⭕ あの人の正体 2
セロフィート
「 “ 月明かりを浴びて影を落とさず、雪道を踏んで足跡を残さず ” と言われる神出鬼没の有名人です 」
マオ
「 ──は?
月明かり?
雪道??
影を落とさない??
足跡を残さない??
…………………………無理だろ……人間業じゃないってぇの!! 」
セロフィート
「 おや、無理です?
本当に無理だと思います? 」
マオ
「 あのなぁ!
月明かりを浴びたら影は出るし、雪道を踏んだら足跡は残るんだよ!
当たり前の事だろがっ!
セロみたいに古代魔法を使えるなら可能だろうけど──。
この≪ 大陸 ≫には魔法なんて無いじゃんか 」
セロフィート
「 魔法は無くても魔術は存在してます。
魔術を使える術師は確実に居ます 」
マオ
「 魔術を使える正義の味方って事か?
…………それなら可能なのかも?? 」
セロフィート
「 正解に近付いて来てますよ、マオ 」
マオ
「 本当か?
セロ、ヒント4が欲しい! 」
セロフィート
「 はいはい。
ヒント4は── “ 掠風◯塵 ” です 」
マオ
「 り◯うふ◯せつ◯ん??
それの何処がヒントだよ?
全然ヒントに思えないんだけどぉ! 」
セロフィート
「 気に入りません?
ヒント5です。
“ 神出鬼没の大怪盗 ” です。
これで分かります? 」
マオ
「 神出鬼没の大怪盗………………大怪盗だってぇ?!
ヒーローじゃない!?
正義の味方は?? 」
セロフィート
「 おや、大怪盗はヒーローには入りません? 」
マオ
「 大怪盗は泥棒だろが!
犯罪する前に予告状を出す泥棒だろ!!
泥棒はヒーローじゃないし、正義の味方じゃないからな!! 」
セロフィート
「 では、最後のヒントです。
最後のヒントは── “ 凛◯鴉 ” です 」
マオ
「 りん◯つあ??
……………………誰さんだよ? 」
セロフィート
「 おや、未だ分かりません?
鬼鳥さんの本名です 」
マオ
「 は…はぁぁぁぁぁあ??
鬼鳥さんの本名だってぇ??
鬼鳥さんが、りん◯つあ??
じゃあ、セロとオレに名乗ってる “ 鬼鳥 ” は偽名って事かよ?
何で鬼鳥さん……偽名なんて名乗ってるんだろう? 」
セロフィート
「 本名である “ 凛◯鴉 ” を名乗れぬ事情でも有るのでしょう。
其処は年長者として “ 大人の優しさ ” で察しましょう 」
マオ
「 ……………………。
鬼鳥さんが、凛◯鴉──。
鬼鳥さんが、神出鬼没の大怪盗──。
鬼鳥さんが、掠風◯塵──。
……………………………………あっ!!
思い出したぞ!
やたらとセロが間違われた人の名前じゃないか?
セロは鬼鳥さんと間違われていた──って事かよ? 」
セロフィート
「 そういう事です。
人違いされていた謎が解けましたね 」
マオ
「 そ…そだな……。
じゃあ、鬼鳥さんは商人じゃなくて、大怪盗で泥棒って事かよ?!
セロとオレが路銀を調達する為の獲物って事── 」
セロフィート
「 カモる必要は無いです。
鬼鳥さんとは友達ですし 」
マオ
「 だからぁ、何時の間に友達になったんだよっ!? 」
セロフィート
「 あくまで表面上ですよ?
鬼鳥さんと行動していれば、大抵の退屈は紛れますし 」
マオ
「 確信犯の発言だな!
オレの苦労が増える事になるんだけどぉ~~!! 」
セロフィート
「 降り掛かる火の粉を払うのはマオの役目でしょうに。
安心してください、マオ。
ワタシの退屈を本当の意味で紛らわせてくれる唯一無二の存在は、マオだけです♥
誰もマオには敵いません。
堂々と胸を張り、自信を持ってください 」
マオ
「 酷ぇ……。
何で今回は核爆弾を投下しまくるんだよぉ~~。
オレの心がオタマでグリグリと抉られてるぅ~~ 」
セロフィート
「 大袈裟ですし 」
オレは両手で頭を抱えるしかない。
今回に限っては情報量が多くて処理が出来ない……。
まぁ…でも……セロとオレだって偽名を使う時は普通に有るし……。
鬼鳥さんだって旅をしていれば、偽名を名乗る時は有る……。
掠風◯塵が神出鬼没の大怪盗 だとして──、何の問題が有るんだろう……。
悪党の驕慢を砕く──って事は、悪党だけを対象にして、“ バンしてる ” って事だよな??
あれ??
悪党を懲らしめてるんだから、掠風◯塵は正義の味方──って事になるんじゃないのか??
鬼鳥さんって、善い人…………。
いゃいゃいゃ、一寸待てよ!
鬼鳥さんが、悪党を懲らしめる人なら──、セロとオレが鬼鳥さんとつるんでるのって、実はヤバくないか??
逆にセロとオレの方が、鬼鳥さんに狙われて “ バンされる ” って事になるんじゃあ……。
セロとオレは鬼鳥さんに狩られる獲物って事に……。
セロは解ってるのか??
解ってて “ 友達 ” なんて言ってるんじゃ……。
マオ
「 セロ…………良いのかよ?
鬼鳥さんは、悪党を懲らしめて “ バンする側 ” の人なんだろ?
一緒に行動してたら、ヤバいんじゃないのか??
実はオレ達……鬼鳥さんに狙われてるんじゃ……。
仲良くしないで距離を置いた方が良いんじゃ…… 」
セロフィート
「 ふふふ…。
考え過ぎです。
仮にそうだとして何か問題あります? 」
マオ
「 問題ありありだろがっ! 」
セロフィート
「 人間のする事ですし、温かい目で見守りましょう。
いざという時には〈 テフ 〉へ変換してしまえば良
マオ
「 身も蓋も無い事を言うなよ……。
鬼
セロみたいに悪い事はしてないと思うし?? 」
セロフィート
「 ワタシを悪
悲しいです… 」
マオ
「 白
もぅ── 」
取り敢えず、鬼
鬼
盗賊団を襲って路銀を調達してるセロとオレだけど──、鬼
不安な悩みが増えちゃったなぁ~~。
今
セロとオレは[ 中庭 ]を離れて、玄関から屋敷の中に入
本
◎ 訂正しました。
誰もマオには敵




