お掃除
月の日の朝6時、ライル宅に皆が集まり朝食を準備している。今日は新居への引っ越しの為朝から新居の掃除である、アリアとアリッサも応援に来てくれている。
「初めまして、アリトとアリッサの母です。いつも息子と娘がお世話になってます」
アリアが丁寧に挨拶する。お互いに初めましてと挨拶した後に言葉を交わす。
「息子さんにはいつもお世話になってます」
「二人には何かと助けられてます」
「アリトは頼りになるしアリッサちゃんは可愛いです!」
ハマナ、エンナ、ルーシーが挨拶に返す、ライルとミシェルはその様子を微笑ましく見ながら朝食の準備をする。
タマとアリッサも早起きして掃除を手伝ってくれる。女性陣の荷物はライル宅に運び済みで宿は既に引き払っている、午前中に掃除をして午後から家具を買いに行く予定となっている。
「ライルさんの家初めて入りましたが雰囲気良いですね」
アリトが辺りを見回す。
「この靴を脱ぐって結構快適ですね」
エンナとハマナが室内履きに興味深気だ。
「ウチも同じ様にする?」
ルーシーは気に入った様だ。
「良いですね、そうしましょうか」
ミシェルが賛成する。
「そうだ、パーティの共同費から引越し代出しても良いぞ」
アリトからの言葉に女性陣が歓声を上げる。
「幾ら出して良いの?」
「一人金貨5枚でどうだ?」
ルーシーの質問にアリトが答える、「そんなに良いの?」と女性陣が目で訴えるがアリトが「大丈夫だ」と頷く。
「ならライルさんちみたいに土足厳禁にしようよ!」
「良いかもな!」
ルーシーとエンナが声を弾ませる。
「足と靴を清潔にしとかないと駄目ですね」
ハマナの言葉にルーシーとエンナが「うっ」となる。
「大丈夫大丈夫、皆….毎日お風呂入ろうね」
ルーシーの言葉にミシェルがうんうんと頷いている、ミシェルにも人知れない苦労があったのかも知れない。そんな会話をしてる間に皆の食事も終わる、掃除道具を持ち新居の方に移動だ。
「ところでウチらの家の呼び名どうする?誰々の家ってのは当てはまらないし」
「ルーシーの言う事もわかるな」
他の皆も頷く。
「こう言う場合は"何々パーティの拠点"とかパーティ名を付けますね、アリト、貴方達のパーティ名聞いて無いけど何て言うの?」
アリアの質問にアリトは言いづらそうに答える。
「あ〜、俺達のパーティ名なんだけどさ………"ライルパーティ(仮)"ってなってんだよ……」
「あくまで仮ですが」
「そのままコレでも良いですけどね」
「面白い名前ですよねー」
「私達らしいよな」
意外とメンバー内での評判は悪くない。
「そのまま"拠点"でも良いんじゃないかしら…」
アリアにも予想外の名称だったようだ。
新居に到着しミシェルが鍵を開け皆で新居の中に入る、掃除道具を床に置きとりあえず全ての窓を開けていく。玄関は北向きだが意外と採光は取れている、そして風の通りも良く新居の中を風が通り抜けて行く。アリアが率先して各部屋を点検して行く、掃除の指揮官として点検は怠らない。
「では掃除を始めましょう、各自予め決めていた場所を掃除していきましょう」
アリアの号令で一斉に動き出す、ライルとタマはリビングの掃除だ。モップで一通り床を磨いた後タマが所謂女の子座りで部屋の隅を雑巾でゴシゴシと磨いてる。その姿をルーシーが見て「可愛いわー」とニヤけてる。
「にいちゃ!これでいい?」
「うん、綺麗になったね。タマありがとう」
ライルが褒めると「えへへ」と良い笑顔をタマが見せる。
掃除を始めて3時間程経ち皆で休憩することに。
「人数多いので捗りますね」
「そうですね」
とアリトとミシェル。
「結構力仕事だよなー」
「疲れますね」
とエンナとアリッサ。
「2階の各部屋は割と綺麗になりました」
「魔法の練習にもなる!」
とハマナとルーシー、ルーシーはどうやら掃除に魔法を使っているようだ。
「今まで仲間で掃除とか経験無かったので楽しませてもらってます」
「みんないっしょでたのしいよー」
ライルとタマは楽しみながら掃除出来てるようだ。
「楽しみながらするのが一番ですからね、分からない事あれば何でも聞いてください」
アリアが指揮官として皆に気も配る。
「昼まで皆で掃除して昼食後は住む方皆で家具を買いに行きましょう」
ライルが予め決まっている午後の予定を話す、家具の買い物ならライルの存在は必要不可欠だ。
「では私は昼食の準備に入りますね、皆さんお掃除頑張ってくださいね」
アリアがこの場を離れる、そして掃除が続けられていく。




