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異世界へ

「◯ァッキン野郎があああああ!・・・あれ?」


偉そうな刑事と刺し違えようとして掴みかかろうとしたが、既に刑事や警官達は目の前から消えていた。


「何が起きたんだ!?」


当たりを見回すと先程いた場所とは全く違う所にいた。


瓦礫だ。瓦礫の山がそこら中にあふれている。


「何だここは!?どうなっているんだ!?」


バルフォード三世は困惑している!


今ここは冬空ではなく、晴天であり日が暑いのだ。


そしてこの瓦礫の山。まるで、家が取り壊された跡のようになっている。


「お・・・おい!アンタ・・・」


後ろから突然呼ぶ声がした!


「え!?な、なんだお前らは?」


そこには3人の姿があった。


バルフォード三世に声をかけたのは、初老のおじさんで、汚れた大きな布切れをローブのように着ている。


初老のおじさんのうしろで同じローブを着ているのは、フードを深くかぶり顔は見えないが、恐らく背丈からして子供だろう。


「急に光が見えたから近くに来てみたが・・・」


「おじいちゃん!ダメだよ近づいたら!あいつらと同じ格好してるよ!」


「危険だよ!離れようよ!」


声からするに男の子と女の子が初老のおじさんを私から引き離そうとしている。


「じいさん・・・ここは、どこなんだ?」


「何?変わった事を言うやつじゃな。ここはスレイヤード国とメタカラリカ帝国の国境じゃ。じゃがここはすでに無法者の溜まり場となっているがの」


「スレイヤード?メタカラリカ?な・・・なんじゃその名前はあー!?」


「いっ!?急に叫ぶでない!奴らにバレるかもしれんだろ!?」


「おじいちゃんこの人なんか、怖いよ」


どうなっているんだ!?ここは私がいた世界と違うのか!?そうか!私はあの時死んだのだ!ということはここはあの世なのか!?


「そうか・・・死んだのだな私は・・・ブツブツブツ」


「何なんだお前は・・・叫んだり途方に暮れたり忙しいやつじゃの」


その時!


ブロロロロロロロロロロロロロ!


遠くからバイクのエンジン音が!


「まずい!やつらじゃ!お前さん!隠れろ!」


「おじいちゃん!この人はあいつらの仲間だって!」


「そうだよ!あぶないよ!」


「静かにしろ!ええい!はよ動かんかい!」


初老のおじさんと子供達と一緒に物陰に隠れる。


だが、バルフォード三世は放心状態だ!


ブロロロロロロロロロロロロロ!キィーン!


バイクが近くで停まった音がした。


「ったくシケてやがんなぁ〜この辺りはよおー」


「全くですぜアニキぃ!この間襲った集団といいろくなもの持ってなかったですからねえ〜!」


「まあ、少し食糧と女がいたから、多少は楽しめましたけどねえ!へっへ!」


「おめえは食うこととヤることしか考えてねえのかよ〜!」


「アニキは何を考えているんですかい?」

 

「オレはもちろん酒池肉林に決まってらあ〜!」


「同じじゃないですかあ〜へっへ!」


「ガッハッハ!まぁ大人の女は最近飽きたし小せえガキを抱くのも悪くねえかもなぁ〜」


「さっすがアニキ!やる事が派手ですねえ!」


「当たり前よ!この武器さえあればどんな奴も一撃だぜえ〜」


「ヒュー!そんなでかい得物を扱えるのはアニキくらいですぜ!」


「その通りだぜえ!ほれ、あんな瓦礫も一撃だぁ!」


男は瓦礫に近づき・・・


「あーらよっとお!」


一振りで瓦礫を吹き飛ばした!


「さっすがアニキ・・・あっ」


「だろ〜・・・あっ」


「「「「あっ」」」」


荒野の無法者があらわれた!

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