簡易計算におけるオクタン価と発動機出力の妥当性
再度オクタン価計算の簡易計算の妥当性を検証してみた。
で、おおよそこの数字で妥当であると確証を得た。
オクタン価87(88)正規で馬力1000とした場合は以下の通り
オクタン価87(88):1000
オクタン価91(92):1013
オクタン価100(枢):1081
オクタン価100(連):1148
これを基礎とする。
で、DB601の馬力を参考にする。基礎燃料はB4燃料である。
オクタン価87(B4燃料)1100馬力
オクタン価96(C3燃料)1175馬力
この時、1100馬力で代入した場合に以下となった。
オクタン価87(88):1100
オクタン価91(92):1115
オクタン価100(枢):1190
オクタン価100(連):1263
枢軸のオクタン価100とC3燃料のそれが概ね一致することから、1100馬力における数字の妥当性がこれで担保されたと確認出来た。
次に誉発動機のそれを参考にする。
オクタン価100を基礎とするためこれは連合のオクタン価100を規準として計測する。
オクタン価87(88):1567
オクタン価91(92):1588
オクタン価100(枢):1694
オクタン価100(連):1800
この時は前提条件の連合100オクタンを使用していないことから通常運用の91オクタンを使ったと仮定する。そして堀越技師の実測1300馬力台、中川技師の回想での性能低下時期、海軍の保証値1700馬力を合わせて考えると概ね数字的には合致すると言える。
また、ハ115の数字を代入してみる。
オクタン価92:1077馬力
これを枢軸100オクタンに置き換えた場合
オクタン価100(枢):1148馬力
となる。
オクタン価87+メタノール:1142馬力
同じようにこれを92オクタンへ置き換えた場合
オクタン価92:1070馬力
となった為、上位互換下位互換のそれで検証しても誤差を含んでも概ね数字的には妥当であることが判明した。
よって、オクタン価の簡易計算における「このはと」での発動機の標準性能の数字的妥当性が担保可能となった。