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第9話

「なあ、今思えばさ」


「はい?どうかしました?」


ダンジョンマスターについて詳しく話すと言われ、エキナのあとをついて歩いている途中、少し思い出したことがあった。


「お前がダンジョンマスターならあのドラゴン止められたんじゃ?」


ダンジョンマスターの特徴その1

・ダンジョン内にいる魔物は全てダンジョンマスターの配下。魔物はダンジョンマスターに逆らう事は不可能。


「……………………てへ」


「おい!」


「いえ!でもいい経験になりましたよね!?ね!?」


「………………」


まあ、エキナのドジは置いておいて…


「不死の森にはドラゴン以外に魔物はいないのか?」


そう、さっきから城内を歩いているのに、人1人、魔物1匹すら見当たらない。


「はい。私の魔力ではこの城の維持以外に維持できるところはドラゴンだけです。」


「え?つまりは本当は………」


「私がダンジョンマスターになる前まではもっと沢山の魔物達が居ました。」


「前のダンジョンマスターどんだけすごいんだよ………」


「ちなみに、アユムにもその人と同じ量の魔力がありますよ?」


「えっ!?」


ええっとつまりは俺は邪神のエキナの魔力量を超えてるらしい。

魔法についてはまだ全然、分かってないんだが、邪神を超えてる時点でマジで人間やめてしまったな……………


『アユムは少し常識や魔法などに関しての知識が低すぎるような気がするぞ?』


「ああ………それは…………」


「仕方ありませんよ、アユムは異世界人なのですから」


「そうそう…………って」


「『えええええ!?』」


「な、なんでそのこと知ってるんだよ!?」


『つまりアユムは勇者だったのか!?』


「アユムの質問に関しての理由は邪神だからです。そしてアクアオーラの質問は違いますよ」


「なんで勇者ってことになったんだ?」


『ふむ、この世界では異世界人は全員勇者なのじゃよ。勇者じゃないと言う前例はないのう。』


「へぇ〜」


つまりはこの世界を探せば、日本人がいる可能性があるって事か…


「とりあえず!アユムには魔法とダンジョンマスターについて説明します。エナさんはまだ来そうにないので」


「そんなことまで分かんのか………」


「まあ」


エキナの足がある一つの扉の前で止まった。


「邪神ですから」


その部屋からは魔力がわからない俺ですら分かる、黒く、重く、そして押し潰されそうなほどの恐怖が部屋から流れていた。


「もちろん、あなたも邪神ですけどね」

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