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借金



 1人頭金貨220枚の借金、中々の金額だが女性陣は払えると計算したようだ。


「では店に戻り契約致しましょう」

 ガレドに従い不動産屋に移動するライル達、途中タマが目を覚ましタマも歩く事になった。今度はアリトとアリッサに手を繋いでもらい機嫌の良いタマ、アリトも妹が居るだけあり小さい子の扱いが上手い。アリッサもタマのお姉ちゃんを名乗るだけありタマを気遣って歩いてく。

 ガレドの店に到着し中に通される、店員がお茶を用意してくれて一息吐く。


「書類用意してきます」

 とガレドは店員と部屋を出て行く、ガレドが部屋を出ると女性陣がソワソワしだした、今から高い買い物をすると緊張し出した様だ。タマ、アリッサ、アリトにも緊張が移った様で3人とも落ち着きが無くなった。


「ライルさん、俺まで緊張してきました、仲間の大きな買い物だからでしょうか?」

 アリトの顔は真剣だ、エンナも顔色がいつもと違う。


「勢い良過ぎたかな?」

 エンナの呟きにルーシーが答える。


「女には度胸が必要よ!でもこれで…」

「私達に帰る場所が出来ましたね!」

 ルーシーの言葉にハマナが繋げる。


「今後の日々が楽しみです!」

 ミシェルが前向きな発言で締める。ライルはその様子を和かな顔で見つめている。


「お待たせしました、これが記述をお願いしたい書類になります」

 ガレドが書類を持って戻って来た、ライル以外一様に緊張する。タマとアリッサまで緊張している、ガレドは書類を対面に座るミシェル達に見やすい様に置き説明を始める。途中女性陣からの質問にガレドが答える形で話しが進んで行く、そして確認する書類が最後の一枚になり話が終わりかけた時にライルが発言した。


「ちょっと内容を変更して良いですか?」

 ライルの言葉にガレド、エンナ、ハマナ、ルーシーがギョッとする、もしや保証人の話を無かった事にするのかと。そんな中ミシェルだけは呑気にお茶を飲んでいる、ミシェルはライルが約束を反故にする人間じゃないと分かってるのだ。


「変更と言うのは何を変えるのでしょうか?」

 ガレドが恐る恐るライルに聞いてみる。


「この購入者の項目を4人の連名ではなく僕の名前に変更してください」

「へっ?ライルさんが購入されるのですか?」

 ガレドも驚くライルの発言、他の皆も驚いている。


「はい、僕が購入し皆さんから僕に支払いしてもらう方が色々面倒無くて良いかなと思いまして。皆さんはどうです?」

 ライルの質問にそれぞれが答える。


「それってライルさんに月々支払いすれば良いって事?」

 事態は飲み込めたが感情が追いついてないルーシーが言う。


「勿論毎月ちゃんと支払いします!」

 とはエンナ。


「でもそれだと私達に都合が良過ぎませんか?」

 と恐縮してるハマナ。


「流石ライルさん、予想を超えて来ますね」

 一人納得のミシェルである、ライルに耐性が出来ている。


「コチラとしてはライルさんにお支払い頂けるなら有難いです」

 とガレド。


「では手続きしちゃいましょう、支払いは白金貨込みで良いですね?」

 ライルとガレドで手続きして行く、支払いの段階になりライルが白金貨を取り出す。


「白金貨8枚と金貨80枚です、確認してください」

 ライルがガレドの前にお金を置く、その硬貨を皆が目で追う。


「私白金貨なんて初めて見た…」

 とエンナ。


「私も…」

 とハマナ。


「ライルさんと結婚したら玉の輿?」

 とルーシー、アリトとアリッサも口を開けて眺めてる。


「皆さん…慣れないと駄目ですよ」

 と少し遠い目をして呟くミシェル、タマは状況が分かってないようだ。


「こちらが鍵となります」

 手続きが終了し家の鍵をライルが受け取る、玄関や各部屋の鍵が5つづつ結構な数になっている。ライルは鍵をミシェルに渡すとミシェルは各種の鍵を1つづつライルに渡す。


「大家なんですから持っていて下さい」

 とミシェルに押し付けられる、ミシェルはそのままエンナ、ハマナ、ルーシーにも鍵を渡していく。鍵を渡された女性陣は若干涙目になっている。


「このまま家行って泊まりたいわー」

 ルーシーの言葉に頷く女性陣。


「駄目ですよ、せめて明日にしてください」

 ライルにダメ出しされる女性陣。


「ですが気持ちはわかります、明日はダンジョンお休みして引っ越しに一日使いましょうか、勿論ミシェルさんの家庭教師もお休みで」

 女性陣から歓声が上がる、アリトとアリッサも手伝うと言ってくれる。

 ガレドに礼を言い店を後にする一同、このまま皆で夕食を食べて解散予定。


 明日は引越しだ。




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