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強くてニューゲーム(仮)  作者: しゅがぞう
第一章 聖剣・魔剣・伝承・呪い編
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第44話 手がかり...①

ハインケルさんの依頼報酬を受け取りにミンステイルにやってきた。


「おぅ、カノンの兄ちゃん!お待たせしちまったな!」


「いえ、全然大丈夫ですよ」


「時間はかかっちまったが、査定はきっちり終わらせたぜ!」

「耳を揃えて支払おうじゃねぇか!」


「まずこっちが小憎らしい鳥の討伐分だ!

成功報酬で小金貨20枚と個体買取で小金貨3枚!」


「ほんでこれがやっかいなカエルとその他の分だ!

成功報酬で小金貨5枚と個体買取で小金貨40枚!」


「端数ないように繰り上げておいたぜ!本当に助かった!」


「お気遣い頂いてありがとうございます!」


「いやぁとんでもねぇ!塩漬けだった依頼がすっきり片付いたんだから、

こっちも感謝しかねぇよ!気持ち良く支払えるってもんだ!」


「いやぁ、それなら良かった」


「おぅ、ポイズンフロッグの数が多かったから、ギルド側としても助かるし、

毒消しを扱う市場もそれを必要とする冒険者も助かるってもんだよ!

まぁ何より討伐で街が安全になったってのは住民にも喜ばれることだしな!」


「そう言ってくださると、頑張った甲斐がありますね」


「いやぁ本当に恩に着るぜ」

「...あそこの峡谷の上流はよ?結構珍しい植物も自生してるって話でな」


「へぇ、植物ですか?」


「そうなんだよ。最上位回復薬とか特殊な薬にも使われる植物で...

名前は...あ?...度忘れしちまった。」

「まぁいい。それが採取できる地底湖が上流にあるんだよ」


「地底湖ですか...へぇ」


「おぅ。あそこはよ?兄ちゃんも行った高台なんかに降った雨やら、

一部の雪解け水やらが流れ込んでてな?そりゃぁ綺麗な地底湖があるらしい」


「ハインケルさんは行かれたことはないんですね?」


「あぁ、そうなんだよ。秘境みたいな扱いだからな?地底湖自体にゃ魔物も

出ないし、冒険者ギルドの出番はないってわけでよ?」


「へぇ、でも植物の採取とかは冒険者ギルドもありますよね?」


「あぁ。まぁよく使われる植物はな。あそこのは貴重な植物だから、そういうこと

専門の部隊がいるんだよな。王直轄の部隊がな。まぁ俺もその部隊ってのは

見たこともねぇけどな」


「へぇ。」


「まぁ、貴重な植物だから余り外にだしたくもないんだろ?立ち入りが禁じられて

いるってのが、その証明だな」

「まぁいい、ところで兄ちゃんはこれからどうすんだ?どっか決まった予定でもあるのか?」


「いや、特別はないですかねー。あぁでも、欲しい食材のために王都には行こうかなって」


「へぇ。何の食材だい?」


「ええっと、砂糖とか醤油とか?」


「ふぅん。砂糖ってのはあの高価なやつだよな?まぁ王都にあるか...。

ショウユってのはなんだ?」


「えっと...。なんと言えばいいのか...黒っぽくてソースっぽい調味料...」


「ん...?でもなんかどっかで聞いたような...」


「え!本当ですか!?」


「随分と食いつきがいいな!...なんだっけなー...。南西の...」


「南西の!?」


「確か...南西の国で育った冒険者が...そんなこと言ってたような...」


「え!じゃあその人に聞けばわかりますかね?」

「その人は今どちらに...?」


「あぁ、どこにいるかはわかんねぇなぁ。冒険者だからな?たまにここに来るけどよ?」


「じゃ...じゃぁ!今度来たら聞いといてくださいよ!」


「ず...随分と必死だな!?...んまぁわかったよ!ショウユ...だな?」


「えぇ!絶対お願いしますね!絶対ですよ絶対!!?」


「あぁ...わかったよ!わかったから座れって!」


「最悪...その人を拘束しといてくださいね!」


「凄いこと言うなぁ兄ちゃん...。わかったよわかった!」


...


こうして思いもよらず、醤油の手がかりを得た俺は、ハインケルさんに頼み込んで

次回のチャンスを待つことになる...。ハインケルさんは


「それより、領内のもうひとつの町、「テレシア」に行ってくれと」と言っていたので、


「醤油次第かな」と答えたら、


「醤油は俺に任せていいから行ってこい」と呆れた様子で言っていたが、

恐らく醤油に対する俺の情熱は伝わったと思うので、テレシアに行こうと

思ったのだ。

ご覧いただきありがとうございました!モチベに繋がりますので、よろしければブクマと評価頂ければ幸いです!

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