⭕ 魔剣目録 2
──*──*──*── 数日後
──*──*──*── 旅館・地下
──*──*──*── サイエンス室
キノコン:本体
「 セロフィート様──、マオ様が見付けられた剣の事が判明しましたエリ! 」
セロフィート
「 聞きましょう 」
キノコン:本体
「 あらゆる実験,研究を始める前に、自らゲロったチキンでしたエリ。
剣の名は “ 七殺◯凌 ” だと判明しましたエリ 」
セロフィート
「 続けなさい 」
キノコン:本体
「 七殺◯凌には、魔性の思念が宿っていますエリ。
意思を備え、人語を操る魔剣である事が判明しましたエリ。
妖しく囁きかけ、甘い声で誘惑するけしからん魔性を持っていますエリ。
七殺◯凌がゲロった情報を情報を整理した結果──、七殺◯凌となる以前は “ 魔族 ” だった事が判明しましたエリ。
窮暮◯戦より以前──約200年程前は、照◯臨という名でしたエリ。
魔界きっての術士であり、魔族の美姫だったそうですエリ。
自分を “ 美姫 ” だと自画自賛するなんて超絶痛い子ちゃんだったと思われますエリ。
≪ 西幽 ≫にて、皇室に取り入り悪事の限りを尽くしつつ、時の皇帝をたぶらかし、魔族の侵攻の下準備に奔走していた様ですエリ。
転んでもタダでは起き上がらない中々図太い神経を持った骨の有る痛い子ちゃんだった様ですエリ。
結局は正体を見破られ、魂が魔剣に宿り、“ 七殺◯凌 ” となった──との事ですエリ。
因みに、魔界に “ 形◯ ” という名の実妹が居るそうですエリ。
形◯も魔術士の様で、照◯臨だった頃の自分と並ぶ程の魔術士だと自慢していましたエリ 」
セロフィート
「 魔術士ですか。
それは良いです。
事情はどうあれ、この≪ 大陸 ≫に魂を物体へ憑依させ、宿らせる事の出来る術を持つ魔術士が存在する──という事が判っただけでも吉報です。
照◯臨を倒し、魂を剣の中へ宿らせ七殺◯凌へと代えた魔術士と、照◯臨と並ぶ程の魔術士である形◯ の居場所を特定し、拉致しなさい。
優れた魔術士になら、魔剣◯録を作れるかも知れません。
仮に作れなくとも、似た様な代物は出来るでしょう 」
キノコン:本体
「 畏まりましたエリ!
直ぐに捜索隊を結成し、居場所を探らせますエリ。
≪ 西幽 ≫だけだなく、≪ 東離 ≫にも捜索の幅を拡げますエリ 」
セロフィート
「 ≪ 西幽 ≫≪ 東離 ≫で捜索する際には、≪ 魔界 ≫へ行く方法も探りなさい。
拉致とはいえ、力づくは良くないです。
此方は “ 強力を仰ぐ立場 ” です。
相手の出方で判断し、丁重に拉致りなさい 」
キノコン:本体
「 心得ていますエリ。
キノコンは “ 真心を込め誠心誠意、丁重に ” 拉致しますエリ★ 」
セロフィート
「 宜しい。
呉々もマオには内密に進めなさい。
表立たず、水面下で動きなさい 」
キノコン:本体
「 畏まりましたエリ! 」
セロフィート
「 ≪ 和圀 ≫にも肉体から抜いた魂《霊魂》を物体へ憑依させ、宿らせる陰陽術が有りましたね。
この≪ 大陸 ≫の魔術と≪ 和圀 ≫の陰陽術を掛け合わせる事が出来れば、新しい事が出来そうです。
幻夢さんの呪靈研究の幅も拡がるかも知れません。
キノコン、闇呪術と魔術との相性を調べ、結果を幻夢さんへ報告しなさい。
必要ならば、此方へ幻夢さんを呼び寄せます 」
キノコン:本体
「 畏まりましたエリ。
霄囹ちゃまはどうされますかエリ 」
セロフィート
「 霄囹さんは強制連行です。
霄囹さんの闇呪術が魂を物体へ憑依させ、宿らせたのです。
今回は幻夢さんの助手をさせなさい。
拒んでも有無を言わさず協力させなさい 」
キノコン:本体
「 畏まりましたエリ 」
セロフィート
「 此方もマオには悟られぬ様、内密に進めなさい。
新種の呪靈研究に魔術が必要ならば、形◯を使えば良いでしょう。
多少手荒な事をしても魔族なら死にはしないでしょうし。
足りなければ、七殺◯凌も差し出しても構いません。
呪靈はマオを守護る為の戦力です。
戦力を強化する為の糧となれるなら、形◯も七殺◯凌も喜ぶでしょう 」
キノコン:本体
「 セロフィート様の仰有る通りですエリ!
マオ様の為に犠牲となる──人生の最後を飾る素晴らしいフィナーレとなりますエリ! 」
セロフィート
「 ≪ 魔界 ≫へ行ける様になる迄は、≪ 東離 ≫≪ 西幽 ≫で優れた魔術士を調達しなさい。
≪ 魔界 ≫へ行ける様になった暁には、魔術士狩りを決行します。
何時でも≪ 魔界 ≫へ侵攻が出来る様、備えておきなさい 」
キノコン:本体
「 はいですエリ。
≪ 魔界 ≫を蹂躙し尽くせるなんて今からワクワクが止まりませんエリぃ~~♥
宴の準備を始めますエリ♥ 」
セロフィート
「 キノコンの働きに期待してますよ。
抵抗する全ての魔族を骨の髄まで堪能し尽くしなさい 」
キノコン:本体
「 めちゃんこ気合いを入れて、≪ 魔界 ≫へ行ける手立てを探りますエリ!! 」
キノコンはセロフィートに向かって、ビシッと敬礼し直すと《 サイエンス室 》を退出した。
セロフィート
「 ふふふ…。
≪ 東離 ≫≪ 西幽 ≫でキノコン達を遊ばせるとマオが怒るだろうな。
キノコン達を遊ばれるのに丁度良い≪ 魔界 ≫が在って良かった。
魔族には悪いけど、キノコン達の功労を労う為に尊い犠牲となってもらうとしよう。
魔族の肉がキノコンの口に合うかはボクにも分からないけど、楽しんでくれるだろう── 」
キノコンが置いて行った資料に目を通しながら、セロフィートはクスリと笑う。
セロフィート
「 魔族を実験台にするのも楽しそうだね。
幻夢が作る新種の呪靈に魔族を使ってみるのも面白いかも知れない。
幻夢に聞いてみるとしよう。
人間より丈夫なら〈 合成獣 〉の玩具にしても良いかもね。
きっと喜んでくれるだろう──。
“ なりそこない ” に魔族を喰べさせたらどうなるのかも気になるね。
新しい出逢いの出来る旅は良いねぇ 」
セロフィートは紅茶を飲みながら資料を読む。
セロフィートが≪ 大陸 ≫で引き起こす『 いいこと 』に陸民達が巻き込まれ、多大な被害を被り不幸になるのは 、もう少し先になるかも知れない────。
◎ 訂正しました。
──*──*──*─ 数日後 ─→ ──*──*──*── 数日後
≪ 魔界 ≫へ行く方法も探()りなさい。─→ ≪ 魔界 ≫へ行く方法も探りなさい。
「 畏まりましたエリ !」─→「 畏まりましたエリ! 」
形◯ も魔術士の様で、─→ 形◯も魔術士の様で、
形◯ を使えば良いでしょう。─→ 形◯を使えば良いでしょう。
形◯ も七殺◯凌も喜ぶでしょう 」─→ 形◯も七殺◯凌も喜ぶでしょう 」




