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幼馴染の彼女が…

作者: 猫の集会

 オレは今、自分の部屋で天文学の本を読んでいる。

 

 自分の全く知らない世界。

 

 すごすぎる…

 

 すべてがデカい。

 

 ふと、窓の外を見上げた。

 

 空って無限に広がってるのか?

 宇宙って、どこまであるんだ?

 

 そんなことを考えていたら…

 

 

「ねぇ、虫ってさ題名あるやつとないやつの違いってなに?」

 

 いきなり、トンチンカンな質問をしてきたのは、オレの幼馴染でもあり彼女でもある美羽みうだ。

 

「なに?なぞなぞ?」

「ううん。違くて、例えばてんとう虫って虫が名前につくでしょ?カブトムシとかも。でもトンボとかって、トンボ虫って言わないでしょ?カブトムシの仲間のクワガタもあんまりクワガタ虫って言わなくない?」

「あー、確かに。」

「あとさ…ゾウには、さんつける人多くない?なのに虎とかライオンとかって、あんまりさんつけなくない?あれは、なに?」

 

 …

 

「うーん…歌とかでゾウさんって歌うから?…とかなんじゃない?」

「でも、ありさんがとか歌もあるでしょ?わたし、ありにさんつけないよ?基本」

 

 …

 

「…ねー。世の中って不思議でいっぱいってことなんじゃない?」

 思わずアバウト解答をしてしまった。

 

「なるほどねー」

 納得する美羽。

 

 

 美羽は、満足したのか耳にイヤホンを装着して、持参してきた本を読みだした。

 

 その様子を見て、オレもさっきの本を手にとって読みだした…んだけど…

 

 ⁉︎

 

 な、なんか…美羽風邪ひいたのかな?さっきから鼻すすっているような?と思い、ティッシュを渡そうとしたら、めっちゃ号泣してたー‼︎

 

 え、さっきオレが雑な解答したから…だから、もしかして傷ついて泣いてる⁉︎

 

「えっ…美羽…ごめん」

「うっぅっうっ…」

「ほら、ティッシュ使いな?」

「ゔっぐっ…」

 

 めっちゃ泣くじゃん。

 

「ごめんって」

「ぅゔっ、…冬季とうきさ、死んだほうがいいんじゃないっ」

 

 ⁉︎

 

 そ、そんなに…お怒り…なの?

 

 慌てて読んでいた本をとじて美羽のそばに駆け寄った。

 

「ごめん。オレもよくわかんなくて適当っていうか、なんか…あんまり考えなくてごめんって」

「え?なにを?てか、わたしが死ねばいいのかな?」

「なんでだよ?どうしてそうなるの?」

「だって…この本にっグズっ…」

 

 

 本…?

 

 美羽から差し出された本は…

 

 題名が『夫』

 だった。

 

 目次は、

 夫とのキレイな別れ方やら後始末とか、なぜそもそも夫を嫌いになるのかとかだった。

 

 …

 

「これは…」

「これってさ、いつか一緒にいると冬季のこと嫌いになって、大嫌いになるってことでしょ?でもね、思ったの。とある歌を今聴いててさ、付き合ってたら、いい感じのラブラブ彼が突然亡くなってさ、ずっと忘れないみたいな歌詞でさ、そしたら…いいときにサヨナラしたら、ずっと心の宝物であって……だから、宝物のまま心にしまっておけば……でも、サヨナラしたくないし…ずっと一緒だと嫌いになるし……グズっ…わたし…どうしたらいい⁉︎冬季とは、離れたくないし、嫌いになりたくないし、どこにも行かないでほしい。ずっとずっと…ずっとさ…」

「うん。オレ、嫌われないように努力するよ。でも、オレも気づかないイヤポイントがあるかもだから、その都度美羽には言ってほしい。溜め込まないで、その都度解決していけばいいんじゃない?イヤなもは、はきだしてクリアにしていけば、たまらなくない?お互い心のお掃除日決めたらいいんじゃない?」

「そしたら、大丈夫になる?」

「…たぶん。でもダメなら別の方法考えたらいいじゃん?」

「うん。ねぇ、冬季…」

「なに?」

「好き」

「うん、オレも好き。大好き。てか、愛してる」

「わたしも好き通り越して、山通り越してふもとにおりた」

「え、それって下山してね?」

「そっか。ならまた次の山登るし。」

「それって、山あり谷ありってこと?」

「それは…辛い。疲れちゃうからロープウェイのるわ」

「うわー…楽してんじゃん」

「いいの!冬季といるときは、楽で楽しければいいの!」

「そっか。そうだな、でオレさ今めっちゃ楽しいよ?美羽がいるだけで」

「わたしもだよ?冬季が幼馴染で彼氏になってくれてよかった」

「オレも」

 

 美羽を抱きしめて、幸せをかみしめた。

 

 ギュー♡

 

 抱きしめても抱きしめても抱きしめ足りない。

 

「ねぇ、冬季…そんなに抱きしめたら、わたしが出汁を吸った油揚げなら、出汁抜けちゃうよね?」

「大丈夫。オレが出汁になるから。そしたら、美羽は、冬季出汁シミシミだ。」

「めっちゃジューシーだね」

「だな」

「あ、わたし今思い出した。」

「なに?」

「好き」

「それ、さっきも聞いたよ?でも、嬉しい」

「そっか。同じ話は、つまらないこともあるけど、同じ言葉でも何度でも繰り返し言ってもいい言葉って、あるんだね」

「そうかもしれないな。美羽といると勉強になる」

「それは、ありがとう。ありがとうからのありがとう。ありがとう。」

「ありがとうは、一回で大丈夫そう」

「なら、好きは?好き好き好き好き好き好き好き好き好き♡」

「それは、エンドレスでもいいかな♡」

「わかるー♡」

 

 

「「好きー‼︎」」

 

 ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

 

 

 こんなくだらない会話で、オレたちは愛を語り合うのであります♡

 

 

 

 おしまい♡

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