表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/50

Prologue

ご覧いただきありがとうございます。

初作品であり、不定期更新ではありますが、どうぞよろしくお願いします。

 森の中にいた。

 目をこする。

 もう一回、見てみる。


 うん、森の中にいる。


 「…いや、どこだよ」


 頬をつねる。

 痛い。


 「…夢でもない、と」

 

 ベタな方法だけどわかりやすい。

 よし、整理しよう。

 俺の名前は村崎 柴朗(むらさき しろう)。17歳・男・O型。

 昨日は学校が終わってバイトして、帰ってきて着替えて飯食ってゲームして、いつの間にか寝落ちしてた。

 派手な声で『おっめでとーっ!』とか言われる夢を見て、んでさっき起きた。


 「以上。…っておい」


 整理でもなんでもない。

 何がめでたいんだか。

 いつも通りの、なんというかいつも通り過ぎる昨日。


 両親が事故で死んで、妹と二人だけになって。

 最初は二人で祖父母のところにお世話になっていた。

 けれど高齢だし、なんとなく、本当になんとなくだったけど二人とも世話になりっぱなしではいられない。

 そう思ったから一人暮らしを始めたんだ。

 妹は泣いていた。そりゃそうだ、急に両親がいなくなって、俺まで離れようとするんだから。

 だからって会えなくなるわけじゃない。

 だから説得して、毎週土日は会いに行っていたのに。

 明日が土曜日だし二人でゆっくりしようと思っていたのに。


「なんで俺は、こんなところにいるんだ?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ