第十一話 山で見つけた女子
桃太郎は一人で山へ柴刈り&山菜取りをしていた。
「キャー!!」
ん・・・?悲鳴・・・女・・・?
桃太郎が声のした方を見ると
女が崖のような所で木の幹にぶら下がり何かに手を伸ばしているようだった。
この辺りにはいない若い女だった。
「え!危な・・・」
桃太郎は慌てて走って崖の上にあがった。
「おい!大丈夫かよ!?」
桃太郎は下にいる女に声をかけ、その手を取った。
「え・・・?」女は桃太郎の方をみた。
重てえなっ・・・
桃太郎は女を引っ張り上げた。
「はあっ・・・はあっ・・・大丈夫?・・・」
「もう!!余計な事しないでよ!!」
「は?」
「もう少しだったのに!」
「何なんだ!人に助けてもらってその言い方!!」
「何よ、誰も助けてなんて頼んでないわよ!」
「あ?さっきキャー!とか言ってただろ!」
「それは・・・そうだけど・・・もう少しでとれそうだったのに・・・」
「何が?!」
「あれよ!」
「え?」
「あそこに咲いてる花・・・」
「花?!」
「もう!とってきてよ!」女は桃太郎をにらんだ。
「は?何で俺が・・・」
「だってあなたが私の邪魔したんじゃないの!」
「は?勘弁しろよ」桃太郎はを立ち去ろうとした。
「ちょっと!!ねえ!!」
「知るかよ!」
「もう!!」
桃太郎はそのまま家へと向かった。
しばらく歩いていたが先ほどの女が後ろにいる事に気が付いた。
「何だよ!何でついてくんだよ!」
「・・・・・・」
そのまま桃太郎は歩き出したもののずっと後ろにいる女が気になり言った。
「お前さ・・・もしかして・・・まだ俺にあの花を取りに行けと?!」
女は首を横に振った。
「じゃあ何なんだ?!」
「あ・・・ははは・・・道がね・・・わからなくなっちゃって・・・」
「あ?!何だそれ」
桃太郎は自宅近くに来て言った。
「なあ・・・お前いったい何処までついてくんだ!ここ俺ん家だぞ」
「だって・・・分からないんだもん」




