表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強くてニューゲーム(仮)  作者: しゅがぞう
第一章 聖剣・魔剣・伝承・呪い編
2/177

第2話 マジックリング

ご覧いただきありがとうございます。第一章は序章として世界観を共有させていただきました。物語は大まかに第二章から進みますので、退屈かも分かりませんがお読み頂ければ幸いです。

なお、第一章は物語の伏線となる要素を散りばめていますので、その辺りも気にして見て頂けると、第二章からグッと面白くなるかと思います。

「あ、そうだお前に名前をつけてあげないとだな」


そう言いつつ、頭の上の龍を手で抱き上げる。


(語呂だけで決めていいものか...)

(んー...っとそうだなぁ...)


(...カミュってのはどうだ?)

(...カミュ...。うん悪くない!)


「お前の名前はカミュだ!」


ポウッ!


カミュが薄っすらと発光する。


(なにやらうっすら光ったな?光った理由はよくわからないが、

カミュもしっぽを振って喜んでいる様子だ。)


...


さて、この後は一体どうしよう。


(まずは街をさがそうか...。)


ただ...街を探す前に腹ごしらえしたい。


(何か食えるものはあるかな)


「カミュ、お前も腹減らないか?」


そういうとカミュがお腹に手をあてて何か考えているような素振りを見せる。


何か思いついたのか、カミュは羽を広げ急に飛び立ち、湖に飛び込んだ。


(これは完全に獲物を探しに行ってるパターン。)


カミュに期待しつつ、少し待つ...。


ただ待っているのも仕方ないので、

能力の気になるところをもっと確認しよう。ステータスオープンと念じる。


...


この「マジックリング作成」って何なんだろうか?


タップボタンがあったのでタップしてみると詳しい説明...。というか

チュートリアルが始まった。


...


『ようこそ剣と魔法の世界へ!』


(うん。そーゆーのはいらない。)


『まずは使ってみよう!』


『マジックリング・・・この世界の新しい概念だ!』

『武器や魔法に追加の効果を与えることができる指輪を作成することができるよ!』


『まずは使ってみたい効果をイメージしてみるんだ!』

『初回はこの中から選んでみてね!』


...


------------------------------------------------------------

★5 再生 回復魔法に再生効果が乗る

★5 貫通 貫通効果があり攻撃力がアップする

★5 爆裂 接触時爆発

★5 反射 魔法を反射する

★3 回避 回避力があがる

★5 伸縮 武器が物理的に伸び縮みする おすすめナンバーワン!

★5 停止 一定確率で対象を一時停止させる

★4 振動 振動効果を与えることで殺傷力があがる

★5 永続 繰り返し魔法効果を発動をする 魔法効果におすすめ!

★4 速度調整 使い方次第で協力無比な効果

★4 座標指定 法則を無視する内容でとても脅威

★1 睡眠(小)★2(中)★3(大)

★1 誘導(小)★2(中)★3(大)

------------------------------------------------------------


...


★の数はレアリティだとわかる...。


どれも強そうで、なかなか魅力的な内容だ。


レアリティの設定で強さもわかりやすい。


数分考えた結果、おすすめに上がっている★5の伸縮を選んでみる。


...


『伸縮だね!それでは武器が伸縮するイメージを描いてみるんだ!』

『それなりの魔力を消費するから気を付けてね!』


そうメッセージが流れると、魔力がごっそりと消費された感覚。

さっき魔剣を手にした時と同じ感覚だ。


そう考えている内に目の前に魔法陣が現れた。


...


しばらくたつと魔法陣が消え、指輪が具現化された。


『これでマジックリングが完成したね!』

『マジックリング自体は指の数だけ装備ができるけど、いわゆる効果の重ね掛けはできないよ!』


『マジックリングの効果がひとたび発動すると、その後は効果の切り替えは

できないんだ!』

『武器自体に元から付与されている武器効果には上書きはされないよ!

つまり武器効果とマジックリングの効果は同時に使えるんだ!』


『マジックリングの発動は基本的に周囲の魔素を利用するものだから、

発動自体はだれでもできるんだ!』

『発動自体は念じるだけで発動することができるよ!』


『マジックリングは武器や魔法だけでなく、道具などのアイテム自体にも付与することができるよ!この場合はマジックリング自体を、アイテムと一体化する必要があるから気を付けてね!』


『操作や作成が上手くいかなくても、作れなかったり効果が発動しないだけで、

危険は全くないから安心してね!』


『チュートリアルにあった効果の他、色々な効果のマジックリングを作ることが

できるから、色々チャレンジしてみよう!』


『それではチュートリアルを終了するよ!』

『このチュートリアルは何度も確認できるから安心してね!』


...


具現化されたマジックリングをみつめる。


(たぶんこれを指にはめて剣を振るんだろう)と理解した。


収めていた聖剣を再度召喚する。聖剣の見た目に変わりはない。


元々武器効果に「反射」がついている。


(これはあれか?反射って魔法とかを反射するのかな?)


(それでこの指輪のおかげで伸縮効果が乗るって理解でいいのかな?)


指にはめた「伸縮」の指輪を意識しながら、剣を真横に振ってみた。


ズバァッ!


(!?!?!?)


メキ....メキメキ...ドシーン


木までの距離は数十メートルはあろうか。十数本の木が音を立て倒れる...。


...




...


しばらく方針状態...。


(少し振っただけなのに...。)


別に木が切れると思ったわけではない。ただなんとなく剣を振っただけなのだ。


想像以上。想像を超えすぎて手が震える。


(おいおい...。なんてもんを作らせやがるのか...。)


振った直後、一瞬だけ刀身が伸びたように見えたが、振り切った時には、

刀身は元のサイズに戻っている。


手の震えがとまらないまま、一度、召喚した聖剣を「戻れ」と念じ、掌に収める。


(なんて恐ろしい能力なのか...。)


「マジックリング」その効果を身をもって知ることになる。


...


そういえばマジックリングの作成で魔力が減った感覚について、

気になったのでステータスを確認してみる。


----------------------------------


【レベル】 測定不法

【職業】  クリエイター

【種族】  六獣(虎)

【性別】  なし

【 HP 】  14300

【 MP 】  6000

【称号】

聖精霊の加護:ウィプス

魔精霊の加護:シェイド


【装備】  

聖剣 オベリクス     

武器効果 反射:(リフレクション)


魔剣 エクスキューション

武器効果 停止:(ザ・ストップ)


旅人の服


【常用スキル】

万能言語

レアドロップ


【習得済魔法】

雷光の轟:(サンダー・ボルト)

雷光矢 :(スパーキング・アロー)

聖光護化:(セイル・デクション)

聖光浄化:(キュア・エーション)

聖光回復:(シャイン・ヒール) 

次元の門:(ゲート)

重力監獄:(グラビティ・プリズン)


【聖剣印スキル】

龍種召喚

(剣技上昇)

(身体強化大)

(聖属性魔法極大化 魔力増大)

(聖属性耐性)

(魔力回復速度上昇)

▼聖光護化:(セイル・デクション)

▼聖光浄化:(キュア・エーション)

▼聖光回復:(シャイン・ヒール) 


【魔剣印スキル】

龍種召喚

(剣技上昇)

(状態異常無効)

(魔属性魔法極大化 魔力増大)

(魔属性耐性)

(魔力回復速度上昇)

▼次元の門:(ゲート)

▼重力監獄:(グラビティ・プリズン)


【聖魔印スキル】

(全属性魔法適正:(オール・マジック))

(体力上限突破)

(魔力上限突破)

(弱点鑑定)

(連続魔法)

(魔法無詠唱)

(並列魔法展開)

(魔法合成)


【ユニークスキル】

進化

分身

マジックリング作成 ▽


----------------------------------


魔剣を手にした直後に確認したMPから、数値が4000ほど減っている。

魔力上限突破がなければカンストしているMPの、およそ半分程度の魔力をもっていかれたわけだ...。


(作成するタイミングは注意が必要だな。)


...


(まてまて、魔法も試してみたいな...。)


...


少し場所を移動し、思いがけず切ってしまった倒木を目標に、


雷光の轟:(サンダー・ボルト)


と念じてみる。


バリバリ...。ズガーン!!!バチバチバチイ...。


...


...魔法の効果としては想像どおりの魔法だったが...。威力が凄い...。


(恐らく熊よりでかい敵でも一撃で葬れるんじゃないか...。)


MPの消費を確認したところ、15程度減っていた。


(このレベルの魔法がMP15って...。カンストしている俺なら、これを600回程度放てるのか...。消費MP15くらいってことは比較的簡単な魔法なんだろうけど...。

この魔法自体の威力をみれば中級レベルの魔法なのかな...?)


と考えているうち不意に、カミュが戻ってきた。口に魚をくわえている。


(おおー素晴らしい)


期待通りの成果に思わず心の中で拍手。


感動でリング作成の恐ろしさはすでに忘れてしまった。


(これ一緒に食べようってことかな?)


うむ。見た目も悪くない魚だ。カミュが折角獲ってきた獲物だ、

腹も減ってるし、ありがたく頂くことにしよう。


森に少し入り、落ちている木々を拾い、倒れている木をイスに腰を掛けた。


(火を焚かないとね)


「カミュ!これに火をつけられるか?」


子龍だし、できるのではないか?と少しの期待を持って話しかける。


ボワッ!


(やっぱり龍だから口から火がでるのね!)


「ありがとうカミュ!」


カミュもどや顔をしているように見えなくもない。


串がわりに拾った枝を使い魚に刺し、焚いた薪の炎で魚を焼く。


...


しばらくすると魚の焼けたいい匂いが辺りに漂う。


焼き加減も良さそうだ。さっそく食べてみよう。


カミュにも焼き魚を差しだしたところ、匂いを嗅いでからもぐもぐと食べ始めた。

俺も魚にかぶりつく。


...


「うまい!」


子供のころに食べた鮎の塩焼きに似ている。

塩がないから味気ないっちゃ味気ないのだが、

その身はホロホロとしていて美味しい。

この魚は焼く以外にも、どんな風に調理しても美味しいだろう。


ひとつ目の魚を食べ終え、ふたつ目の魚に手をだす。


まさか労せず食事にありつけるとは...。カミュに感謝。


あたりはまだ明るかったが色々あったせいで、心が疲れてしまった。

時間をつぶして今夜はここで休むことにした。


(街探しは明日の日がでてからだ。

暗くなるまでにもう数匹カミュに魚を獲ってきてもらうことにしよう。)


そう思ってカミュに今一度魚を獲ってきてとお願いする。


...


カミュが狩りをしている間に今一度、頭の中を整理しよう。


...


(魔法はスキル魔法無詠唱の効果があるのだろう。

念じるかイメージした魔法名を唱えるだけで発動できるようだ。

発動するタイプの他のスキルも、指輪を作った時の要領でイメージすればいいのかな?)


(人化する場合、瞳の下にある進化の秘宝に、意識的に魔力を注ぐことで

人化できるようだ。解除するにはその逆だ。)


(当然といえば当然に、この世界の知識が少なすぎてわからないことだらけだ。

どこかで常識を勉強しないといけないな。)


そう考えているうちに、カミュが食べきれないほどの魚を積み上げていた。

流石に獲りすぎか。


どうしようと考えたところ、魔法、「次元のゲート」を思いつく。

転生ものでは「異空間収納」は必須とも言える能力だ。


...


左手に意識をこめて次元のゲートと念じてみる...。


予想通りの「ゲート」が空間にあらわれる。魔力量を調整することで大きさも変わる。


試しにカミュがとってきた魚をひとつ入れてみる。どうやら収納できているようだ。


出現したゲートを一度閉じ、あらためてゲートを再召喚。

先ほど収めた魚を無事に取り出すことができた。


異空間では時間の経過があるのだろうか?確認するには時間もかかるので検証は

保留とする。


その後は何をするわけでなく、カミュと時間を潰した。


...


あたりが薄暗くなってきた頃、


「カミュ、今日はここで寝るぞ?」と言うと、カミュも理解し嬉しそうにしている。


(嬉しいか?野宿だぞ?...まあここは神聖な雰囲気も感じるし、安全に寝れそうだ。)


人化を解除し虎型になり、湖畔の砂浜に寝っ転がっていると、

カミュがぴったりと身をよせてきて暖かい。


知らぬ間にすっかりと寝てしまったのだ。

ご覧いただきありがとうございました!モチベに繋がりますので、よろしければブクマと評価頂ければ幸いです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] スマホで見てるのですが何ヵ所か文章が途切れて下の段で続いてる所があって、誤字報告機能でも別の文として認識されていて報告が難しいのでスマホで確認した方が良いかと思います。 [一言] 指輪…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ