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強くてニューゲーム(仮)  作者: しゅがぞう
第一章 聖剣・魔剣・伝承・呪い編
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第48話 気になる四人

テレシアのギルドでダウラスさんに挨拶した後、少し町を散策して、

ルミナーゼまで皆を迎えに行った。


ルミナーゼに着くころには日が落ちる時間であったが、ちょうど新規の

冒険者登録と初回任務が完了し、 クオーツさんとデザイアが受けた

討伐任務も完了したようだったので、

冒険者登録を祝うため、 皆でルミナーゼの酒場に入ることにした。


「今日はお疲れ様!」


「「「「「お疲れ様ー!!」」」」」


晴れて冒険者となったのは、ルミナとヨウラン、サーロンとヒルゼンの四人だ。

俺は経験していないが、ギルドのテスト任務にクリアし、今後は冒険者として

活動の予定である。 基本的にはラクレットで発生する依頼に取り組むように

なるだろう。


サーロンは弓の腕前に長けていることもあり、以前から弓の腕を活かしたいと

思っていたそうだが、 村は食料事情を抱えていたため、諦めざるを得なかったのだ。


しかし今やその食料事情は劇的に改善し、余裕ができたことで、

冒険者になるという目標に向かって 歩むことができるようになったというわけだ。


村人の外での活動は、今後非常に大事になる要素であるため、村にとっても、

大変望ましい結果となったのだ。 今後はウィルやシーア、クオーツさんの

指導を受けながら、村とラクレットを行き来し、活動する予定になる。


「今日はさ、テレシアのギルドで支部長に挨拶してきたんだけど...」


「...ダウラスさんね...」


「そうそう。ダウラスさんて偉いのかな?」


「え?ギルドでってこと?」


「そう。いやぁ話し方が凄くて。フィンドールさんとかも呼び捨てだったしさぁ」


「あぁ、それね。あたしも最初は違和感あったんだけどー。でもダウラスさんも凄いらしいのよね」


「うむ。役職云々ではなく、長としての采配は素晴らしいみたいであるな」


「へぇ。...ファンが多そうだったのが関係しているのかな?」


「えぇ!何!?カノンはあーゆーのが好みなの!?」


「いやいや、そうじゃなくって!」


「あぁでも俺も、テレシアで討伐依頼多かったら、テレシアで活動する手もあったよな...」


「はぁ?ウィルあんたいいの?ここにあたしがいてそんなこと言って?」


「...レイミーさんに言いましょう...」


「いや...まじやめてよデザイア...」


「うむ...。ダウラス殿は隣国からの依頼があった時に、集まった冒険者の

割り振りや監督が良いらしくてな」

「ファンとか...もあるのだろうが、こう...緊急時の対応に長けているそうであるな」




領地内の町を回ったことで、俺も冒険者っぽい話ができるようになったものだ。


「それよりさ!カノンはこれからどうするつもりなの?」


「どうするって何を?」


「ほら、フィンドールさんに言われた領内の町巡りは、とりあえず終わったわけでしょ?」


「あぁ、それね。んー。でも多分フィンドールさんのことだから町巡りって、

多分領地外にも行ってきてね!ってことだと思うんだよね」


「うむ。恐らくそうであろうな。」


「まぁ、とりあえず砂糖欲しいし、王都でも行ってこようかな?」


「あぁ、でもそれいいんじゃねーか?」


「え、でもウィル待って。そういえばさ地底湖の話出てなかったっけ?」


「あぁ、そうだったな」


「...ミンステイルの地底湖?...」


「え?何それ?」


地底湖って...確かハインケルさんが言ってたやつじゃないのかなと思い、話を聞いてみた。


「えぇっと、詳しくはわからないんだけど、地底湖に行った部隊がいて?そこで

珍しいものを見たとか?」


「...それって植物のこと?」


「いや多分違うと思うぜ?」


話によれば、貴重な植物を取りにいく部隊が慌てて王都に戻っていったらしく、

魔物の類ではないかと噂になっているらしい。普通の魔物であれば慌てるほどの

内容でもないことから、 王に報告しなければならないほど、

よほど強力な魔物だったのではないかとも言われているらしい。


普通であればハインケルさんの耳に入るハズだが、地底湖は冒険者ギルドの

守備範囲外と言っていたし...。


ここで俺は、ミンステイルへの道で、騎士風の四人と会ったことをハッと思い出す。

そういえば慌てた様子だったような...。もしも地底湖に行った部隊っていうのが

四人のことだとすると、 色々と辻褄が合うような気がする...。少し気になってきた。


とは言え、あまり疑問に思っても仕方がない。そう思ったので騎士風の四人の件は話題に出さず、


一体何だったのだろうなどと話しながら、お祝いの席はお開きになったのだ。

ご覧いただきありがとうございました!モチベに繋がりますので、よろしければブクマと評価頂ければ幸いです!

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