小話と疑問
私はプロットや下書きを作るのが下手だ。
長編を書く時なんかはどうしてもプロットを作ってから、という流れになるのだけど、どうしてもうまくいかない。
もちろん後々の流れを把握していたほうが伏線だって張りやすいし、行動に矛盾が出ることもないだろう。だけど私はイマジネーション能力が貧しいから、どうにも現実味のある想像ができない。抽象的な、もやもやとした映像しか浮かんでこないのだ。
未来は難しい。
説明文なんて、頭の中で組み立ててから書き始めないとぐちゃぐちゃになってしまうのに、私は無謀にも何の準備もなしに書いた。
期末テストの代わりとなる、期末レポート。無論重要だ。手を抜くわけにはいかない。
意外とすいすい文面が浮かぶ。
周りのみんなも同じくらいのスピードで書いているから、特別すごいことはないのだろうけど。この日記をつけ始めて2週間が過ぎた、その自信がちょっとだけ頭をよぎった。
毎日エッセイの練習はしているようなものだし。あれと同じように書けばいいか、という気楽な心持で挑んだのだ。大したものは書けなかったけど。
案ずるより産むがやすし、という言葉もある。私は意外とデキル人間なのかもしれない(また調子に乗って……
それからもうひとつ。
どうやら例のEちゃんは「ピンクの女優」の意味を知らなかったというのだ。
私が今日、彼女の発言で印象を変えたと言ったら
「え? ピンクの女優って映画の女優さんじゃないの?」と真顔で聞かれた。私は驚いた。
ピンク、というのは昔のそういう作品にピンク色がたくさん登場しているからだ、という話をどこかで知った気がする。
「じゃあ、いったい何のことなの?」
「あー、AVとかに出てる人かな」と私が説明すると、「ええぶい?」と首をかしげるのです。
「AV機器とかの?」
これはいくらなんでも演技だろうと思ったのですが、本人はいたって真面目な様子。
高校生にもなって知らなくては困る(?)だろうということで親切に教えてあげると、ようやく自分の言った意味がわかったのか顔を赤くしました。
「私は純情なの!」と抗議されましたが、そんなことは微塵もないのは私が一番よく知っています。
どうにもどこかのテレビで「男の子はみんなピンクの女優が好き」と言っていたのを鵜呑みにしていたらしい。
いやはや、知識がないと変なところで恥をかくもんですね。
変な知識ばかり溜め込むのもどうかと思いますが。
正直、女子はよくわかりません。
どこまで男子と違うのか、そして同じなのか。
誰か教えてくれる人、いませんかねえ……。
あのあと、しばらく同じネタでからかってました。
もちろんほどほどに、ですけどね。