昇格試験
遅れてすみません
自身の体調や親の入院、他色々重なりました
少しずつペース戻して行きます
買い物を終え拠点に戻れば良い時間だ、まずはリビングに設置する家具を配置していく。それが終われば女性陣の各部屋に家具を設置、あーでも無いこーでも無いと設置に時間が掛かる、特にルーシーが。荷物出しが終わればアリアの作った晩の食事を取り解散となった、アリアとアリッサには改めてお礼しないといけないなーと考えながらタマを連れて自宅に戻るライル。
「タマ、汚れたからお風呂入ろっか」
風呂の準備をし2人して全裸になり浴室に入って行く、身体を洗い湯船に浸かる2人。タマがライルにしがみつきながら今日の事を聞いてくる。
「きょうたまはやくにたてた?」
タマは自分が邪魔になってないか気にしてるようだ。
「タマは役に立ってたよ、大人が掃除し難い部屋の隅を拭いてくれてたからね。皆タマを褒めてたよ」
「そっか…」
言葉少なく俯くタマ、ライルがタマの顔を覗き込むとはにかんだように「えへへ」と笑う。どうやら照れてるようだ。
「タマは可愛いなぁ」
とライルはタマを抱きしめる、タマも嬉しいようでライルの首に抱きしめ返す。そんなタマを抱きしめたままライルは湯船から出る、そしてタマの体を拭いていく。特に毛の生えてる部分は入念に、体を拭き終わり寝巻きに着替えさせる。 タマも疲れただろうと早めに寝る準備をするライル、寝床に入りタマと並んで横になる。横になるとタマがライルの腕に身体を絡めてくる、寝る時のいつもの体勢だ。
「にいちゃだいすき」
「俺もタマが大好きだよ」
毎晩行われるやり取りだがライルは殊更このやり取りを気に入っている、普段タマと過ごしていても自分の中で角が取れていく感覚をライルは解っている。それが寝る前のやり取りが一番強い事も、そうやって穏やかに変化するのも悪くないなと考えながらライルは眠りに沈んでいく。
翌日の火の日の朝、ライル宅の玄関前は混雑していた。いつものミシェル、アリア、アリッサに加えアリト、エンナ、ハマナ、ルーシーが玄関前に集まっている。何事かと理由を聞けば単にご近所さんだから一緒にギルドに行こうとのお誘いらしい、アリトは巻き添えみたいだ。
「なら皆で一緒にギルドへ行きましょう、アリアさん、アリッサちゃん、タマをよろしくお願いします」
タマと手を振り合い自宅を離れるライル、皆で移動する間の話題は拠点の住み心地が中心になる。今のところ皆に不満は無い様だ、いやアリトだけは不満があるようだ。
「パーティの拠点とは言え女性ばかりが住む場所に出向くのはちょっと…」
アリトはアリトで大変そうだ。
冒険者ギルドに到着しマリに会う為上級カウンターに向かうライル達、カウンターの中にマリを見付け声を掛ける。
「マリさんおはようございます、何かお呼びだと聞いたんですが」
カウンターからマリが出て来てライルの手を掴む。
「ライルくんは私が言った事忘れてるのかな?」
マリは笑顔だが何故かマリの笑顔が恐く見える。
「私言ったよね、昇格試験受けてねって。ライルくん完全に忘れてるよね、私の存在なんてその程度なのね…」
ヤバい、完全に忘れてた。とライルの背中に冷たいものが走る、何か挽回出来る手段は…
「すみません!忘れてました!」
ひたすら謝る、ライルの取れる手段はこれしかなかった様だ。
「まぁ良いわ、今からギルマスに会いに行くわよ。パーティメンバーも一緒で構わないから一緒に来なさい」
有無を言わさずマリに連行されるライル一行、そしてギルマスの部屋に到着する。
「ギルマス、ライルくん達を連れて来ました」
マリはギルマスの部屋の扉を叩きながらそう告げた。
「おう、中に入れ」
中からギルマスの返事があり、マリが扉を開けてライル達を中に通す。
「ライル…お前昇格の事忘れてたろ?」
「すみませんでしたー!」
ギルマスの第一声にライルが謝罪する、パーティメンバー達は苦笑いだ。
「まあ良い、今から試験するぞ」
「えっ今から?」
「お前には簡単だ、ミスリルゴーレムの単独撃破だからな」
「…今更受ける意味あります?、何度も実行してますが?」
「ギルドの人間の前で行う事に意味があるんだよ」
つまり監視の元でミスリルゴーレムを倒せと言う事だ、ライルにはかなり面倒くさい内容だ。
「安心しろ、現地での判定は俺がしてやる」
「つまりギルマスが同行するって事ですか?」
「そうだ、気楽だろ?」
ライルはため息を吐く、だが確かに気楽ではある。
「ではオイゲンさん、よろしくお願いします」
「おう、任せとけ。それとライルのパーティメンバーに言っとくがお前達も今から試験だからな、オーク相手に力見てやる。俺が認めれば20階攻略出来てなくても昇格させてやる、さぁ心の準備しとけよ」
オイゲンの無茶振り、どうなるか?




