エドの店
すみません、体調が悪く遅れました。
靴屋でタマとアリッサに一足づつ靴を買い次は食事処だと移動する、何処にしようかと皆に意見を聞いてるとタマが「こないだのみせがいい」と言う。
「変なのが居たが店は雰囲気良かったよな」
エンナが言う、ハマナも「お客さんも好意的でした」と悪い印象は無いようだ。
「美味しかったですよね」
とミシェル、ルーシーも頷く。
「ではあの店に向かいましょう」
ルーシーとハマナがタマと手を繋いぎ歩き出す、タマよりルーシーの方がご機嫌だ。店に向かう途中もタマはハマナとルーシーに色々質問し分からない事を聞いている、2人も分かる事は真面目に答えてる。そうしてる間に目的の店に到着するライル一行。
「エドの店、ここだね」
皆して店に入る、店に入ると店員が出迎えてくれる。
「これは先日のお客様、またいらしてくださったのですね」
騒動の時に話した店長が現れる、多分この人がエドなんだろう。
「先日は騒動起こしてすみませんでした」
ライルが改めて謝罪する。
「いえ、あれはお客様が悪い訳ではありません。謝罪は不要です」
店長も先日の騒動には思うところがあるようだ。
「では本日も食事させてください、席空いてますか?」
店長が空いてる席に案内してくれる、そのままお奨め等を聞きながら注文をしていく一同。
ライルの右側に座ってるタマがライルの右手の平を弄り始める、最近になってライルも分かったのだがタマは甘えたい時にライルの手を弄るようだ。そんなタマをライルは自分の膝の上に乗せる、膝の上に乗せられたタマはライルにしがみ付いてくる。
「にいちゃすき」
ライルもそんなタマが可愛くて抱きしめる、周りの皆も温かい目で見守っている、ルーシーだけは羨ましそうな目を向けているが。
料理が運ばれて来る中エンナがライルに話し掛けてきた。
「ところでライルさん、実は私達女だけで一緒に住もうかと言う話をしてるんですよ。皆宿屋暮らしだし宿にお金払うよりお金出し合って家借りた方が良いんじゃないかって、ライルさんの家の周辺って家賃どんな感じですかね?」
「ウチの周りですか?、ちょっとわかんないですね。それに何故ウチの周りなんですか?」
ライルも家賃までは知らないようだ。
「ライルさんの家が近ければ何かと安心だと思うし、何よりタマちゃんとアリッサちゃんが居る!」
ルーシーは相変わらずだ。
「ミシェルさんに聞いたのですがライルさんの住んでる辺りは治安も良いそうですね、女の子だけで住むので安全な場所を確保したいです」
とハマナ。
「私としてもライルさんの家が近くなると色々助かります、お風呂付きの住宅も憧れますし」
とはミシェルの言。
「俺としてもパーティメンバーの安全に関わる事ですから無視出来ません」
アリトも皆の引っ越しには肯定的なようだ。
「では食事終わったら僕がお世話になった不動産屋さんに行ってみますか?」
ライルが提案すると皆が「良いんですか」と乗り気で言ってくる。
「予算とか目安が分からないので僕は頼りになりませんが案内しますよ」
ライルが済まなさそうな顔をする。そこにハマナが情報を追加する。
「今現在宿屋には一人一日大銅貨6枚前後使ってます、まぁこの金額もライルさんありきなんですが。それで月に大銅貨180枚、金貨1枚と銀貨8枚になります。それが4人分で金貨7枚と銀貨2枚、食費とか共用費考えても月に金貨4〜5枚は出せると思います。ホントにライルさん頼りの計算なんですが…」
ハマナが少し思い詰めてるような顔で話終わる、他の皆も俯き加減だ。
「大丈夫ですよ、皆さんがAランクに上がるまでお付き合いするつもりですから」
ライルの言葉に皆が顔を上げる。
「ありがとうございます」
アリトが代表して礼を言う。
「でもウチの近くで空き家があれば良いですね、タマとアリッサちゃんにとっても良い影響あるでしょうし」
「うんうん、私もミシェルさんと一緒に家庭教師したいー」
ルーシーは本当に子供が好きなようだ。
「ルーシーさんも家庭教師ですか、面白そうですね」
アリッサもルーシーの行う授業に興味あるようだ。
その後出て来た料理を食べながら皆でワイワイと話していく、タマはライルの膝の上で食事を取り分けて貰っている。タマはかなりご機嫌な様子でライル以外のメンバーともよく話している、食事も終わり席を立つ。店長のエドとも挨拶を交わし料金を払い店を後にする。
「では不動産屋さんに行きますか」
タマはハマナとアリッサに手を繋がれている、これから何処に行くのかはよく分かってないようだ。
こうして一同は不動産屋に向かうのだった。




