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強くてニューゲーム(仮)  作者: しゅがぞう
第一章 聖剣・魔剣・伝承・呪い編
33/177

第33話 体調不良?

「カノン殿、おはよう。今日も良い天気だな!」


「あぁ、クオーツさんおはようございます!」


「カノン殿、ちょっと尋ねたいことがあるのだが...」


「えぇ、どうされました?」


「もう三日も続けて見ているのだが...」


「三日?」


「うむ。ワシは早起きでのう...目覚めて部屋を出るだろう?」


「はぁ」


「そうすると一昨日はラヴィ殿、昨日はカミュ殿、今日はラヴィ殿が上空を飛行しているのだ」


「えぇ...そ...そうですよね」


「ところがだ...不思議なことに三日とも同じ白い子虎を咥えて飛行しているのだ...」

「この村では虎を見たことないだろう?精霊の類か...もしや何かよからぬことの前兆ではないかと思っての...。」


...


「えぇ...っと...それは...俺です...」


「え?」


「なのでですね...それって俺なんです」


「?」


クオーツさんの反応も最もだ。何を言ってるかわからないだろう...


「で...ですからね!」


ボフッ!


「ガオーッ!」


ボフッ!


「とまぁ...こういうことなんですよ」


...


...


「ちょ...ちょっとすまんカノン殿...近頃老眼が進んでな...」

「あとちょっと...具合が悪いみたいで...すまん...ちょっ...」


クオーツさんがよろめきながら部屋に戻っていった直後、

ドサッと何かが倒れる音がした。 老眼ってこの世界にもあるんだな。


...


さて気を取り直して。昨晩の魔法とマジックリングの効果だが...現在も絶賛点灯中

である。ステータス画面で確認したところ、MPの消費もなさそうだ。

以前ダンジョン内でデザイアに聞いた時は、照明系の魔法は3時間程度の効果と

いっていたので、マジックリングの効果はでている様子だ。引き続き経過観察を

するとしよう。


明日ごろにはフィンドールさんのところに顔を出すつもりだが、

今日はやはりマジックリング★5 永続:(コンティニュー)を利用した実験、

整備を行う。


それが「冷凍庫」の設置だ。肉と魚を中心に食料については随分と余裕が

でてきたらしく、魚は取水場で取り切れなくなった魚が、そのまま排出されて

しまっているらしい。


このため、ラクレットやルミナーゼのに卸す余裕がでてきたのだが、

クオーツさんが整備計画の中心に、取水装置の改善を謳っており、

ウィルやシーアのアイデアのひとつでもある生簀の準備も進められることになっている。


生簀があれば貯蔵量にも余裕はでるが、消化するスピードがたいして

変わらなければ、資金にもなりうる貴重な食材が排出されるようになってしまう。


レイミーの申し出もあり、貯蔵施設となる建造物を用意してみようという発想だ。


幸い、デザイアのお陰で氷魔法も使えるようになったので、試してみることと

した。


とりあえず試作するイメージなので今回は氷の防壁:(アイス・ウォール)で

やってみよう。


レイミーから貯蔵するならここがいいと指定もあったので、

街の中心に近い倉庫を利用するとしよう。


氷の防壁:(アイス・ウォール)

マジックリング★5 永続:(コンティニュー)


倉庫内に氷の壁が出現する。こちらも効果がどれくらい続くのか不明のため、

実験的にほんの少しの食材で試すようにレイミーには伝えておいた。

まぁ「冷凍庫」というよりは「氷室」って感じだな。(氷室をみたこともないが)


どの程度冷えるのかもわからないので、そのあたりも確認するようにしてくれと

投げた。

深淵の絶対零度:(アブソリュート・コキュートス)なら「冷凍庫」として間違い

なさそうだが、そんな無駄遣いをするとデザイアに怒られそうだ。


...


「おぅカノン!丁度良かった!」


「あぁ、ウィルお疲れ様!」


「ちょっとさ、聞きたいことがあるんだけど?」


「え?何々?」


「もう三日目くらいだと思うんだけどよ」


「三日目?」


「あぁ。夕方くらいになるとさ食事前だし落ち着いた時間だろ?」


「うん」


「そしたらさ、一昨日も、昨日も、今日もカミュとラヴィがさ、

夕方ごろになると村の外れで遊んでるみたいでさ」


「あぁ...そ...そうかもね」


「だけどよ...おかしなことに三日とも見慣れない...白い子虎と一緒に遊んでたみたい

なんだよ...」

「この村では虎は飼育してないだろ?精霊の類とか...魔物かも知れないし何か嫌な予感が

してよ...。」


...


「えぇ...っと...それ...俺なんだよね...」


「え?」


「だからさ...それって俺なんだって」


「?」


ウィルの反応も最もだ。何を言ってるかわからないだろう...


「だ...だからぁ!」


ボフッ!



「ガオーッ!」


ボフッ!


「とまぁ...こういうことなのよね」


...


...


「ちょ...ちょっと悪りぃ...カノン...最近眼精疲労がひどくって...」

「あ...目から...色んな症状がきちまってるみたい...すまん...目が...」


ウィルが目を抱えながら部屋に戻っていった直後、

ドサッと何かが倒れる音がした。 眼精疲労か...俺も気をつけた方がいいのかな?

ご覧いただきありがとうございました!モチベに繋がりますので、よろしければブクマと評価頂ければ幸いです!

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