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俺は10歳で女になった。  作者: ミーケん
1章 女になる
4/9

俺が女になった日【4】

ブクマ50越え感謝


若干胸糞です。

みんな、注意して読んでくれ

 検査も終わり、俺は着てきていたジャージに着替え、姉は隅に追いやられていた机に戻り、書類の山を適当にどけた後、ノートパソコンを起動し、カチカチとなにかを打ち込んだり(?)していた。俺は叶の作業を見ることなく、叶の机とは反対側に追いやられていたソファーに座ってくつろいでいた。先程受けた検査の機械のように固くない、ふっかふかなソファーである。控えめに言って最高だ。どうせなら検査もこのソファーで受けたかったほどだ。まったく、なんであの機械はあんなに硬いのか。それは永遠のミステリー。

 部屋には姉のタイピング音だけが響いていた。俺はその雰囲気が嫌いであった。いや、嫌いと言うよりは苦手の類だ。まぁ、つまるところ居心地が悪かった。

「なぁ、俺、飲み物買ってきていいか?」

 叶に言う。幸いジャージの中に100円玉が3つあったことは確認済みである。叶が気を使って(叶が気を使うなどありえないが)小銭を渡して来なくてもまったく問題ない。

 叶はパソコンに向かったまま片手間に「いいよー」と答えた。

 俺はそれを聞くと同時にソファーから立ち上がり、ドアに手をかける。その時、叶は俺に向かってこんなことを言ってきた。

「変態には気をつけなさいよー。この学校特殊性癖保持者の集まりだからねぇー」

 なにを言っているんだ。叶、お前も十分特殊性癖だ。しかし、当時の俺は「特殊性癖」という言葉を知らない純粋ボーイだったのでその言葉を聞き流した。


 前に述べた通り、この大学は広大な敷地を所有している。そのため、自然と敷地内に建てられた施設も比較的大きな作りになっている。それは叶の研究室があるこの建物も例外に漏れることは無い。そんな建物内を10際になったばかりの子供が彷徨くとどうなるか?そんなことは想像に難くない。つまり、俺は迷った。

 自販機を発見するまではよかった。いや、実際は良くはなかった。その自販機を発見も迷った末の怪我の巧妙である。つまり、偶然自販機が見つかっただけである。自分で言ってて泣きたくなるが、それが紛れもない事実であるのなら認めざるを得まい。

 しかし、どうしたものか。俺は考える。

 この身長ではどうやら上から二段目の列にあるカルピスのボタンに届きそうもない。正直俺は身長が高い訳では無い。加えて俺は女の体になる影響で若干だが身長が縮んでいた。俺は考えた挙句にジャンプで買うことにした。これで完全に取れなさそうな程しかジャンプできなければ諦めもついたのだろうが、俺のジャンプはカルピスのボタンまであと数センチで届くかという望みを与えるものであった。

 結果、俺はちょうど自販機前でぴょんぴょんと目的のカルピスのボタンを目指して足りない背を補おうと格闘することとなった。

 さて、そうして幾度となく全力でジャンプすると当然ではあるが、俺は疲れた。その疲労感は10回ほどで訪れ、ジャンプを30回ほど繰り返した時にはジャンプ力が弱まってきた。加えて全身から汗が吹き出し、服が肌に張り付く感覚が気持ち悪さを俺に感じさせ、俺のやる気を削いでいった。

 最終的に50回ほどで俺はカルピスを狙うのを諦めた。

「はぁ……はぁ……」

 自然と口から息が漏れる。俺はこんなに弱かったか?元の俺なら普段からの運動のおかげて体力は十分にあったはずだ。なんで、こんなことになっているんだよ。そもそもなんで俺は女になってんだ?それから全ておかしいじゃないか。そうだ。これが夢だったりしないか?

 俺は疲れのせいが思考力を落とし、そんなくだらないことを心の中で思っていた。まぁ、簡単にこの俺の状態を言い表すならば、ストレスからの現実逃避である。

 苦しい。暑い。気持ち悪い。ついでに暑い。そして、汗がウザイ。

 そして、俺はやけくそに最下段にあった炭酸飲料を買おうとボタンを押そうとする。この頃の俺は炭酸が大嫌いではあったが、飲んだら吐くとかそういうことではなかったので、仕方なく炭酸しかない最下段から買おうとした。

 しかし、その前に何者かの手が後ろから伸び、カルピスのボタンを押した。その手の腕にはちらりと白衣の袖が見えた。俺は叶が迎えに来てくれたのだと思い、勢いよく背後を振り返った。


「やぁ、お嬢ちゃん。こんな所でどうしたんだい?」

 そこに居たのは叶ではなかった。

 体型は若干の肥満、全身からむんとした汗臭い匂いを吐き出している。清潔感溢れる叶とは大違いである。また、顔はいわゆるオタク系というものだろうか、角縁のメガネをしていて、髪は整えられていない。また、顔からも汗が垂れていた。さらに言えば不器用な笑顔がその姿をより気持ち悪くしていた。

 つまり、典型的な変態の偶像である。

 俺は心の内の混乱を悟られないように口早に「カルピス取ってくれてありがとうございます。それでは」と自販機の受け取り口からカルピスを取り、その場から立ち去ろうとした。

 が、立ち去ることは出来なかった。

「あぁ、そっちは出口だよ」

 そう言ってそのきもい男は俺の左手首を強く掴んだ。

「……っ」

 声にならない声が出る。こいつ、体型に似合って力が強い。体感的にはテレビに出ている横綱とかに手首に限定してプレスされた感じだ。正直とても痛い。骨折してしまうんじゃないかと心配してしまうほどに。

 というか、なんで見知らぬ女子小学生の手首をそんなに強く掴むんだ。いや、そもそもの話出口なら出口でいいんだが、そこから記憶辿れるし。

「あ、ごめんね。力加減できてなかったよ」

 俺の声に気づいたのか、男は俺の手首を握る力を若干ではあるが緩めた。しかし、残念なことに手首を完全に離すことは無かった。

 俺はこれ以上の反抗は無意味であると悟り、立ち去ることを諦めて男と向き合う。

「なんですか?」

 俺の声は若干震えていたと思う。しかし、緊張で声が上ずり、恐怖で喉が締まっていたにしては上出来の声ではあっただろう。背中に先程とは異なった汗が伝う。それか冷や汗であると察するのに時間は要しなかった。

 こわい。そして、意味がわからない。なんで呼び止めた?なんで俺の手首を掴んだ?不可解で意味がわからないものが人間を1番恐怖させる。それは俺も例外ではない。目の前で呼吸をしているこの男のしたいことが全くわからないのだ。

 男は下手くそな笑顔をより一層深めて言った。

「僕のこと、怖い?」

 俺は内心飛び跳ねる。なんで、こいつは俺の思っていることが分かるんだ。なんで、なんで、なんで。

「あ、僕は心理学を専攻してるんだ。科学とかはさっぱりでね。それで、最近は幼い少女の考えていることを研究してみたいと思ったんだよね。でも、僕は嫌われちゃう」

 男は俺の手を引っ張る。俺は不意の男の行動に対応出来ず、男の体に体を預ける形で収まる。汗臭さに思わず顔を顰める。その様子を見て、男はニヤける。気持ち悪い。

「だから、襲ってみようって思ったんだ!」

 襲うってなんだ?そう思った時には俺は男に硬い床に背中から押し倒されていた。

 状況がわからず、自体の把握ができず、抵抗もできない俺は背中に受けた衝撃により、息を漏らすことしか出来なかった。

「大丈夫。心配しないでね?僕がちゃんと責任を取ってあげるから。君はまだ幼いから心配は要らないね」

 男はそう言って俺のジャージを脱がし始めた。肩に手を置き、俺のジャージの上着を静かに下げていく。薄いTシャツがその顔を覗く。男は煩わしいようにその薄いTシャツを力強く破く。腹が出たからなのか若干の寒さを感じる。ズボンも同様に俺の肩に手を置いて下げる。そして、見えるブリーフも同様に脱がされる。一瞬男は俺がブリーフを履いていることに驚いたような様子を見せたが、すぐさま気にしなくなった。俺は男が俺の体を好きにしているのを黙って見ていた。いや、黙りたくなんてなかったが、これが出なかった。また、肩を押さえつけられていたので俺は逃げることも出来ず、なされるがままであった。

 そして、男は俺を押さえつけながら片手で自身の股間のチャックをジジジと開ける。そこから出てきたものを目にする前に俺は顔を背けた。そこには俺の買ったカルピスが転がっていた。

詳細は書けん。

というか、書いたら18禁になるわ。。。


次回「俺が女になった日【5】」

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