第4話 遊びに行く
そして、城ヶ崎姉妹と遊びにいく日がやってきた。
いつも以上に緊張するのはなぜだろう。
晴海とのデートは慣れているって言うかそんなに緊張はしないのに…
待ち合わせは10時。
近くの駅だった。
9時50分までにつくようにいこうと思い、早めに家を出た。
そして駅に着いた。待ち合わせの場所に指定された南口のほうに出てみた。すると
「瞬先輩~~~こっちですよ~~^^」と妹の清海。
「瞬、遅いよ!!」姉で僕の彼女の晴海。
やっぱり姉妹なのだろうか。2人とも白のワンピースを着ていた。
晴海のほうが背が高いので、より大人っぽく見える。清海はまだまだお子ちゃまな感じが抜けない。
「は、早いんだね。待ち合わせ10時じゃなかった?まだ9時47分ぐらいだけど?」
「だって、清海が『早く行こうよ!!』ってうるさくて……」あきれた感じで清海を見ている。
「まぁまぁ。とにかく行こうよ。電車もうすぐだよ。」
そのまま電車に乗り、舞浜駅まで行った。今日はもちろんディズニーランドへお出かけ。電車の中では清海が眠ってしまったので晴海と作戦を練っていた。
「さぁ、どうしましょうか?アトラクション重視で行く?」
「もちろんでしょ?でも、もうファストパスはだめかもだけど。」
「並んでいる間に話ができるからいいんじゃない?」
「そうだね。でも私、1時間以上は並ばないよ!」
「それは難しいよね。でも、夜なら大丈夫かもね。」
「そんなに遅くまでいて平気?」
「平気平気。閉園時間まで遊べるよ。」
「やったぁー。瞬、思いっきり遊ぼうね。」
「でも、清海はどうするのさ。」
「もしかしたら清海の友達が来てるかも知れないって。2時間ぐらいは遊ばせとこうかなって。」
「なるほど。その間2人だね。」
「いっぱいお話しようね。」
「了解!」
そして、ディズニーランドについて思いっきり遊んだ。この日はなぜか思ったほどお客さんは多くなかった。1時間以上並ぶものはなかった。そして夜8時になるちょっと前のこと。
「あれ、清海じゃん!こんなところで会うなんて偶然だね。」
同級生らしき女の子が話してきた。
「あっ、みっちゃん!なっちゃん!本当に偶然だね。ねぇ、お姉ちゃん、遊んできていい?」
「いいよ。閉園時間になったらゲートのところまで来なさい。そこに集合ね。」
「うん!じゃ、あとでね」
こうして清海は友達と遊びに行った。
これから晴海と2人だ。
もちろん、ノープランなんかじゃないさ。