第12話 武器と防具とアクセサリー(後編)
(前編)に引き続き(後編)では、防具とアクセサリー紹介して行きましょう。
□□防具類□□
■盾
盾とは、剣や槍などによる斬撃・打撃、及び弓矢・投石器の射撃などから身を守るための防具の事です。
今更説明は必要ありませんか……。
ファンタジー世界においては、魔獣からの特殊攻撃や魔法攻撃などを防ぐ役割もあります。
『騎士』や『タンク』や『ガーディアン』といったヘイトを集めるキャラには重要な装備ですよね。
さて、盾の分類ですが、大きさや形よる分類と、素材による分類が一般的でしょう。
*盾の形による分類
四角盾・長方盾・丸盾・菱盾・逆三角盾・楕円盾・五角盾・木の葉盾
*盾の大きさの分類
小盾・(30cm以内)
手盾・(30〜60cm)
大盾・(0.6m〜1m)
壁盾・(1m以上)
なんかパッとしないですよね。
それよりも素材による分類のほうが、強度が連想できてファンタジー小説には向いていそうです。
木の盾・青銅の盾・鋼の盾・アダマンタイトの盾などなど……。
それから魔獣などの素材からのネーミングもアリですね。
まあここで、素材が出て来たので、念のための注意喚起なのですが……。
『ミスリル』って架空の稀少金属は皆さんご存じですよね。
これが登場した物語が、あの『指輪物語』なのです。
トールキン財団が、ミスリルやホビットといった、トールキンが創作した名称については著作権があると主張しているのです。
この事が騒ぎになってからかなり時間は経過してはいるのですが、今後どのような展開を見せるか、まだ解りません。
著作権の解釈で、「問題無し」と言われる方もおりますが、トラブルを避けるためにも使わないほうが賢明でしょう。
ちなみに、オリハルコンやヒヒイロカネ、エルフやドワーフと言った神話を元にしている名称は大丈夫でしょう。
■鎧
まず、このエントリーを書いていて思ったんですが、ファンタジー小説のために、本物の鎧の説明をしても、実に無意味だな~~と。
鎧は歴史的に刺突剣に対応するためチェインメイルからプレートアーマーに移行し、重量は増していきます。
やがてマスケット銃の登場によって無用の重量物になってしまう経緯をたどります。
ですからファンタジー小説においては、なんとなく基本を押さえつつ、あとは自由な発想で表現すれば、それでいいのでしょう。
<チェインメイル>
鎖帷子は、鎧形式の防具の一種。
衣服の下に着用することから『着込み』とも呼ばれます。
鱗状の金属板や竜の鱗をつなぎ合わせて作ったモノを、スケイルアーマーといいます。
鎖帷子の大きな特徴は、金属板を板金加工して作られた鎧と比べ、堅牢さでは劣るものの簡単に製作可能でした。
柔軟性に優れ、また皮革の鎧より高い防御効果を発揮しました。
身体の動きに対応するので、戦場以外での行動にも適することから長時間の着用にも無理がありませんでした。
<プレートアーマー>
刺突剣が進化すると、チェインメイルでは防ぎきれなくなります。
そこで全身を覆うプレートアーマーが登場するのですが、今度は銃砲の発達に対抗するために重量を増したプレートアーマーに着用者が耐えられなくなり、やむなく面積を減らす事で対応し、半甲冑へと移行します。
ファンタジー小説では、騎士や重戦士系が装着することになるでしょう。
<レザーアーマー>
レザーアーマーとは、動物や魔物の皮革を加工して作られた鎧の総称です。
軽くて動きやすく、金属製の鎧よりも遙かに安価なため、冒険者などの防具として重宝します。
スピード感を要求される冒険者には打って付けですね。
<ドレスアーマー>
姫騎士、戦乙女など、ヒロイン系の女性達が着用しているヤツです。
名前の通り、金属製の部分アーマーとヒラヒラドレスを組み合わせたような外見です。
デザイン重視、防御力は?
その辺は付与魔術をかければなんとでもなります。
まあ、小説家より絵師さん達の領域ですな。
<ビキニアーマー>
ビキニの水着と面積は変わらないため、身体を守る鎧本来の機能を捨てた、サービスのための防具です。
ただ、肩当てが付属するタイプも見受けられます。
<胸あて>
もちろん男性用もあるが、女性用の方が登場頻度は高いでしょう。
アニメでも攻撃系の女性キャラは大概装備しているような気がします。
上記のドレスアーマーの一部でもあります。
<サーコート>
和訳すると『陣羽織』ということになるのですが……。
13~14世紀頃にヨーロッパの男女が着用していた,チュニックの上に着るワンピース形式のゆったりした上着らしいです。
丈長で優雅なのが特徴です。
さらに鎧の上にも着られた事が『陣羽織』の由来なのでしょうか。
鎧を直射日光に晒さないため、また大きな紋章を描いて識別する用途があったのでしょう。
■その他の防具
<兜:ヘルム>
頭にかぶる防具。
形状、材質はそれぞれ。
プレートアーマーには当然、フルフェイスタイプ。
RPGなど守備力の数値が必要な場合は装備しますが、小説的にはどうなのでしょうかね~。
<ガントレット>
西洋甲冑の籠手。
<手袋>
手袋はグローブと呼ぶ。ミットとも。
オペラグローブは貴族のご婦人が舞踏会などで身に着ける、肘より先まで覆う長くて白いヤツ。
<靴>
ファンタジー小説において、靴の需要も少ないですよね。
冒険者はほとんどブーツタイプでしょうし、その他は木靴かサンダルでしょう。
<マント>
主に屋外で着用される袖なしの、肩から身体を被う外套の一種。
マントは中世からルネサンスにかけて、当時のファッションに欠かせないアイテムでした。
特に支配層にとって、マントは権威を象徴するものとなり、より長く、そして豪華になっていきました。
ファンタジー小説においても、同様な事が言えると思います。
<ローブ>
袖付きのワンピース形式のゆとりのある衣服を指します。
キリスト教の聖職者が羽織るガウンもローブと呼びます。
また、裁判官の法服や、神聖な儀式などで使われるガウンもローブとも呼ばれています。
この辺りがファンタジー小説において、魔法使い系の定番衣装になっている理由でしょう。
さらにフード付きはお約束です。
□□装備品・アクセサリー□□
ファンタジー小説に登場する装備品は何らかの効果が付与されているモノが多いですね。
そうでなくてはつまらないですし……。
<べルト>
細長い布や革が使われ、服飾分野では主にウエストの周囲に巻いて、ボトムスがずり落ちるのを防ぐのが代表的用途です。
しかしこれは現代的な用途であって、おそらくファンタジー世界ではサスペンダーが主流であることでしょう。
では何の目的で使用するの? と言えば、携行したい物を腰の部分につけておくためにも使うモノです。
剣やタガーの鞘や、たくさんのホルスターを付けて、小道具やポーションなどを収納しておきます。
<ホルスター>
ホルスターと言えば、やっぱり拳銃を収納する革ケース。
「なんだい、ファンタジーらしくないじゃん!」と言う声が聞こえてきそうだが、ちょっと待ってくれ。
筆者はその筋の女性が、太ももにナイフを隠している革ケースの名称を考えていた。
そして閃いたのが『ガーターホルスター!』
……それだけの話でした。
<指輪、リング>
ファンタジー世界に絶大な影響を及ぼした指輪。
はたまた呪いが掛かっている指輪も定番!
女性に不用意にプレゼントすると、良くも悪くも誤解されるので注意が必要。
<首飾り:ネックレス>
語源は首の紐。
ネックレスの歴史は古く、ジュエリーの中でも最古といわれています。
古くから魔除けやお守りとして人々の身につけられてきました。
チェーンに吊り下げられた飾りがついているものを『ペンダント』と呼びます。
<首輪>
強制従属の証として奴隷などにつけられる事が多い。
犬系獣人族は苦にしないが、猫系獣人族はすごく嫌がる。
<ブローチ>
衣服に装着するようにつくされた、宝飾装身具である。古代のものは「フィビュラ」と呼ばれ
<ピアス、イヤリング>
ピアスとイヤリングはどちらも耳元を飾るジュエリーですが、耳に穴を開けるかどうかという点で異なります。
耳に穴を開けて、その穴(ピアスホール)に差し込むようにして身に着けるのがピアス。
対してイヤリングは、耳に挟んで身に着けます。
<腕輪:ブレスレット>
手首や腕に付ける装飾的なバンドや輪や鎖。
右腕につけると、『エネルギーを放出する』状態となり、左腕につけると、『エネルギーを吸収する』状態となるらしい。
<カチューシャ>
C字型のバンド状のヘアバンド。
うさ耳やネコ耳をつけたモノも存在する。
浦安市ではネズミ耳がお約束。
<アンクレット>
足首につける装飾品。
足元から上がってくる悪いものを取り除く『お守り』として使われます。
<アミュレット>
加護や保護を意味するラテン語が語源。
『お守り』という意味を持ち、『魔除け』や『護符』といったものを指します。
病気や災難などから保護する役割を持つお守りです。
形状は様々。
<チャーム>
ペンダントの先端の飾りの別名。
ペンダントトップ。
チャームは、『幸運を呼び込む』という意味を持つお守りで、クローバーや馬の蹄鉄など縁起の良いモチーフが多く使われています。
<髪飾り>
各種髪飾りは女性キャラ装備品の定番。
特殊効果を添えてプレゼントしましょう!
<リボン>
FF4でほぼ最強のアイテムだった事を今でも思い出します。
単純な名称が素敵で、とても衝撃を受けました。
<クラウン>
王様の冠、王冠。
トヨタ自動車の最高級車。
<ティアラ>
女性が頭頂部に着用する装飾品。
宝石がちりばめられている。
ファンタジー世界では魔石か。
装飾が前部のみのバンド型で、後部には装飾が無いという特徴があります。
戦闘中には、よく外れます。
<おわりに>
武器・防具・アクセサリーについて、頑張ってまとめてみました。
あなたのキャラの外見描写に役立てていただければ幸いです。
最後までお読み下さり、ありがとうございます。 m(_ _"m)
是非『ブックマークに追加』して頂き、あなたの作品に役立てて頂ければ幸いです。
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