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よくわからない空間にて

始まります。

 俺はよくわからない空間の宙にふわふわと浮かんでいた。どこかの部屋だろうか?

 「おめでとう!君は――に選ばれました!」

 声のする方向を見るとそこには変な服を着た一人の青年が笑顔でこちらを見ている。どうやら俺を歓迎しているらしい。

 「あ、あの~ここってどこですかね?」

 頭を搔きながら質問をする。よくわからない空間がいきなりでてきたから結構頭が混乱している。まずは現状を確かめよう。

 「はい、ここはよくわからない空間です」

 よくわからない空間ですか・・・。そんな名前でいいんですかね。気になっていることをもう一つ聞いてみる。

 「えっと、俺ってもしかして死んだんですかね?」

 大抵の場合、こんな空間自体に来ているということは自分の身に何かが起きたということ。きっと俺は死んでしまっているのだろう。謎の液体をかけられて死んだのか、食あたりして死んでしまったのか気になるな・・・。


 「いえ、あなたは死んでいませんよ。今頃ベッドですやすや寝ているでしょう」

 「死んでないのかよ!!」

 衝撃の事実だよ!死んでないことは安心したけどね、臨死体験を経験してみたかったなと思う。きっとこれは夢だ、そうに決まっている。さっさと話しを進めて眠りから覚めよう。

 「で、さっきよく聞き取れなかったんだけど俺が何に選ばれたって?」

 「ああ!そうでしたそうでした。竹中春人君、あなたは選ばれたんです」

 夢だから何で俺の名前を知ってるのかは突っ込まずに話を聞く。よくみたらこいつめちゃくちゃ小顔やんけ・・・。

 「――”主人公”に!!」

 「はぁ・・・そんなことか」

 夢だと分かっているので凄く驚くということはできなかった。主人公か・・・。

 「あんまり驚いてない・・・?」

 変な服の青年は少し残念そうな表情をしている。

 「たいして驚きませんよ、だって俺こういったの慣れてますから」

 「えっ以前にも主人公になったことがあるんですか!?」

 「いや、漫画とかでこういった展開何度も観ましたから」

 「さいですか・・・」

 このような展開は慣れている。漫画よりも最近はラノベのほうがこういった異世界転生みたいなものはやってますし。そしてこれは夢だし。早く覚めてくれないかなぁ。

 「あの、いつになったらここから出られるんですか?」

 「ああ、ごめんなさい。今転送の準備とデーターの書き換えを行っているので少し待っていてください」

 そう言うと変な服の青年はパソコンのような物をどこからか取り出してカタカタとキーボードを叩き出した。夢だから何でもありなんだなー。

 「よし、これでデーターのの書き換えを完了っと・・・」

 何のデーターを書き換えたのかは分からないが、これでやっとここから解放されているのだ。やっと眠りから覚めることが出来る・・・。

 「あ・・・れ・・・?」

 気が緩んだせいか頭がぼーっと・・・あれ?何だこの感覚は・・・。だんだんと意識が・・・。

 「準備が整いました。目を覚ますともうあなたは主人公になっています。」

 「おやすみなさい・・・」

 そして、俺の意識は完全に途絶えた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

 「知ってる天井だ・・・」

 目を覚ました場所は言うまでもなく自分の部屋の中だった。おかしな夢だったな・・・。

 「俺が主人公に?・・・まさかな」

 あの夢は何だったのだろうか、ただの夢だとは思うが・・・。

 「・・・やってみるか」

 ゆっくりと立ち上がり、ふと思いついたことをやってみることにした。

 「こうやって、頭の中でイメージしたらスタンドとか出るかな?」

 意識を集中し、頭の中でスタンドよ出て来いと念じる・・・・!!こいッ・・・!!

 「なーんて、そんなもの出るわけないよな!」

 「やっぱりあれは夢だったんだ!さーて着替えるか~」

 着替えを取ろうと後ろへ振り向く。

 『・・・・・・』

 「・・・え?」

 そこには、ムキムキのおっさんがこちらを見て立っていた。

 

ごめんなさい。

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