華の命
皇都の宮殿、カルヴァドの執務室。僕は新たな提案書を抱え、その重厚な扉をノックした。
「失礼します、陛下。お時間よろしいでしょ……」
だが、部屋に入った瞬間、僕は自分が来るタイミングを完全に間違えたことを悟った。室内の空気は凍りつくほど重く、そして甘い煙の匂いが充満していた。
「―――で? いつになったらその優良物件に手をつけるおつもりですか、陛下?」
執務室のソファの肘掛けに足を組み、長いキセルから紫煙を吐き出しているシャオが、氷のような微笑を浮かべていた。その対面には、いつもの冷徹な仮面をかなぐり捨て、苦渋に満ちた表情のカルヴァドが座っている。傍らにはヌール女史が、無表情で書類を抱えて立っていた。
「……シャオ。その話は終わりだと言ったはずだ。」
「終わっておりませんわ。ヤートリ商会のオルノブ嬢との婚姻。……これ以上の合併案件はございません。」
シャオがキセルで机をコツン、と叩く。言葉遣いこそ慇懃だが、その響きは出来の悪い弟を追い詰める姉のそれだ。
「彼女は今回の騒動で、サリヴァの鉱毒問題を解決し、難民に仕事を与えた。民衆からの支持は絶大。彼女を皇妃に迎えれば、皇国の財政基盤は盤石になり、サリヴァ共和国とのパイプも太くなる。……政治的にも経済的にも、これほど利回りの良い投資はありませんわよ?」
「シャオ様の仰る通りです。オルノブ嬢の資産と実務能力は、現在の皇国に不可欠。何より、陛下ご自身も彼女を……高く評価しておられるのは明白かと。」
ヌール女史の援護射撃に、カルヴァドが呻く。外堀も内堀も埋められている。だが、カルヴァドは頑なに首を横に振った。
「……ならん。彼女は、優秀な取引相手だ。それ以上の関係にはなれない。」
「あら? まだそんな寝言を? 十八の時から、言い訳の質だけは成長なさいませんのね。」
シャオが鼻で笑う。カルヴァドは俯き、握りしめた拳を机に押し付けた。
「……私が忌まわしい呪いから抜け出せずにいることくらい理解しろ……この玉座は、他者の犠牲で出来ている。この宮殿だって、伏魔殿であることくらい知っているだろう。 」
彼は顔を上げ、静かに告げた。そこには甘い感情の代わりに、痛々しいほどの拒絶があった。オルノブ嬢に不満があるわけではない。ただ、自分の立場上、彼女を巻き込みたくない。カルヴァド陛下が、そんな優しさにも似た感情を持っているとは知らなかった。
僕はもっと冷徹に物事を切り捨てる人だと、勝手に勘違いしていたようだ。
「彼女は……あまりに眩しすぎる。泥の中でしか生きられぬ私が、その光を手元に置けばどうなる? 光は煤け、やがて輝きを失うだろう。……私のそばにあるものは、すべからく機能としての冷たさを強要されるのだ」
自虐とも取れる、冷徹なリスク管理の言葉。皇帝という立場は僕には想像もつかないプレッシャーの連続なのだろう。しかし、それを聞いたシャオの反応は、納得ではなかった。
ダンッ!!
シャオが優雅な所作のまま、ヒールで机を蹴り上げた。強烈な音が響き、僕とカルヴァドが息を呑む。
「―――相変わらず、お上手な逃げ口上ですこと」
シャオの声から、敬意の皮が剥がれ落ち、冷たい刃のような響きに変わった。
「汚す? 壊す? ……笑わせないでくださいな。貴方はただ、自分が傷つくのが怖いだけでしょう? 万能の皇帝陛下が、予測不可能な他人を懐に入れる恐怖に怯えているだけ。」
「シャオ……」
「彼女はそんなに柔じゃありませんわ。鉱毒に立ち向かい、軍隊相手に商売をする女傑です。貴方の泥ごとき、笑って飲み込むくらいの度胸はお持ちよ。……信じられないのは彼女の強さではなく、ご自分の器の小ささではありませんか?」
シャオは立ち上がり、キセルをクルリと回すと出口へと向かった。すれ違いざま、彼女は憐れむように、しかし軽蔑を込めて言い捨てた。
「国は変えられても、ご自分の殻一つ破れないとは。……本当に、賢しらな皇帝陛下ですこと!」
バタン! と扉が閉められる。ヌール女史も一礼し、ため息混じりに後に続いた。
「……失礼いたします。ですが陛下、今回ばかりはシャオ様の意訳が正しいかと存じます。」
嵐のような二人が去り、部屋には重苦しい沈黙と、紫煙の匂いだけが残された。カルヴァドはしばらく顔を覆っていたが、やがて大きく深呼吸を一つすると、バサリと書類を整えた。そして顔を上げた時には、そこにはもう、いつもの「氷の皇帝」の仮面があった。
「……見苦しいところを見せたな。忘れてくれ。」
声色からも、先ほどの苦悩は完全に消去されていた。まるで他人事のように処理するカルヴァドに、逆に僕の方が動揺を隠せない。
「は、はあ……」
「それで、ミズキ。何か言いたいことがあったのではないか?」
何事もなかったかのような切り替え。そのあまりの早さに、僕は一瞬言葉に詰まったが、慌てて手元の書類を差し出した。
「あ、はい! ……ええと、以前お話しした『ダフタル・ニューズ』の件です。」
僕は努めて平静を装い、説明を始めた。
「―――霧の渓谷に、『ダフタル・ニューズ』の北部支社を設立したいのです」
僕の言葉に、カルヴァドは書類から顔を上げた。
「あのような吹き溜まりにか? オルノブが鉱山を買収したとはいえ、まだ治安は安定していないぞ。」
「だからこそです。サリヴァが共和国に変わり、鉱山の毒が消えようとしている……その事実を正しく伝える媒体が必要です。それに、情報網を張っておけば、残党や新たな火種の監視にもなります。」
「……ふむ。情報拠点か。相変わらず抜け目がないな、ミズキ。」
カルヴァドが苦笑しながら承認のサインをしようとした、その時だった。
「―――失礼いたします、陛下」
ノックと共に扉が開き、二人の女性が入室してきた。一人は、まだ顔色が蒼白ながらも、凛とした儀式用装束姿のタリア皇女。そしてもう一人は、彼女を支えるように付き添う、銀髪の少女――ゼルフィアだった。
「タリア? ……まだ安静にしているように言ったはずだ。」
カルヴァドが椅子から立ち上がりかけるが、タリアはそれを手で制し、真っ直ぐに兄を見据えた。
「陛下。いえ、お兄様。……お願いがございます。」
彼女の声は震えていなかった。あの日、泣き崩れていた少女の弱さは消え、覚悟を決めた女の強さが宿っていた。
カルヴァド陛下とタリア様は兄妹だった。タリア様が連れ去られた時に迫られた陛下の決断は、さぞ辛かっただろう。
「私を……西の要塞都市クエタの領主、ガランド伯爵のもとへ嫁がせてください。」
「……は?」
僕とカルヴァドの声が重なった。ガランド伯爵。今回の子供の誘拐や人身売買、サリヴァ軍の手引きを行った元凶だ。リアンたちが霧の渓谷で証拠を探したが、彼は尻尾を出さず、決定的な証拠は見つからなかった。
「正気か? 奴は貴様を……皇国の民を売った男だぞ!」
カルヴァドが激昂し、机を叩く。だが、タリアは動じない。
「ええ。ですが、証拠がありません。奴はのうのうと要塞都市に引きこもり、次の機会を狙っています。……誰かが懐に入り込み、その喉元に刃を突き立てなければなりません。」
「それが何故、貴様なのだ! 影に行かせればいい!」
「要塞都市クエタは警戒が厳重です。ですが……『皇女の降嫁』となれば、奴も断れません。むしろ、皇族との縁談を喜んで門を開くでしょう。」
タリアは一歩前に進み出た。
「私はもう、歌えません。……詩女としての力も、価値も失いました。ですが、皇女としての名前と身体は残っています。これが、私が皇国のためにできる最後の奉公です。」
「ふざけるなッ!!」
カルヴァドの怒号が響いた。
「歌えなくとも、貴様は私の妹だ! 二度も……二度も貴様を、あのような薄汚い男たちの玩具にさせるものか!」
痛切な叫び。だが、タリアは悲しげに微笑み、首を横に振った。
「お兄様。……優しいお兄様。でも、もう決めたのです」
彼女は背後に控えるゼルフィアを振り返った。
「詩女姫の座は……このゼルフィアに譲位いたします。」
「えっ……?」
名前を呼ばれたゼルフィアが、ビクリと肩を震わせた。彼女自身も、まだ動揺しているようだった。
「ゼルフィアは、稀代の才能を持っています。私とは違う、人々を導く光の歌い手です。……彼女なら、次の時代を担えます。」
タリアはカルヴァドに向き直り、床に膝をついた。
「我ら詩女は皇国の為に全てを尽くすと誓った身です。詩女の任が説かれるのは、皇国のために死ぬ時と、婚姻の時のみ。歌えぬ詩女を政略結婚の駒に使っても、何の支障もございません。……どうか、ガランド討伐の尖兵として、私をお使いください。」
「タリア……ッ!」
「これが、私の復讐であり、誇りなのです。」
その瞳には、暗い炎が燃えていた。歌を奪われ、尊厳を踏みにじられた彼女が選んだのは、安息ではなく、自らの身を捨てた復讐劇だった。カルヴァドは拳を握りしめ、ギリギリと歯噛みする。
止めたくても、ガランドを合法的に追い詰め、腐敗を暴くには、これ以上ないほど有効な手だてだ。皇帝としての理性が、兄としての感情を押し潰そうとしている。
僕は、沈黙するゼルフィアを見た。彼女は不安そうに、しかし決意を秘めた瞳で、敬愛するタリアの背中を見つめていた。新たな詩女姫の誕生と、悲劇の皇女の嫁入り。北の動乱が終わっても、皇国の闇はまだ晴れそうになかった。
「ミズキ。……すまないが、少しタリアと二人だけにしてくれないか。」
カルヴァドが、絞り出すような声で言った。兄として、復讐の修羅道を選んだ妹に掛けるべき言葉は、為政者の言葉ではないだろう。僕は無言で一礼し、立ち尽くしていたゼルフィアを促して、執務室を後にしようとした。
「……失礼いたします。」
僕はゼルフィアを先に出し、重厚な扉のノブに手をかける。ゆっくりと扉が閉まり、室内の光景が細い隙間へと消えていく、その刹那だった。タリアが、よろめくようにカルヴァドの胸に飛び込んだのが見えた。
兄に縋り付き、その背中に細い腕を回す。カルヴァドもまた、愛おしそうに妹を抱きしめ返していた。
美しくも悲しい、兄妹の再会、そして別れの抱擁――そう思った。
だが。カルヴァドの肩越しに、タリアの顔がふっと上がった。閉まりゆく扉の隙間から、彼女の視線が、真っ直ぐに僕を射抜いた気がした。
(―――え?)
彼女の瞳は、先ほどまでの悲劇のヒロインのような虚ろさではなかった。暗く、澱んだ、底知れない愉悦。
カルヴァドの背中に爪を立てるように抱きつきながら、彼女の唇が音もなく動いた。
その口角が、あり得ない角度で吊り上がったように見えた。
それは、復讐を決意した者の悲壮な笑みではない。もっと粘着質で、禍々しい、まるで獲物を捕らえた蜘蛛のような――不気味な嘲笑。
扉が完全に閉まり、その光景は遮断された。
「……ミズキ? どうなさいました?」
廊下で待っていたゼルフィアが、扉の前で硬直した僕を不思議そうに覗き込む。僕はドアノブを握ったまま、背筋に冷たいものが走るのを抑えられなかった。
「いや……なんでも、ない。」
見間違いだ。そうに決まっている。あんな残酷な目に遭い、歌を奪われたばかりの彼女が、あんな顔をするはずがない。あれは照明の影が作った悪戯だ。僕は自分にそう言い聞かせ、動悸を鎮めようと息を吐いた。だが、瞼の裏に焼き付いたあの三日月のような歪んだ笑みは、容易には消えてくれなかった。
廊下には、宮殿の冷たい夜気が満ちていた。
「……風にでも当たりましょうか。」
僕が声をかけると、ゼルフィアは糸が切れた人形のように小さく頷いた。僕たちは無言のまま、宮殿の中庭へと足を運んだ。月明かりに照らされた庭園は、昼間の喧騒が嘘のように静まり返っている。
噴水の縁に腰掛けたゼルフィアは、しばらく水面を見つめていたが、やがて震える声で口を開いた。
「……ご存知でしたか? タリア様が、陛下の正真正銘の妹君であらせられることを。」
「ええ。お二人の会話から薄々は気付いていました。」
「そうですか……」
ゼルフィアは自嘲気味に笑い、膝の上で手を握りしめた。
「私は……あんなタリア様を見たくありませんでした。優しくて、歌がお好きで、誰よりも平和を愛していたあの方が……あんな、復讐の鬼のような冷たい目をなさるなんて。」
彼女の脳裏には、ガランド伯爵への嫁入りで刺し違える覚悟を宣言したタリアの姿が焼き付いているのだろう。
「ミズキ。以前、貴方が書いてくださった物語……覚えていますか? 侍女がお姫様を守るために、身代わりになって戦う絵本。」
以前、彼女のリクエストで僕が執筆し、カルヴァド経由で渡した絵本のことだ。
「読んで、泣いてしまいました。……私も、あんなふうにタリア様をお守りしたかった。でも、今の私には何もできません。彼女の失った歌を戻すことも、あの悲しい決意を止めることも。」
ゼルフィアの瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちる。だが、彼女は袖で乱暴にそれを拭うと、顔を上げて僕を見据えた。
「だから……決めました。私が詩女姫の任を受けます。」
「ゼルフィアが? でも、それは……」
詩女姫。それは皇国の全詩女を束ねる頂点であり、一生を神殿の奥で祈りと儀式に捧げる、籠の中の鳥となることを意味する。時に従軍し兵士を鼓舞し、時に交渉の席に要人として同席し、ヴァルナディアが有利に交渉できるように事を運ぶ。
「私がやらなければ……白羽の矢は、間違いなくヴィオラに立つでしょう。」
ゼルフィアの声に、強い力が籠もる。
「タリア様が力を失った今、次代の筆頭候補はヴィオラです。……あの子を、あんな冷たい鳥籠に閉じ込めるわけにはいきません。」
「……君は、ヴィオラを守るために?」
「はい。」
彼女の決意は固いようだ。だが、詩女姫は単なる名誉職ではない。圧倒的な「力」が必要とされる。僕は恐る恐る尋ねた。
「君の……詩女としての能力は、どんなものなんですか?」
ゼルフィアは一瞬ためらったが、静かに答えた。
「……私の歌は、心に干渉します。」
「干渉?」
「相手の心を読み、思考を覗き見ること。……そして、心を完全に操作して操り人形にすること。さらには、私の心、あるいは任意の他者の精神を、別の器に憑依させることも可能です。」
僕は背筋が凍るのを感じた。ヴィオラの「絶対命令」や、タリアの「広域撹乱」とはベクトルが違う。それは、人格そのものを乗っ取り、書き換えてしまう、ある意味で最も冒涜的で恐ろしい能力だ。
「……そんな力を持っているから、私はずっと恐れられてきました。人の本音が聞こえてしまう化け物だと。」
ゼルフィアは悲しげに微笑んだ。
「でも、この力があれば、詩女姫として皇国を支えることはできるでしょう。ヴィオラの代わりに。」
「どうして……そこまでして、ヴィオラを?」
僕が問うと、ゼルフィアは月を見上げ、今にも泣き出しそうな顔で、胸の内を吐露した。
「……好き、なんです。」
「え?」
「ヴィオラのことが、誰よりも……愛おしいのです。同じ詩女としてではなく……一人の女性として。」
ゼルフィアの声が震える。
「ヴァルナディアでは、許されないことです。神の教えに背く、汚らわしい感情だと……ずっと胸の奥に隠してきました。彼女に触れたい、彼女を守りたいと願うこの気持ちは、罪なのだと。」
彼女は僕の服の袖を掴んだ。縋るように。
「でも……ミズキ。貴方なら、笑わずに聞いてくれる気がしました。違う世界から来た貴方なら……こんな私の歪んだ恋心も、否定しないでいてくれるんじゃないかって……。」
彼女は耐えきれず、その場にしゃがみ込んで泣き崩れた。人の心が読めてしまう彼女は、周囲からの嫌悪や偏見を誰よりも敏感に感じ取ってきたはずだ。その中で、ヴィオラという純粋な存在だけが、彼女の救いだったのだろう。
その愛する人を鳥籠に入れないために、彼女は自らその身を犠牲にして、詩女姫という人柱になろうとしている。
「……ゼルフィア。」
僕は彼女の震える肩に、そっと手を置くことしかできなかった。この世界の掟も、神の教えも知らない。けれど、誰かを想って流すその涙が「汚らわしい」ものだとは、僕にはどうしても思えなかった。
「すみません、ミズキにこんな姿を見せたかったわけでは無いんです。」
ゼルフィアは涙を拭うと、僕の方を向いて強がるように笑った。その表情はとても痛々しい。
「以前、詩女の古歌を知りたいと仰っていましたね。私、詩女の古歌をまとめました。」
「本当かい!?」
僕が思わず彼女の手をとって喜ぶと、ゼルフィアは反射的に身を硬くした。
「ご、ごめん!」
「いえ、そうではないんです!私は男の人が苦手で......直接触れられるのが怖いんです。だから驚いてしまって。」
詩女という才覚を持ち幼少期から隔離された世界で生きてきたのだろう、仕方ない。それに彼女は人の心が読めてしまう。男の人が怖いと言うのも、今まで覗いてはいけないものを覗いてしまったからなのだろうか?
「お部屋に届けさせますので、神話編纂に使ってくださいね。」
「ああ、ありがとう。」
ゼルフィアは立ち上がり、そろそろ戻りますと言った別れ際に、不穏な事を呟いた。
「私の読心術は、距離が近ければ近い程はっきり読む事ができます。ただ一人、カルヴァド陛下を除いては。」
「え!?どういう事?」
彼女は振り返り警告なのか、それとも意図は無かったのかはわからないが、はっきり言い切った。
「カルヴァド陛下は私の知っている中で、最も強い魔法の使い手です。仕組みもわからないし、理解もできません。ただ、何かしらカラクリがあるはずです。私は彼を信用していません。」
彼女の素直な言葉は、理解できる。好意を持つ女性に奥手な振る舞いをしたり、妹自身の危険な決断に怒りを表したり、とても普通な面を見せるが、彼の本質は決して、その部分では無い。
ガザンに革命を唆した時の陛下の漆黒の瞳。光の反射しないあの闇こそが彼の本質なのかも知れない。




