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橋が完成しめでたい話

橋はとりあえず完成

「ヒーロ少し良いかの」

夕食を食べ終えまったりしているとシルヴィエが話しかけてきた。

「ん?どうしたんや?」


「ようやく子を授かったようじゃ。」

シルヴィエが嬉しそうに言う。


「うおおおおぉぉぉ!!ありがとうシルヴィ!!体痛くないか?しんどくないか?気分は悪くないか?無理せずなんでも言いや!」

(えらいこっちゃ!えらいこっちゃ!)


「落ち着けヒーロ、国王があたふたするでない」

シルヴィエは普段通りおちついている。


「子供だぞ子供、あたふたさせてくれい!」

シルヴィエはニコニコしながら俺の慌てぶりを見ている。

その日はシルヴィエと話しながら夜が更けた。


朝になりシルヴィエの懐妊の報告を臣下や国民にした。

アルベリア王国はまだ子供も生まれていないのに祝賀ムードに包まれた。


シルヴィエが懐妊したことでシルヴィエ以外とする時に使っていた避妊魔法を使うのをやめたことで他の娘達も懐妊した。


めでたい報告は続き、ストラ川の橋も完成したという報告が来た。


俺は軍幹部と運輸担当を連れ完成した橋へと向かった。


現地に着くと河の両岸にある塔を結ぶように吊り橋が出来ていた。

塔の横に取り付けた水車の力を使うことによって、塔内部の昇降機を動かせるような仕組みだ。

河の真ん中にも塔を建てて、吊り橋の中継地も作った。


「全部完成したのか?」

近くにいた建設部の幹部に聞いてみた。


「はい、設計図通り橋も川底のものも完成しております。」

ついに完成したか。


以前来た時、水のなくなった河底を隆起させて、盛り上がった土の壁を吹き飛ばしたことによって、隆起させた土分の河底に空洞が生まれた。


それは対岸を結ぶように壁の枚数分出来ていた。

その空洞の両端を地上と繋ぎ中にレンガやアスファルトに木材などを使い、内部の強度を上げ防水性をもたせたトンネルとなった。


橋の真下にあるトンネルは他のものより深い位置にあり高さも横幅もあるので空気を入れるために塔を作り、吊り橋の中継地点としても活用した。


トンネルの入口と橋の両岸の塔には軍の駐屯地を作り、ローズブランとローズルージュに交代で守らせることにした。


その日は朝から王城がさわがしかった。

それもそのはず、夜中にシルヴィエが産気づいたのだ。

「ヒーロ様!シルヴィエ様がお子をお産みなされました!」

俺はすぐに部屋に入るとやりきった顔をしたシルヴィエと可愛いわが子がベッドに並んでいた。

「よく頑張ったなシルヴィエ」

シルヴィエの頭を撫でながら労った。


「ヒーロよこの子の名前はなんとする?」


「ラン○○にするべきだろうが、それはローゼン家と決別するためにしたことやし、今やローゼンランド地方は我が国土。」

「ならばこれからはヒー○○を継承家名としラン家はシルヴィエとの次の子に、ローゼン家は然るべき子に再興させようと思う。」

「この子の名はヒーロラン。ランを付けることで反発は起こりにくいと思う。」



シルヴィエの曽祖父と母イザベラのローゼン家、シルヴィエの曾祖母と父ボルグのカサブランカ王家の家名であるラン家


どちらも歴史は古いのだが少し事情は違った。

シルヴィエの曾祖母イオはカサブランカ王族なのだがローゼンランド王国に寝返り、カサブランカ王家からは縁を切られている。


イオは当時の国王ローゼンジルドと子供の時から仲が良く許嫁だったのだが、両国の関係が悪くなり破談となっていた。

だがイオは諦めきれず、国を捨ててローゼンジルドの側室となりローゼンガルムを産んだ。


ボルグ将軍は王家の傍流なので家名をつけることはなかった。


ヒー家は昔ゼークト教国の北にあったヒーデンベルグ王国の家名で、ボルグ将軍の母方家名である。

全盛期にはカサブランカ王国、ローゼンランド王国など周辺国に娘を嫁がせ一大勢力を築いていた。

だが大メルベーゼ王国との決戦に負け国は分裂し、その結果滅びた。


ヒーデンベルグ王家の分家であるルグ家が国を再興したのだが、その国も数年前に滅びた。


「俺にヒーデンベルグ王国を再興する気はないが、古より続く王家の血がせっかく混じっているし、俺はラン家ではないしな」


「アルベリア王国の家名はラン、ローゼン、ヒーの三家とする。」

シルヴィエが国法の第1条1項に公に追加する宣言をした。


子供がこれからもじゃんじゃん

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