表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Neo Tokyo Site 01:第一部「Road to Perdition/非法正義」  作者: HasumiChouji
第四章:非法制裁 ― Death Setence ―
52/59

(4)

 誘拐されていた子供達は、こっちのトラックに移されていく。

「気を付けて降せよ」

 パワーローダーの操縦士も、救出済みだった。

「えっ? 仁愛(にあ)ちゃん?」

「その……声は……レナ姉?」

「どう云うこ……」

「このトラックの護衛をすれば、弟は返してやると言われて……嘘だと思ったけど、逆らえば……」

「ロボトミー?」

「そう云う事」

「お……お姉ちゃん?」

「正義?……やっぱりか……」

「友達は無事だよ」

『正義君と……正義君のお姉ちゃんに……代って……』

 通信機から、(ヒゥ)君の声。

『ごめん……その……』

「謝る事ないよ。……小さい頃、死んだ父さんから言われてたんだ……。『ヒーローってのは、友達や見ず知らずの誰かを助ける為に、自分を犠牲に出来るヤツの事だ』って……。ボクは……父さんに言われた事をしただけだ……って格好付け過ぎかな?」

「父さんも、そのセリフ、知り合いから聞いたって言ってたんで……お礼を言うなら、どこかに居る、その父さんの知り合いかな?」

 その時、いくつかの足音が聞こえてきた。

「あ……遅かったね……。仁愛(にあ)ちゃんと正義君は無事だよ」

 あたしは足音の主が何者かを確認すると、やれやれと言った感じで声をかけた……。

 3馬鹿は、しばしの間、何かを話していたが……。

「あ……あぶねぇっ‼ 何やってるッ‼」

 あたしの目の前で、斧とハンマーを合せたような武器を振り上げ、絶叫しながら突撃してきた勇気と、その勇気からあたし達を護ろうとした今村君が激突した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ