昇格試験2
いきなり冒険者ギルドの昇格試験を受ける事になったライル一行、さっさとダンジョンの門を通り抜けダンジョンの中に入る。そして難なく地下10階に到達するとギルマスが場を仕切り出した。
「よし、Dランクの者達は此処のボスと戦ってみろ!、一応は全力出せよ。その戦いで昇格試験受ける価値があるかわかるからな」
昇格試験受けろと自分で言ったのに勝手な言い分である。
「皆さん、オイゲンさんの言う様に戦ってください」
ライルも苦笑いで戦闘を促す。
「いえ…戦いますけど…なんか我々の扱いが雑ですよね?」
アリトの言い分も最もだ。
7人でボス部屋に入る、部屋にはジェネラルを筆頭に上位種と通常種込みで12匹のゴブリンが待ち構えていた。
ゴブリンとの戦闘は5分程で終了した、アリト達は危なげなくゴブリン達を倒し素材を回収し終わる。
「うん、中々良い動きだったな。これなら20階も攻略出来るんじゃないか、どうだライル?」
「う〜ん、彼らには慎重に進んで貰おうと思ってましたが、皆さんどうします?20階に挑戦してみますか?」
皆は少し考えながら相談するとアリトが代表して答える。
「挑戦したいと思います、ライルさんとギルマスが居る状態で挑戦出来るのは絶好の機会だと思いますので」
「では決まりですね、このまま20階まで駆け足で行きましょう」
休憩も少なく階を移動する一行、そのまま駆け足で20階を目指す。先行するハマナが少し大変そうだが順調に進んで行く、途中戦闘も挟みながら20階に到着する一行。
「少し休憩しますか」
ライルの言葉に従い休憩するアリト達。
「アリトさん達はオークのボス戦は初めてになりますね、基本はゴブリン戦と同じです。オークジェネラルを筆頭に上位種と通常種のゴブリンの混成になります、何か問題があれば僕が助太刀しますから気負いなく挑んでください」
ライルが助言を与える。
「ライルさんは俺達が20階のボスに勝てるとおもいますか?」
「通常のボスなら勝てると思いますよ」
ライルが太鼓判を押す。
「わかりました、ライルさんが言うのなら我々は気楽に挑めますよ」
アリト達は緊張はあっても気負いは無いようだ。
「戦法は10階ボスと同じで良いの?」
ルーシーからの質問。
「同じで良いですよ、ただオークの方が耐久性と魔法抵抗が高いので注意を」
「16階で狩ってたオークと違いは無いんですよね?」
とはハマナ。
「違いありませんよ、16階でも上位種出たでしょ?基本同じです」
成程と納得した顔のハマナ。
「私はいつも通り盾に徹すれば良いだけですね」
とエンナ。
「はい、エンナさんはいつも通りに。隙あればどんどん攻撃してください」
「私もいつも通りですね」
とミシェル。
「ミシェルさんもいつも通りで、とにかく援護ですね」
と休憩中の打ち合わせは終わる、ギルマスはその様子を眺めているだけだ。
「あとは"ハズレ"を引かないように祈るだけですね」
アリトが苦笑する。
「なんだお前ら"ハズレ"引いたコトあるのか?アレは30回に1度引くかどうかだぞ、お前らの歳で引くとか余程だな」
とギルマスが悪い笑顔で言う。
「うっ」
アリト達も自覚があるのか言葉に詰まる。
「オイゲンさん、あまり虐めないでくださいよ。皆さん"ハズレ"から生き延びたんですから自信を持って良いですよ」
「ライルさん有きですから自慢は出来ませんよ」
またアリト達は苦笑いする。
「ではそろそろ行きたいと思います!」
皆でボス部屋に入る、部屋に入ると直ぐにミシェルが魔法障壁を皆に掛ける、ボスはオークジェネラルを筆頭にアーチャー×2にメイジ×2と通常種が×6のようだ。
「これは"当たり"みたいですね」
アリト達は胸を撫で下ろす、その間にもミシェルが筋力強化を皆に掛けている。ルーシーは眠りの呪文の詠唱も終わり待機状態だ、ギルマスは2人の対応に感心している。
「行きます」
とアリトとエンナが駆け出す。
20階での初戦闘が今始まる




