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これは! 誰のために、、、? キミの為にだよ!

作者: 七瀬




僕の好きな人は、僕の存在を知らない!


僕の名前は 『影山 カクイ』 歳は25歳。毎日アルバイトを掛け持ち

しながら、何とか生活をしている人生だった、、、!



僕の好きになった女の子は、スラットした長い黒髪がきれいな女の子で。

彼女とは、電車で知り合ったんだ、、、!


いや? 僕が一方的に彼女を見つけて、好きになっただけ、、、!


バイト先からバイト先に移動する時の、決まった時間の決まった車両に

僕より1つ後の駅からキミは静かに乗り込んでくる。



キミは、空いた席を見つけてゆっくりと座ると右手に持っているカバンから

必ず本を出して、静かにその本を読みだすんだよね、、、!


僕は一番端の席からキミをずっと見ている。

15分ほどで本を読み終わると、、、?


キミはカバンに本を直し、、、。

前を向いて、電車の流れる風景を見ている。


ほとんど、人が乗っていない電車の中ではキミも僕もリラックス

出来るのかもしれないね、、、!




こんな毎日がずっと、続いていたのに、、、!

ある時、僕とキミが乗る車両で見慣れないおじさんがキミの隣に座ったんだ。


僕は凄く嫌な予感がしたのだけど、、、?

余り気にしないようにしていたら、、、急にそのおじさんがキミに絡みだした

んだよね、、、?


『ねえねえ? そこのお姉ちゃーん! 1人なの? 何処の駅で降りるの?』

『えぇ!?』

『よく見たら、、、? キレイな顔してるね! おじさんと一緒に遊ばない?』 

『やめてください! 駅委員さんを呼びますよ!』

『いいよ~いいよ~呼びなよ~!』



おじさんがそう言うと、、、?

おじさんの手がキミの太ももの上に、、、!?


キミは、、、?

【キャーーーーーー!!!】と大声を出したよね!


僕は、咄嗟にキミのを守るためにそのおじさんを席から立たせて

突き飛ばしていた、、、!


『お.お前は! なんなんだ! 俺を突き飛ばしたりて! タダじゃおかないぞ!』

『彼女が嫌がってるだろう! やめろよ!』

『なんだと! この若僧が、、、!?』



おじさんは、いきなり僕に殴りかかろうとしてきたが、そこに駅員さんが来て

くれて、何とか止めてくれた、、、!!!



結局、おじさんがキミにしつこく絡んできた事を説明してくれて、、、!

僕はキミを助ける為に、あのおじさんと取っ組み合いになったと、、、?

キミがちゃんと説明してくれたお陰で、僕は疑われずに済んだようだ、、、!


それと、、、?

キミは、最後に僕にこう言ってくれたね、、、!


『私を助けてくれてありがとう!』

『・・・あぁ、ううん、』


僕はその時凄く恥ずかしくて、、、顔が少し赤くなっていたと思う...。

その時は、それでお互いのいつも降りる駅でさようならだったね、、、!



今考えると、、、?

1年以上、同じ電車で同じ時間の車両に乗っているのに初めて

キミと会話をしたんだよ!



【僕は凄く嬉しかったんだ、、、!】






だからね、、、?

僕は思い切って、キミに告白したんだよ。


『あ.あのう?』

『あぁ! この前は、私を助けてくれてありがとうございます! 

ちゃんと、お礼も出来なくてごめんなさい。』

『・・・あぁ、今日はその事じゃなくて、、、ちょっと話したい事が

あって! 少し時間あるかな、、、?』

『・・・あぁ、いいですよ! じゃ~次の駅で私も一緒に降ります!』

『・・・ううん。』



僕は、駅の近くの昔ながらの喫茶店にキミを連れて行ったよね、、、!


そこの喫茶店のマスターは、見た目はイカツイが優しい感じの人。

そのマスターが僕たちの方へ来てこう言った。


『ご注文は、、、?』

『コーヒーを2つ下さい!』

『はい!』


*


『私に、話って何ですか、、、?』

『いや? 前から僕とキミは同じ時間の同じ車両に乗ってたんだよね!

キミは、知らなかったと思うけど、、、?』

『えぇ!? そうでしたっけ! 私、本しか読んでないから! あまり

周りを見ていなくて、、、! ごめんなさい。』

『いや? そうじゃなくて! それはいいんだよ! ただ、僕は、その

ずっとキミを見てたから、、、!』

『・・・・・・』

『あのね? ずっと僕はキミが好きだったんだ!』

『・・・・・・』



僕がそう言うと、、、?

キミは、少し時間を置いてこう言ったよね、、、!


『・・・ありがとうございます、でも私、、、実は、【男性】なんです!』

『えぇ!?』

『“私、女装家”なんです!』

『えぇ!?』

『それでも、私の事を好きでいてくれますか、、、?』

『・・・・・・』



僕はキミの言ってくれた言葉に、、、何も答えられなかった。



僕は結局、キミの事は諦めてしまったんだ、、、!

僕の心が狭いのか、、、? キミの事を受け入れられなかった...。


あの事があってからは、僕は少し時間をずらして電車に乗るように

なった! 車両も変えて、、、。


【あんなにキレイな女性ひとだと思っていたのに、まさか!?

男性だったなんて、、、!】


なんだか僕は、、、? 

・・・凄く複雑な気持ちでいっぱいになっている、、、!!!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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