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強くてニューゲーム(仮)  作者: しゅがぞう
第一章 聖剣・魔剣・伝承・呪い編
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第42話 ハインケルさんからの依頼②

お次はポイズンフロッグの討伐である。丁度コカトリスとバジリスクの真下くらい

と言っていたので、高台から覗いてみるがちょっとわからない。


ラヴィに咥えて貰って降下中だ。


(しかしこの谷...深っ!)


思ったより深い谷に驚く。コカトリスとバジリスクの高台から少し南に移動した

ところで対象を発見。


(おぉ...いるいる。)

(見えるだけで50体はいるだろうか)


目視することができたのでラヴィに降ろして貰う。探査:(サーチ)を使用した

ところ、50体どころではなさそうだ。緩やかな流れの川の中にも結構いる様子。


「よし...行くか!」


自分の合図で勢いよくポイズンフロッグの集団に向かって走り出す。

一番敵が集中しているであろう場所へ向かってジャンプし魔法を唱える。


雷光の轟:(サンダー・ボルト)


バリバリ...。バリッズガガーンン!!!バッチバチバチイ...。


こちらもあっさり一瞬だ。感電死した個体が川に浮かぶ。毒々しいまだら模様が

気持ち悪い。

マジックリングの効果で魔力で底上げされた魔法が更に凶悪な威力を生む。

探査:(サーチ)にて生態反応がないことも確認した。


マジックリング

★4 効果拡大:(エクスペンションエフェクト)


先日謎の騎士を助けた時に使った★5 任意効果:(オプショナルエフェクト)の

親戚みたいなものだ。単純に範囲魔法の効果が広がらないかと作った一品だ。

当初は重力監獄:(グラビティ・プリズン)の為に作ったつもりだったのだが、

重力監獄:(グラビティ・プリズン)は

★5 任意効果:(オプショナルエフェクト)との

シナジーが強いため、雷光の轟:(サンダー・ボルト)や

防壁系の魔法を使う場合には向いているのではないかと思う。


あんまりチンタラしているとポイズンフロッグが川に流されてしまいそうなので、

川に浮いたポイズンフロッグから回収。ぬるぬるしてる...。

途中、ラヴィに手伝ってもらおうとしたが、ラヴィが咥えると「毒」の影響がある

かも知れないのでやめておいた。


回収にかなり時間を要したが、見える範囲のとりこぼしはなさそうだ。


今度は探査:(サーチ)を起動したまま、ラヴィに運んでもらって、

上流と下流の取りこぼしの調査を行う。


上流の途中、やたらでかいゲンゴロウのような昆虫?がいたので

ゲンゴロウ目掛けて上空から飛び降り、聖剣オベリクスで一刺し。


下流方向の調査を行い、やっぱりここにもゲンゴロウのような昆虫がいたので

上空から一刺ししておいた。


深い峡谷でマイナスイオンを感じながら、ラヴィと飛行ドライブをしていて

気分が上がってしまった。よくよく考えたらゲンゴロウは害虫じゃなかった

可能性もあったのだ...。無駄な殺生は極力控えようと思った。

その他に異常はないようだったので、取りこぼしなしで調査も終える。


...



「ハインケルさんー、こんにちはー」


夕刻ごろミンステイルのギルドに顔を出す。奥からハインケルさんがやって来る。


「よぉカノンの兄ちゃん!そろそろ出発してくれるって感じか?」


「え?いやもぅ終わりましたけど?」


「...」


「え?何が...?」


「え?いや、だから...依頼?」


「...は?」


「...え?」


ハインケルさんも驚いていたが、受付業務のお姉さんも「は?」って顔のまま、

固まっていた。やっかいな討伐依頼を俺が請け負っていることは周知されてた

ようだな。とりあえず狭い個室に案内してもらった。


「えっーっと...。すまねぇ...もう一回言ってくれるか?」


「いや、だからー、コカトリスとバジリスクが三体ずつ、ポイズンフロッグは

数えてないですが...まぁ100体くらい?あとゲンゴロウみたいなのをニ体ですね」


「う...嘘だろ?」


「いや、まじの大まじですよ?ほら?」


ゲートからポイズンフロッグの手を引っ張り出し、手を振ってみる。


「いやぁ...。まじかよ...たまげた...。」

「いや...別に疑ったとかじゃなくてよ...?俺がなんか夢でも見てるのかってさ...」


「ユメジャ、ナイデスヨー」と言いながらポイズンフロッグの手を振る。


「いやわかったよ...すまねぇ...。だからそいつは引っ込めてくれ...」

「やっぱり夢な気がしてくるじゃねーか」


「ハハハ」


「そうしたら...申し訳ねぇ。明日の朝一にもっかい来てくれるか?」


「えぇ、構いませんよ?」


「すまねぇな兄ちゃん!今日はもう買取も解体も手がいっぱいでよ?

人手を手配しないと捌けそうもねぇわ」


「いや、こんな時間ですみません」


「あぁ、いや時間は大丈夫だ。ただ数が多いからな?」

「買取も解体行ってからだから、時間かかるかもしれねぇけど大丈夫か?」


「大丈夫ですよ」


「いやぁ情けねぇ...。兄ちゃんが依頼にかかる時間より、ウチの方が時間かかるなんてな」

「でも...おめぇさんが規格外ってのは良くわかったわ!文句なしだな!」


...


...



翌日ギルドに仕切り直しで訪問し、解体部門に持ち込む。ゲートが見られるのは

ギルド内でも憚られるので、ハインケルさんが気を使って誰もいない倉庫に

一人にしてくれたところで、回収した魔物を並べる。ハインケルさんに

その旨伝えて、ギルドを後にする。


「約束できねぇが三日後以降で頼む!」と言っていたので数日開けてまた来るとしよう。

ご覧いただきありがとうございました!モチベに繋がりますので、よろしければブクマと評価頂ければ幸いです!

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