4/12
そしてバルフォード三世へ
あの事件後、警察に厄介になったという火消しの為、父母は、私をこの世からいなくなったものとして扱った。
だが、私はむしろ望んで家から出たのだ。最後に家を出る前に見た鏡の向こうの自分は、清々しいほど晴れやかな顔をしていた。
運命の出会いによって、メタラーに覚醒した私はその後死に物狂いでメタルを吸収した。
また、様々な出会いを経験した。
「ハゲシクヒョウゲンスルコトダケガメタルジャネーゾボーイ。トキニシズカニヒョウゲンスルノモダイゴミノヒトツダ」
「ほっほっほ。老いぼれに教えられるのは、このフレーズのみじゃ。精進いたせ。ほっほっほ。」
「おまえの進むべきメタルは何だ?」
「ヘヴィメタル、メロデス、ネオクラシカルメタル、プログレッシブメタル、スラッシュメタル、果てはグラインドコアなど死ぬほどある。お前は何を求める?」
「・・・全部だ!」
そうして鈴木太郎は、あのメタルゴッドの子孫「ゴッドメタル」バルフォード三世となったのだ!
「俺様の名を言ってみろ〜!」