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強くてニューゲーム(仮)  作者: しゅがぞう
第一章 聖剣・魔剣・伝承・呪い編
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第19話 お買い物マラソン

ギルドへの訪問と武器屋での買い物が前後してしまったが、結果的に良い方向に

話が転がってゆく...。


ギルドでフィンドールさんからクエストを頂いた後、武器屋について相談してみた

ところ、近くの武器屋より、少し街の外れにある武器屋の方がモノが良く、

値段も抑えらえ、しかも腕がいいと、紹介状までいただいたので、街地図を頼りに、

紹介いただいた武器屋まで足を延ばしてみた。


「すみませーん!こちらにグランツさんはおりますでしょうかー?」


街外れの店なので店内には他に誰もいない。


「おぅおぅおぅ!そんなに大きな声で叫ばなくても聞こえてるよぉ!」


カウンターを挟んですぐ先の部屋にいた小柄の男性が、声を上げながら出てきた。


この男性はこの店の店主、グランツだ。フィンドールさんによれば、

元シルバー級の冒険者で足に負った怪我が原因で引退したらしい。

種族はドワーフだそうで、見ればすぐにわかるとのことだった。職人気質だが、

冒険者の気持ちも良くわかってくださるのだそう。


「んん?そいつは紹介状かい?見してみな?」

「おぅ、こいつは珍しい...フィンドールの坊やじゃねーか」


「グランツさん、初めまして。冒険者のカノンと申します。こちらは連れの

ユウリと言います」


「グランツさん、初めまして。ユウリと申しますわ」


「おぅ!こりゃ珍しい。ユウリさんだっけか?お姉ちゃんエルフだろ?」


「えぇ、そうでございますわ」


ユウリは耳を隠しながら人型に近づけていたのだが、グランツさんは迷うことなく

一目で見抜いた。


「あぁ、別になんでもねぇんだ」

「俺はドワーフだからよ?同じ亜人のエルフくらいなら目鼻顔立ちですぐにわかるよ」

「変装しててもな?エルフは基本的に美形が多いけどお姉ちゃんはひと際だなっ!ガハハ」


「そんなにわかるもんですかね?」

「私からするとそうかもなとは思いますけど、耳の形が人間だったら気づかない

かもですけど?」


「おぅ兄ちゃん、そうだな人間から見れば確証に至らないってのも間違いないと

思うぜ?」

「まぁ俺の場合はこんな商売だし、人の面みて仕事することもあるくらいだから

よ?」


「そうなんですね」


「まぁその点兄ちゃんは合格だよ、なんだか恰好はしまらねぇが目がいいな!

一見すると頼りない感じもするが、面構えも悪くねぇ!」


「まぁよ、珍しくフィンドールの坊やが紹介してくれた人間だからな?

それだけでもお兄ちゃんの「可能性」がわかるってもんだぜ」


「フィンドールさんが?」


「おぅ、まだフィンドールの坊やとは付き合いが短いのかい?

あいつはあぁ見えて結構すげぇんだぜ?特に先見性ってゆぅのかね?

人も出来事も見抜いちまうような「目」をもってる」

「まぁよ、俺ほどじゃないがなっ!ガハハ!」


...そう言われるとそうなのかもと思ってしまう。ギルドマスターにしては若いし、

俺の素性は知らないけれど、依頼されたクエストを見れば、

今の俺に必要な経験を積ませるということにも繋がるのかもしれない。


スクエイトさんからの早文とゲートを理由にしていたけれど、ギルドマスターの

権限を使ってでも、冒険者としての俺を引き上げてくれたわけで...。


俺もブロンズ級への引き上げは断ることもできたのに、ギルド側の事情ってことを

説明することで、結果的に思惑通りブロンズ級になってるわけだし...。


(フィンドールさん恐るべし...)


「まぁフィンドールの事は安心しな?

喋り方に不安を感じるやつもいるそうだけどよ、

俺はあいつを小さな頃から見てんだ!間違いねーよ?ガハハ」


(グランツさんも凄い、俺が少し不安を感じたことを悟ったのか?

的確に俺の心理に沿った話をしてくる)

(フィンドールさんは少し苦手だったけど、見る目がかわりそうだ)


「おぅ、すまない兄ちゃん!だいぶ話がそれちまった」

「それで今日は武器を見に来たのかい?」


「えぇ、そうなんですよ!顔に書いてありましたかね?」

「もうグランツさんにお任せしちゃおうかな」


「兄ちゃん...うまいなぁ!」「久しぶりにシャレの聞いた返事を貰ったぜ!」

「よし!気にいった!いい仕事になりそうだっ!ガハハ」


...


...


「ふんふん。なるほどだな」

「片手剣は持ってるから、腰巻に短剣と投擲武器かぁ」


「ちなみに兄ちゃん何級だ?」

「予算は?」

「近く戦闘になる魔物はいるかい?」

「エルフのお姉ちゃんは魔術師かい?魔導士かい?得意魔法の属性は?」

「よく組むパーティー編成は?」

「利き手は?」


...さっきまでと違ってグランツさんは顔が真剣だ。直接ではないが、

ある意味冒険者の命を守ることに繋がる職業だからな。


グランツさんの眼差しに俺も感化されたのか、今までそんな風に考えたことは

なかったのに...。今までであれば武器屋のおっさんっていうと、

ひたすら出来のいい武器を作ることに没頭するような感じだろうと思っていた。


それは多分間違いじゃないし、いい武器が冒険者の力になることも間違いない

だろう。 ただ、グランツさんは冒険者を「守る」ことに軸足を置いている

気がする。それがそう...なんとなく伝わってくるのだ。


「そうかい...うんうん」

「じゃあこれが一番だな」


ゴトッ


「まずは短剣だ、この短剣は切れ味が抜群だ。お姉ちゃんが土魔法を使うんだから

魔法のダメージは基本的に「打撃」ってことになる。」


「万が一「打撃」が通用しない場合、他の魔法でダメージをとりにいくか、

弱体化魔法で弱らせながら「斬撃」で致命傷を狙うようになるだろ?」


「短剣のメリットである「軽さ」を生かしつつ「斬撃」を生かすならこいつが

一番だ」


...


「...投擲武器はこいつがいいな、こいつは刀身の先端に重心をめちゃくちゃに

寄せている」

「めちゃくちゃ寄せているからこそ、間違いなく敵に刀身が向く」

「投擲武器は言わば牽制だ。どんな体勢であっても投げられなくちゃ意味がねぇ」


「ミスリル級やアダマンタイト級なら技量と経験でなんとかなるが、

それ以下のクラスじゃその辺も考えておかなきゃならねぇ」

「こいつは刀身が細身だが、軽い分ちょっと多めに数を持ち歩けるし、

間違いねぇよ!」




グランツさんの説明は、俺にもわかりやすく納得感がある。

これであれば戦闘素人の俺でも使えそうだ。


「兄ちゃん?これでいいかい?」


「いやだなぁ...グランツさんにお任せするって言ったじゃないですか!」


「ガハハ!」

「そうだったな!」

「よしわかったよ兄ちゃん!ここで装備して行くかい?」


「えぇ、そうします!」


...


「おぉ!兄ちゃん男前になったぜ!」

「なぁ!エルフの姉ちゃん?」


...コク


(ん?)


ユウリが返事をしないで頷くだけだ。


...


「じゃあな兄ちゃん!また来いよ!」


「えぇ、本当にありがとうございます!」


「壊れたら文句言いにきますからね!」


「フフン...」


「あそうだ兄ちゃん!短剣は左手で抜きな!左斬上が基本だぞ!」


去り際にそんな事を言われた。これって右手の装備武器じゃあないんだ?

じゃあなんで利き手を聞いてきたんだろう?てっきり利き手で振るもんだと

思ってたよ。

ご覧いただきありがとうございました!モチベに繋がりますので、よろしければブクマと評価頂ければ幸いです!

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