⭕ 助けた少女は 4
丹◯さんの看病は、細々とした気遣いの出来る可愛いキノコンに一任する事にした。
丹◯さんも愛嬌が有って親しみ易いフレンドリーなキノコンの可愛さに癒されているみたいだ。
体調も順調に良くなりつつあるみたいだし、流石キノコンだな!
キノコンが肉食系の怪物で人間が大好物な事は、丹◯さんに黙っておこうと思う。
キノコンに心を許していて、打ち解けて和んでいる丹◯さんだから、知らない方が幸せだよな。
セロにも口止めしとかないとだ!
因みにセロとオレは、キノコンが取り付けてくれた濡れない縁側に腰を下ろして座っている。
セロとオレが話している内容が丹◯さんに聞こえない様、防音魔法も掛けられている。
マオ
「 セロ、どういう風の吹き回しだよ?
やけに積極的に肩入れして親切の雨霰じゃないか。
今回は何を企んでるんだよ 」
セロフィート
「 おや、マオにはその様に見えました?
心外です 」
マオ
「 じゃあ、やっぱり下心が有るんだな! 」
セロフィート
「 マオ、人形に “ 下心 ” は無いです 」
マオ
「 じゃあ、どんな目的が有って親切にしたんだよ? 」
セロフィート
「 マオ、君はワタシの唯一の伴侶なのに分かりません?
話を聞いてピンと来ませんでした? 」
マオ
「 ………………ピンと来るもんなのか? 」
セロフィート
「 ≪ 鬼◯之地 ≫と≪ 魔◯山 ≫を私有地にします 」
マオ
「 なん゛っ──だってぇ~~~~!? 」
セロフィート
「 驚き過ぎです。
その為には先ず、《 七◯搭 》を譲り受けます。
この≪ 大陸 ≫での活動拠点とするには以て来いの場所でしょう 」
マオ
「 マジかよ──。
≪ 鬼◯之地 ≫って呪われてる荒野なんだろ?
≪ 魔◯山 ≫だって瘴気が立ち込めてるヤバい場所じゃんかよ!
そんな場所に在る《 七◯搭 》を蔑◯骸から横取りするのか? 」
セロフィート
「 “ 横取り ” なんてしませんし。
快く譲渡して頂きます。
《 七◯搭 》を “ キノコンタウン ” に改名し、キノコンの活動拠点にします 」
マオ
「 “ 快く譲渡してもらう ” ねぇ?
物は言い様だよな! 」
セロフィート
「 玄◯宗という〈 合成獣 〉の餌も大量に調達が出来ますし、そこそこ丈夫ですから〈 合成獣 〉の玩具としても重宝するでしょう。
蔑◯骸という丈夫な実験台の捕獲も出来ます。
新種の呪靈の材料に使っても良いかも知れませんね。
捕獲した蔑◯骸を幻夢さんに見せて── 」
マオ
「 捕獲を “ かくほ ” とか “ ほご ” って言うなよ……。
オレ達の方が蔑◯骸や玄◯宗よりも質の悪い悪党じゃんか 」
セロフィート
「 他にも丈夫な実験台が居るかも知れませんし、一石二鳥です。
折角ですし、幻夢さんも呼びます? 」
マオ
「 幻夢さんを呼ぶなぁ!!
一石二鳥じゃないだろっ!!
………………金目になるお宝を頂戴するだけで良いんじゃないか?
お宝、持ってるかな? 」
セロフィート
「 宝物庫の無いアジトは無いです。
溜め込んでるに決まってます。
楽しみですね♪ 」
マオ
「 ははは…………。
ところで──、丹◯さんの故郷には、もうキノコンを向かわせたのか? 」
セロフィート
「 当然です。
《 鍛◯祠 》を占領している玄◯宗は、キノコンの餌認定しました。
キノコンは張り切って玄◯宗を狩り尽くしてくれます。
キノコンが《 鍛◯祠 》を取り返した際、天◯劍が持ち出されてなければ良いですけど── 」
マオ
「 柄を取り付けても鍔が無きゃ、封印は解かれないんだろ。
鍔はセロが持ってるんだから、何をどうしたって天◯劍は本来の力を発揮させる事は出来ないじゃんか 」
セロフィート
「 当然です。
《 鍛◯祠 》へ向かわせたキノコンには〈 テフ 〉で構成した天
天
マオ
「 酷
既
やっぱり、セロも天
危険極
珍
セロフィート
「 ふふふ…。
良
マオ
「 ははは……。
本
セロフィート
「 勿論です。
恩とは売れる時
誰でも故郷の復興,再建を手
多
マオ
「 やっぱセロだよなぁ~~。
やる事が悪
セロフィート
「 悪
売れる恩を売るのは、旅人としての心
マオ
「 初めて聞く心
セロフィート
「 はて……そうでした?
丹
逃
仮に回収が出来ずとも死体
マオ
「 良
出逢って間
セロフィート
「 先を見越し、恩を売るだけです。
徹底的に恩を売らずにど
マオ
「 そだな…………。
でもさ、神
もし──、天
それってさ……かなり拙
セロフィート
「 知った事ですか。
普通の剣としては使えます。
切れ味
天
マオ
「 明らかに原因を作ってんのはセロなのにな! 」
セロフィート
「 古代
蔑
マオ
「 ちゃんとお
やっぱ盗賊紛
セロフィート
「 心置き無く叩きの
マオ
「 そだな~~ 」
セロフィート
「 《 七
地元民は踏み込む所
《 七
蔑
益
実験台
セロは真剣に考えてるみたいだ。
どっちに転んでも蔑
マオ
「 ……………………ははは……。
逸
セロフィート
「 四
息の根だけは止
マオ
「 分かったよ…。
下半身を斬り落としても虫の息なら良
セロフィート
「 はい♪
お願いしますね、マオ。
──≪ 魔
少
晴れて私有地にした暁
──山頂に至
常
マオ
「 関所が在るのか?
面倒だな……。
山頂への道
◎ 訂正しました。
怪物
狩 (か)り尽くしてくれます。─→ 狩
企
持ち出されて無ければ ─→ 持ち出されてなければ
横