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非鳩候補

作者:り(PN)
「お小遣い、欲しくないかい」
 公園でベンチに座り、独りぼおっとしていると声をかけられる。
 顔を上げると三十代前半らしいイケメンだ。
 オヤジではない。
 だから目を逸らさない。
 けれど質問には答えない。
 ただ見つめ返しただけだ。
「欲しいなら付いてくればいいよ」
 三十代前半らしいイケメンがそう続ける。
 よほど自信があるのか、すぐに踵を返し、歩き出す。
 獲物に逡巡の暇を与えない。
 まあ、付いてこなければ彼の獲物ではないわけで、次を探すのに手っ取り早い方法かもしれない。
「待って」
 それで仕方なく、わたしがベンチから立ち上がる。
 お小遣いが欲しくない女子中学生がいるはずがない。
 わたしが今欲しいのはメイド服にあったローファーだから安いものだが、同じ靴でも皮製のブーツならかなりする。
「よし、いい子だ」
 わたしが追いつくと首だけをまわし、イケメン(省略形)が言う。
 ついで頭を撫ぜようとするから一歩退く。
「触らないで」
「喰いはしないよ」
「それが事実だって証拠は……」
「ぼくの態度」
「あら珍しい。『ぼく』なんだ」
「オジサンっぽいかい」
「まあね」
「時代は変わるよ」
「今はやり難いかな……」
「いや、その点は変わりない」
 僅かな間。
1 貌
2024/11/28 12:04
2 巡
2024/11/28 12:05
3 逆
2024/11/28 12:05
4 情
2024/11/28 12:06
5 直
2024/11/28 12:06
6 過
2024/11/28 12:07
7 探
2024/11/28 12:08
8 雇
2024/11/28 12:08
9 探
2024/11/28 12:09
10 衡
2024/11/28 12:09
11 導
2024/11/28 12:10
12 託
2024/11/28 12:10
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