて僕を見つめた。


 「ミズキ殿の提案、聞かせてもらおう。」


 僕は立ち上がり、テーブルの上の地図の前に進んだ。その動作は、一週間前の無気力な僕ではなく、営業プレゼンで修羅場をくぐり抜けてきたクリエイティブディレクターのものだった。実際にこんな大規模な事業のプレゼンに関わったことなんてない。ただ、気分だけはそうだった。


 「シィヴァ教徒は『精神の鍛錬こそが、強靭な肉体と豊かな国を作る』と説きます。彼らは信仰のもとに手がけた生活基盤設備(インフラ)は、人が()()()ための投資です。彼らの教義は、現状維持の安心感を与えます。しかし、皇帝陛下がご提案されている交通網は、人が動くための投資です。我々がこれを単なる軍道として予算を通そうとすれば、必ず浪費だと批判されます。民衆の心にはシィヴァ教の信仰が根付いているからです。」


 僕は努めて冷静に続けた。


 「我々が今必要なのは、道の予算ではありません。『道の神話』です。」


 ヴィオラが「道の神話?」と小さな声で呟いた。


 「そうです。交通網を、『聖なる動脈』として再定義するのです。シィヴァ教の浄水が『体内の清め』ならば、皇帝の道は『世界を繋ぎ、平和と命を届ける動脈』です。そして、この神話を民衆に届けるには、論理ではなく、物語の力が必要です。」


 僕はヌール女史が持っていたペンを拝借し、地図の横の余白に、三つのキーワードを書き込む。


一.物語の力で人を導くこと

二.視聴覚媒体で直感的に伝えること

三.名を借りること


 「第一に、物語の力で人を導くこと。これは情報の物語化です。有事のルートは単なる軍道ではなく、『家族の命を守る避難の道』、『国境で倒れた兵士の命を救う道』として語り直す。短く、感情を揺さぶる物語として発表するべきです。」


 そこで初めて、ヌール女史が小さく息を飲んだのが見えた。彼女が僕を鋭い目つきで見つめ、腕を組んだ。何か思うところがあったのか。


 「第二に、視聴覚媒体で直感的に伝えること、というのは伝達媒体の視覚化と伝達速度です。紙が高価なこの世界では、長編の物語はすぐに広がりません。ですが、詩歌ならどうでしょう?最も影響力の強い詩女の歌声に、その物語を乗せるのです。詩女の皆様こそ、皇国の最も強力な情報伝達媒体です。」


 僕は、険しい表情で僕を睨みつけていたゼルフィアを見た。


 「そして第三、名を借りることとは権威の活用を指します。シィヴァ教は僧侶という権威を用いています。我々もこれに対抗できる『権威』、つまり、最も清らかで、最も尊敬を集める存在を使うべきです。その役割こそが、ゼルフィア様、あなた方詩女の皆様方です。」


 ゼルフィアは、僕が自分の存在を政治の道具として定義したことに衝撃を受け、全身を強張らせた。彼女の眼差しには、怒りや軽蔑ではなく、激しい動揺が浮かんでいた。


 「僕の提案は細かな予算を引き出すものではありません。陛下には納得させるための言葉を売りましょう。シィヴァ教徒の『祈りの物語』を打ち破る、新たな物語を紡ぎ直して予算審議の場で打ち立てるのです。」


  しばしの沈黙の後、カルヴァドは大きく息を吐き、地図から顔を上げた。その顔に疲労は残っていたが、諦めの色は消えていた。


 「見事だ、ミズキ殿。ヌール、彼の提案を採用する。即刻、詩女たちへの新たな詩歌の制作と、そのための紙の手配を命じよ。費用は問わない、私の財産を支え。今後の発展のためにも製紙工場の新設も視野に動け。」


 「承知いたしました、陛下。」ヌール女史は僕の横で深く一礼し、紙の束を開いて皇帝の言葉を書き溜めた。


 カルヴァドは深くソファに体を沈めながら、重々しい声で語り出した。


 「ミズキ殿の言葉の力は、私の計画の最前線となるだろう。しかし、言葉だけで国は守れない。残り三日間で、私は貴殿に私の考える『皇国延命の三本の柱』すべてを理解してもらいたい。」


 皇帝は指を折りながら、その戦略を僕に提示した。それは、僕の知っていた「軍事」「経済」「思想」の三権の脆弱な均衡を、根本から再構築しようとする壮大な計画だった。


 「一つ目の柱は剣。軍事力の集中と防衛化だ。」


 全員の顔に緊張が走る。


 「交通網の整備は、戦争ではなく防御のためだ。だが、それだけでは足りない。ラグナスが握る魔法技術は、今後一切、外部に漏らしてはならない。特に、通信と長距離移動に関わる技術はだ。若い軍閥は拡大路線を望むが、我々が今すべきは、領土拡大ではない。防衛力の絶対化と中央集権の確立だ。兵站と情報網を皇都直轄下に置き、地方軍閥の暴走を抑え、外交交渉の材料とする。」


 ゼルフィアとヴィオラは皇帝が戦争を望んでいないことを理解して安堵したが、ヌール女史の講義のおかげで、かなり危機的状況であることも察知したようだ。今、軍部の暴走がいつ起こるか誰にもわからないのだ。


 「二つ目の柱は言葉。魔法依存の経済改革と海外連携だ。」


 ヌールが頷く。カルヴァドの即位の前から彼女は計画に参加しているのだろう。


 「シィヴァ教の権威は、彼らが広めた魔法産業に支えられている。この経済構造を打ち崩す。そのためにラグナスには魔素の研究を長年続けさせてきた。ヌールの息子がマルティアにいるのも、まさにそのためだ。彼だけではない、他国に幾人かの人材を派遣している。ゆくゆくは、魔法技術に頼らない造船技術や一般工業に公的資金を投じるつもりだ。そして、我が国の特産品を切り札に、隣国との間で戦略的な貿易協定を締結する。外交と交易によって、軍事的な脅威を経済的な力で相殺し、時間を稼ぐ。」


 「三つ目の柱は祈り。教育と儀式の皇族回帰だ。」


 カルヴァドのは慎重に言葉を選んでいるようだった。僕には一歩間違えれば国家を左右してしまう可能性を予見しているように見えた。


 「そして最も重要なのが、ミズキ殿の提案とも関わる民衆の心だ。シィヴァ教が握る教育と司法の場を、皇族の手に取り戻す。シィヴァ教の厳しい教義に対抗するため、皇族が主導する伝統的な祭事を復活させ、新たな秩序を作り出す。詩女の役割は、単なる祈り手ではない。皇国の世俗的な歴史、そして皇帝による安寧と繁栄の神話を語り継ぐ、歴史の語り部として再定義される。」


 カルヴァドは静かに、しかし力強く僕を見た。


 「私はこの三つの柱で、五年間を稼ぐ。その間、シィヴァ教徒の抵抗、他国の干渉、内部の権力闘争、全てが貴殿の行く手を阻むだろう。ミズキ殿。貴殿の物語は、この絶望的な防衛戦の、最初の矢だ。」


 疲労した一実務者の顔をしていたカルヴァド皇帝が、国家再編成のために奮闘する為政者に変わった。そして、僕の目の前には、巨大なパズルが提示された。


 「そういえばゼルフィア様、ヴィオラ様、月の宮殿でミズキ様が描かれた絵物語の評判はいかがでしたか?」


 突然、ヌールが話題を振った。二人は戸惑いつつ、詩女たちの反応を伝えた。中には批判的な意見もあったが、感動する者、物語の登場人物に自らを重ねる者など、反応は様々だったらしい。夕食の時間は絵物語の話で大変な賑わいになったという。彼女たちにとって、「運命を自分で選ぶ物語」は新しい価値観の到来になったようだ。それを聞いたヌールは満足そうに頷き、カルヴァドの方を向く。


 「陛下、ミズキ様にはすでに実績があるようでございます。」


 僕の安易な「漫画家になりたい」という夢は、今やヴァルナディアという国の存亡を賭けた、複雑に絡み合った政治的・軍事的な戦争の中核兵器として位置づけられてしまったのだ。


*************** *************** *************** ***************


 昨日は一日がやけに長かった。ゼルフィアとヴィオラを早めに月の宮殿へ送り届けたあと、僕とカルヴァド陛下、ヌール女史の三人は、予算委員会で発表するスピーチ案を詰めることに専念した。会議は朝方まで続き、原稿が完成したところで、僕の記憶は途切れた。

 目が覚めたのは昼前。僕の気配を察したのか、カシムがすぐに台所へ立った。初夏の陽光が眩しく、白い石壁を照らしている。起きたのは昼前。僕が起きたのを見計らってカシムが料理の支度をはじめた。初夏の日差しが目に飛び込んでくる。今日の昼食は豆を練ったソースと堅焼きのパン、茹で鶏と根菜の和物、香草と檸檬のジュース(レモネード)、どうやら本格的な夏が近いようだ。


 今日の僕に課せられた任務は、この国の軍隊について学ぶこと。皇帝の演説の成功を祈りながら、ヌール女史が用意してくれた史料を読み漁っていた。その途中、急な土砂降りに見舞われた。きっと審議会の空気も、この天気のように荒れているに違いない。


 夜になるころには雨も上がり、星が輝き出す頃、ヴィオラとゼルフィアが訪ねてきた。今日はタリアも同行しており、秘密の会議に加わるらしい。どうやら彼女も皇帝の計画に関わっており、詩女の利用について話があるようだった。

 カルヴァドとヌールを待つ間、僕が書いた物語が詩女だけでなく、侍女たちの間でも噂になり、月の宮殿の一大ブームとなっていることを教えてくれた。


 「ミズキ様がお書きになられた物語に月の宮殿の者は夢中です。ただ、今まで恋など考えたこともない娘たちですから、麻疹のようなものだと良いのですが・・・。」


 タリア様の心配はごもっともだった。祭事に赴いた詩女たちが地方貴族や商人と駆け落ちでもしようものなら大スキャンダルだ。僕の描いた物語が思わぬところで影響が出てしまいかねない、今後は慎重になるべきかもしれない。そんな会話を聞いてヴィオラとゼルフィアがクスクス笑っていた。


 「タリア様は真面目すぎますわ。そんなに心配でいらっしゃるなら、悪い王さまに囚われたお姫様が、皇帝陛下に助けてもらう物語をミズキ様に書いてもらいましょう。」

 「ヴィル、それはあなたが読みたいだけなんじゃないのかしら?」


 ゼルフィアの軽妙な指摘にヴィオラは耳の先まで赤くなった。「ゼル、私はそんなこと考えてません!」と、慌てて訂正していたが、ヴィオラが皇帝陛下に何か特別な感情を持っているのは明白だった。


 「ミズキ様、ゼルフィアから提案です。次に物語を書くときは侍女を主役にしてくださいませ。侍女がお姫様を守り抜くお話です。きっと恋の物語にのぼせ上がった月の宮殿の皆様も、背筋を伸ばすことでしょう。」


 話が盛り上がると同時に、カルヴァドとヌールが到着してようやく会議が始まった。


 「ミズキ殿、本日の議会で交通手段の整備の約束を取り付けることができた。さらに、行軍演習のおまけ付きだ。まず、礼を言わせて頂きたい。」


 カルヴァドはやっと一歩を踏み出すことができた喜びで、普段の彼が纏っている冷徹さや、神経質で近寄りがたい雰囲気をどこかへ置いて行ってしまったようだ。張り詰めていた雰囲気は和らぎ、僕は初めて人間らしい彼の表情に驚かされた。思っていたよりも若く見える。「さて、本題だ。」皇帝が切り出すと雰囲気はいつも通り、に戻った。


  「今日、タリアを連れてきてもらったのは詩女たちに新たな任務を与えるためだ。」


 カルヴァドの言葉で、張り詰めていた空気は再び緊迫した。


 「タリア、君たちには王都に残ってもらい、ミズキ殿の案を遂行してもらいたい。『道の神話』を詩歌に込め、民衆の間に浸透させるのだ。夏至の祭りでは各地に適した詩を必ず入れるろ、良いな。」

 「畏まりました、陛下。」


 タリアは深く一礼した。しかし、彼女の視線はミズキに向けられている。彼女の表情は、政治と宗教の間に立つ詩女の長としての複雑な感情を物語っていた。


 「ミズキ殿の物語は、月の宮殿の娘たちの運命を大きく揺さぶりました。それは素晴らしい力ですが、同時に危険な力でもあります。私たちは一度放たれてしまえば統制ができない力を使うことになりましょう。慎重に進めねばなりません。」


 「わかっている、タリア。」カルヴァドは静かに頷いた。「故に、ミズキ殿はしばらく皇都を離れてもらおうと考えている。私が今、『五ヶ年計画』を打ち出して議会を混乱させれば、シィヴァ教徒の反発は不可避となる。そして、何よりもミズキ殿は、我々の秘密の『三本の柱』を知りすぎた。軍閥はまだしも、高僧どもが何をするかわかったもんじゃない。彼を皇都に残すことは、彼自身の命にも関わる。」


 カルヴァドは立ち上がり、僕の目を見た。その眼差しは、冷徹な統治者というよりも、これ以上何も失いたくないという決意が現れていた。


 「ミズキ殿、貴殿を『神話編纂の旅』に出す。これは公的な名目だ。」


 「旅の目的は、表向きは皇国の統一のため、皇国の世俗の歴史、土着の信仰、そして軍閥とシィヴァ教が支配する辺境の地の状況を、貴殿の視点で絵物語として記録し直すことだ。しかし、ゆくゆくはシィヴァ教徒が独占する『教育』の場に、皇族主導の歴史を送り込むための布石となる。」


 「ゼルフィア、君は王都に残って、タリアと共にミズキ殿の物語を武器に、反撃の詩歌を広める。ヴィオラ。」


 呼ばれたヴィオラは、期待と興奮で顔を輝かせた。


 「君はミズキ殿の護衛兼、記録官として旅に同行せよ。ゼルフィアは剣よりも歌を振るう方が得意だ。君の剣術が彼の安全を確保する。」

 「畏まりました!この任務、命に代えても遂行いたします!」


 「ヌール。」

 「こちらに。」


 ヌールは机の引き出しから、手のひらサイズの小さな木箱を取り出した。

 「ミズキ様と陛下が、遠隔地で極秘に通信するための装置でございます。ラグナスが『剣の柱』のために開発していたものです。通信範囲は限定的ですが、魔素がある限り通信が可能です。非常に重要な装置です。決して外部に知られてはなりません。」


 渡された木箱は皇帝直轄の魔法研究機関、聖機院が作った通信具で、音を封じて伝える仕組みだ。


 「カシムは護衛と雑務係として同行させます。彼は辺境での経験が豊富です。ミズキ様、彼は信用できます。ご安心ください。」


 「ミズキ殿、貴殿の描く物語でこの国を満たすのだ。そして、その物語を現実の力に変え、私に届けよ。」


 僕は立ち上がり、深く頭を下げた。自分の手で描く物語が、この国の未来を形作るための道具となる。


 「陛下。喜んでお引き受けいたします。僕は、僕の物語をこの世界で完成させます。」

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