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強くてニューゲーム(仮)  作者: しゅがぞう
第一章 聖剣・魔剣・伝承・呪い編
32/177

第32話 光あれ!

「じゃあ分配はこれでいいな」


「えぇ!これで決めちゃいましょう!」


「...大丈夫...多いくらい...」


「うむ。カノン殿がそう言うのであれば。」


「わたくしも頂いてしまってよろしいのでしょうか...」


「ちょっと...ウィルのが多いんですけど」


翌日ギルドに討伐の報酬を受け取りにきた俺達は、フィンドールさんに個室に

案内していただき、報酬の分配を行った。分配前の内訳はこんな感じだ。


成功報酬 小金貨 30枚


魔石買取 小金貨 80枚


討伐報酬 マッドゴーレム 1体 小金貨2枚×17体

     ゴーレムティザー1体 小金貨5枚


当初の取り決め通り、成功報酬と魔石買取は全体で等分することにし、

討伐報酬は個人報酬扱いだ。


シーアが文句を言ってるのは討伐報酬による差のことだろう。

まぁシーアのことだから言いたいだけな気がするが...。


「はぁん?カノンがミノタウロスの魔石の分も等分するって聞かねーんだから、

皆多いくらいなんだぞ!第一、ねーちゃんの指示のまま仕留めてった結果だろ!」


「もー。知ってるわよー。五月蠅いわねー。知ってて言ってるだけよ!」

「フィンドールさん!...これっておまけしてくれてるんでしょうね?」


ジロッ


...


フィンドールさんの顔が引きつる...


...プッ


「「「「ハハハハハ」」」」


「...アハハ!冗談よ!フィンドールさんありがとねー」


「シーア、冗談が過ぎるぞ」


「いいえ!皆さん本当にお疲れさまでした!」

「それと...冒険者登録カードの返却です。はい、どうぞどうぞ。」


...


「...あれ?フィンドールさん?これって...?」


「あぁ。カノン殿はお話のとおりランクアップですよ!」


「え?でも色が...」


「ゴールドで間違いありません!おめでとうございます!」


「「「「おおおおーっ」」」」


「やったじゃんカノン!よかったね!」


「カノン様、おめでとうございます!」


「うむ。当然の結果だな」


「...みんな納得...」


「ミノタウロスぶっ飛ばしてんだから当然だよな!」


「あ...みなさんありがとう!」


...祝福して貰ったのは嬉しいのだが、フィンドールさんのことだ...何かあるに違い

ない...。 そんな予感がしてしまったので、タドタドしい返事をしてしまった。


...


「じゃあさ、一旦戻ってから、皆で買い物でしょー?」

「はい、いきますよーいきますよー」


「フィンドールさん、本日はこれで失礼させていただきますわ」


「ほらユウリもカノンも早くー」

「じゃあねフィンドールさん!」


「ユウリさん、シーアさん、みなさんお疲れさまでした!」

「あ、カノンさん!また近くギルドに寄ってくださいね!」


(...やっぱりなんか頼まれそうだ。)


そう思いながらも詳細は聞かずに六人でギルドを後にする。

今日は昨日に続いて、エルフの村の数人を連れ、ルミナーゼの街で買い物を行う

予定なのだ。


村の皆を慣れさせたいのもそうだが、街の人にエルフを慣れさせたいのだ。

こういう時は少しの人数で行動する方がよさそうなものだが、

あえて軽めの団体行動で、目立ってしまった方がいいだろうという判断だ。


ウィル達がルミナーゼでお世話になっていた飲食店にも巡り、

新鮮な魚を卸せるお店を探すことになっている。ルミナーゼにくるときは

俺のゲートが必要なので、定期的な販売は難しいかもしれないが、

不定期でも買い取ってくれるような繋がりを築きたい。


一方でラクレットの街への出入りも忘れない、ギルドで報酬の受け取りが

あったので、タイレンに余っていた小金貨を渡し、

気乗りすれば数人でラクレットのシェーラさんのところで

食事でもしてくるよう言っておいたのだ。


食事してもお金が余るならば買い物もしてきてと言ってある。

一応護衛役になるエルフには


マジックリング

★3 誘導:(ガイド)と

★3 睡眠:(スリープ)も渡しておくように言ってある。


人選は任せるが、村人に外の世界を見せるのが主たる目的であるため、

外の世界に興味が強い村人を優先するように伝えてある。


シェーラさんには、ユウリから同胞が食事にくる旨を伝えてあるので

大丈夫だろう。 残念ながら昨日今日で街へいけない村人には、

お土産を買って帰るつもりだ。


...


ルミナーゼの街で買い物をし、日が傾いてくるころに、

人気のない裏路地でゲートを使い、村に戻った。


買い物の途中、ガラス類を中心に販売している店を見つけたので入ってみると、

大き目のガラスの保存容器が売っていたので、十本ほど購入し村に持ち込む。


夕飯を済ませ、ひとりになった時を見計らい、

以前から試してみたかったマジックリングと魔法を試してみた。


購入した口の大きなガラス容器に手をかざし、魔法を唱える。


空間照明:(スペース・ライト)


夜の明り取りのため照明が欲しかったのだ。松明やロウソク、夜間の警備用に

かがり火などは焚かれているが、大して明るくもないのに、

火事の可能性もあるし、消耗するしで大変だなぁと思ってたのだ。


眩しい光で部屋の中は明るすぎるくらい明るい。全力のLED照明くらい明るい。


漏れた照明の明るさに驚いた村人が「カノン様!どうなされましたか!」と

軽く騒ぎになってしまったので、魔法が封じ込められたガラス容器に布をかけ、

光量を調整している。



付与したマジックリングの効果は


マジックリング

★5 永続:(コンティニュー)


マジックリングの効果がどれくらい続くのか確認するため、今夜はこのまま寝ると

する。 強力なマジックリングとはいえ、永続の効果を発揮するのに、

MPも消費するかもしれない。


しかしこんなに明るいならば、浮遊照明:(フロート・ライト)でもよかったかもしれない。


今夜は眠れるのだろうか...。

ご覧いただきありがとうございました!モチベに繋がりますので、よろしければブクマと評価頂ければ幸いです!

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