アンノウン
とある村に笑顔の絶えない少女が住んでいた。
その村には、
子供は隣の街に行ってはいけない
という教えがあった。
が、子供は好奇心に勝てないもである。
少女は周りの大人に内緒で1人その街へと出かけた。
しばらくして、少女は街から帰ってきた。
「凄く楽しかったよ!」
少女は帰ってきてすぐに村の友達に街の話をした。
普段はおとなしい少女が話すその姿は、村の大人が心配になる程に楽しそうな物だった。
しかし、その日から大人になるまで、美味しいご飯を食べても、外で友達と鬼ごっこをしても、何をしても、少女の顔に前のようなとびきりの笑顔が浮かぶことはなくなった。
「知らなければよかった…」
大人になった少女は、すぐに街へ出て行ってしまった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様は、少女と同じ気持ちを抱いたことはありますか?