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強くてニューゲーム(仮)  作者: しゅがぞう
第一章 聖剣・魔剣・伝承・呪い編
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第28話 悪い予感

冒険者ギルドへの報告の後、俺とユウリは村に戻るつもりだったのだが、

なぜか解散せずに四人がついてくる...。


ヒソヒソ


「ユ、ユウリどういうことだ?」


「え、わたくしもわかりませんわ...」


「これじゃ俺達...帰れなくない?」


「そ、そうですわね...」


「ユウリさ、ちょっと...聞いてみ?」


「え、カノン様のお願いでもそれはちょっと...」


俺達の不安をよそに四人は談笑しながら楽しそうだ。


...


「ちょ...ちょっと皆さん?どういうアレですか?」


ユウリが聞いてくれないので、勇気を出して聞いてみた。


「「「「?」」」」


...


「いやいやいやいや...。え?みたいにしないでくださいよ」

「精算まで解散じゃないんですか?」


「え?なんで?」


キョトンとした顔で四人が俺を見つめる。


「いやだから帰らないんですかってことですよ」


こちらが言いたいことは伝わったハズ...


...


「え?だってあたし達もうチームでしょ?」


「うむ。そうだな」


「...そう思う。それに...」


「そうだぜカノン!チームなら一緒にいるのが普通だろ?」


「そうよね?それにまだカノンから聞いてないし?」


「え?聞いてないって何を?」


「「「「?」」」」


...


「...魔法?...」


「...手品?」


「...ドロップ?」


「...付き合ってるのか?」


...そういうことか。討伐帰り際に言っていた「また今度って」そういうことか。

ユウリが「今日の方が大変かも」って言ってたのはこれなんだなきっと...。


「いやいや...言わないですよ」


「え?だって今後困るじゃん?」


「...言わないとかありえない...」


「え、だってスキルの詮索はNGじゃないんですか?」


「えなに?やっぱりスキルなの?」


「いやだからそうじゃなくて」

「クオーツさん、シーアとめないんですか?」


「うむ。それはそうだが。...そうではないであろう?」


「そうではないんですか!?」


...


「カノンさぁ、もう無理だって...諦めろ」

「この先それを知らなかったら、夜も眠れないし」

「冒険稼業に...支障をきたすだろ?」


「いやまぁそれは分からなくもないですけど...」


「そうよカノン!あたし達が体調不良でそっちに気を取られて

魔物にドカーンってされてもいいってこと!?」


「いやそんなことはないですけど...」


「...デザイアは死んでもついてく...」


「クオーツさん!なんとか言ってくださいよ!」


「いやカノン殿、ワシも個人的な探求心がとまらない」


「むくく...」


最後の防波堤のクオーツさんが役に立たない...。

ダメか?ダメなのか?お縄につくしかないのだろうか?


「ちょ...ちょっと待って...」


最悪クオーツさんとウィルは諦めてくれそうなものだが、

シーア...特にデザイアは無理かもしれない...。多分トイレまでついてくる感じだ。

...うん多分間違いない。


ヒソヒソ


「ユ、ユウリ...どう思う?」


「え、わたくしですか?...わたくしに聞かれても...」

「でも...多分...シーアさんとデザイアさんも...コントロールできないものと

思われますわ...」


ユウリはオドオドしながらも意見をくれた。俺と同じ感覚である...。


「ユウリさ、例えばだよ?エルフの村に四人を連れてったらどう思う?」


「いえ、多分...そんなに問題ではないかと?」


「え?そうなの?」


「えぇ、カノン様のお客様ですし、村的には問題ないと思われますわ?」


「えでも色々バレちゃうんじゃない?」


「えぇ、でも村の存在云々よりはカノン様自身の要素の方が影響大きいですし」

「変にお断りして吹聴される方が影響が大きいかと」


「やっぱりそう思う?」


「えぇ、皆様信頼できる方ですので自ら吹聴することはないでしょうけど」

「ウィルさんとかは「うっかり」なんてことはありそうですし...」


「そう思うよね...」


「...。」「...。」


...




「ちょっとぉー。纏まったの?」


「え、えぇ、まぁ...。」

「え待って。皆さんもし俺が事情を説明せずに立ち去ったらどうなります?」


...


「...ギルドに報告して冒険者じゃいられなくする?」


「...魔法で自死する?...」


「...あることないこと言う?」


「...引退かな」


大体予想どおりの回答だったが、クオーツさんの言葉がとどめとなり、

俺とユウリは諦めることにした。


こうして俺達は「絶対に口外しないこと」を条件にゲートでエルフの村に四人を

招待したのだった。もちろん「ゲート」を使用した際に、

デザイアが固まったことは言うまでもない。

ご覧いただきありがとうございました!モチベに繋がりますので、よろしければブクマと評価頂ければ幸いです!

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