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3. カードゲーマー視点から小説投稿サイトの攻略方法を考える

 お待たせしました。攻略のお時間です。

 これだけWeb小説とトレーディングカードゲームが似通っているのであれば、トレーディングカードゲームで強くなる方法をWeb小説でも適用したら、Web小説も上手くなるのでは? と思いませんか?

 では、現役カードゲーマーでトレーディングカードゲーム歴約10年の私が、トレーディングカードゲーム上達の秘訣をWeb小説にも当てはまるように読み替えながら解説していきますね。

 トレーディングカードゲームで相手に勝てるようになるには、以下の努力が不可欠でしょう。



1. 強カード、ネタを知ること。


 前述したとおり、強いカードをより多く入れた方がデッキとしては強いものを作ることができます。Web小説も同じで、流行りのネタを取り入れた方が読者の興味は引きやすいです。トレーディングカードゲームでは、大会で結果を残しているデッキを調べて採用率の多いカードを確認することで、今流行りの強カードは何なのかだいたい把握することができます。

 では、Web小説における強カードとは何なのか? そのヒントはランキングにあります。私は、ランキングの作品を読む場合はまずタグを確認します。そこで、どのような要素のある作品なのか(どのようなカードが採用されているデッキなのか)をだいたい把握することができます。ランキング作品を20作品くらい漁って、登場回数の多いタグをリストアップでもしてみれば、だいたいWeb小説における流行りの『強カード』を把握することができるでしょう。

 そのカードを自分のデッキに入れるのか、はたまた対策してそれよりもウケそうな作品を作ってみるのかは作者個人の判断によるところですが、強カードを知ることでどのような作品を書けばウケるのかは把握できると思います。



2. 自分のデッキ、小説を知ること。


 トレーディングカードゲームにおいて、勝敗に直結するのが『プレイングミス』です。例えば、「○○するのが最善手であったのに、それをせずに××してしまったため、戦況が不利になった」というものがプレイングミスにあたります。Web小説に置き換えると、「主人公が追放された後、○○する展開であればウケたのに、××する展開にしてしまったため読者が離れてしまった」となるわけです。要は、追放要素を取り入れて強いデッキを作ったはずなのに、自分のデッキの動きが分かっていないために、読者ウケしない展開の小説を書いてしまい、大枠のプロットはよくても実際の小説は読まれない……。といった感じでしょうか。

 これには、自分が書こうとしているジャンルについてよく知ることで、プレイングミスを減らすことができます。手っ取り早い方法として、追放ものを書きたいのであれば実際にいくつか追放ものを読んでみて、展開の仕方を覚えるというのがあるでしょう。もちろん真似はダメですが、参考になる点は多いはずです。私も、トレーディングカードゲームのデッキを新しく作った時は上手い人の動画を見て回し方を勉強したりします。



3. 相手のデッキ、小説を知ること。


 トレーディングカードゲームの特徴として、対戦相手がいるというものがあります。対戦相手がどういうデッキを使っていて、どういうふうに動いてくるのかが分からなければ、それに対して最適な対処を行うことができず、負けてしまうことも多くなります。Web小説は1対1の対戦はありませんが、ランキングに載っている作品たちに勝たなければ(それよりも面白い作品が書けなければ)自分の作品をランキングに載せることはできないでしょう。前述した強カードを知ることと手段が被る部分ではありますが、よく創作論で言われているような「自分がテンプレ作品を書くか書かないかに関わらず、まずはランキングの作品読んでみろ」と言われることがあるのは、これが理由だと思います。



4. ひたすら試行あるのみ。


 そして、腕前を磨くにあたって1番重要なのは練習です。自分のデッキを回して回してひたすら回して自分のデッキを知り尽くし、他人のデッキを学んで、時にはそこからアイデアをもらって自分のデッキをより強く、回しやすいものにカスタマイズしていく。その中でたくさん気づきがあるはずなので、絶えず自分のデッキを弄り続ける。これがカードゲームが上手くなる秘訣です。


 Web小説も同じように、書いて書いて書きまくって、失敗して学習して、もっと上手くなって、少しずつ読まれるようになっていって……というような過程が大事だと考えます。

 なんだよ。ここまで来て結局は根性論かよと思われる方も多いと思います。しかし、実際小説は書かないと上手くならないんですよね。


 SNSを見ていると、1発で書籍化する人とか、すぐにランキングに入ってめちゃくちゃ読まれる人もいると思います。トレーディングカードゲームも同じです。どんな頭してるんだって思うくらいポンポン新しいコンボやカード同士のシナジーを見つけ出しているパイオニアのような人たちはいます。悔しいけれど天才というのはどのジャンルにも存在しているものです。


 自分はとてもそんなことできない。Web小説には向いていないから諦めた方がいいんじゃないか? そんなことはありません。前述した1〜4を実行することで、そのような天才たちに食らいつくことはできます。ただし、すぐには結果は出ません。トレーディングカードゲームも1、2回対戦しただけでは上手い人に勝てるようにはなれません。諦めないことが大切です。少しずつ成長して、いい勝負ができるようになって、いつか勝てるようになるといった過程を楽しんでください。


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