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買い物2



「カーラさん、履き物までオマケしてくれてありがとうございます」

「良いのよ、娘のお古だしタマちゃん裸足じゃ可哀想じゃない」

「先に靴買いにいくべきだった…」

 服の代金を支払い荷物を受け取る。


「にもついっぱいだね」

 ライルの両手に余る量だった、心配そうな顔をするタマにライルは和かに言う。


「荷物の心配なら要らないよ、ほら」

 するとタマの目の前にあった荷物が消える。


「ね、大丈夫でしょ」

「にもつがきえた!」

 荷物のあった場所を驚きの顔で見つめるタマ、カーラが呆れた顔でライルを見る。


「タマちゃんに教えてないんでしょ?、なら驚くわよ」

 カーラが呆れた顔でライルに言う。ならばとライルはしゃがんでタマと目を合わせタマにわかりやすい様に説明する。


「タマ、これはね、見えない場所に荷物を置く俺の力なんだ、スキルって言うんだけどタマは知ってる?」

「ううん、しらない」

「知らなくても大丈夫だよ、俺のスキルはアイテムボックスって言って結構珍しいスキルなんだ」

 そう言ってライルはタマの目の前で買った品をアイテムボックスに出し入れする、タマは目の前の状況に目をパチパチさせながら喜ぶ。


「にいちゃ、すごい!」

「だから荷物は大丈夫だからね」

 ライルはカーラに「そろそろ行きます」と言いタマと手を繋いで店を出る、次は隣の靴屋だ。


「タマ、次は靴買うよ」

「くつならもらったよ?」

「その靴少し大きめだろ?、足に合う靴を買おう」

 ライルはタマを連れて隣の靴屋に入る。


「いらっしゃい!、ライルか、どんな靴が欲しいんだい?」

「この子に合う靴が欲しいんだ」

 店主はライルの後ろに隠れるようにしてるタマを見ると少し驚いた後にライルに呟く。

「獣人の子供なんてどうしたんだ?、この辺りにゃ獣人なんて居ないだろ?」

「昨日東区の方で保護した」

「スラム街か?」

「いや、スラムからは離れてた、でもスラムで生きてたんだと思う」

 ライルは出会った経緯や今後タマを保護し続けるつもりであることを店主に語る。すると店主は「子供が子供を育てるのかい」とニヤつく。

「まぁ、ライルなら大丈夫か、俺よりも経済力あるしな」

 苦笑いするライル。店主にタマの靴を見繕ってもらいサイズ調整してもらう。靴屋を後にして中央通りへ、冒険者ギルドに向かいながら早めの昼食にしようと店を探すことにする。


「タマ、何が食べたい?」

「ぱんがいい!」

 パンならどの店でもあるな、と馴染みの店に向かう。店に向かう途中行き交う人達の視線がタマに集まる。嫌な視線もあるが大半は珍しいモノを見る目だ。

 その店に着くと中に入り辺りを見渡す。昼前なので客は少ない、席に着くと女将さんが注文を取りに来た。


「ライルちゃん、今日は可愛い子連れてるねぇ」

「料理はお任せで2人分頂戴、この子は昨日から一緒に暮らしてるタマだよ」

「あら、一緒にってどうしたのこの子?」

 女将さんにも事情を話す。


「そんな訳で一緒に暮らすんだ、タマ、女将さんに挨拶しよっか」

「たまだよ、にいちゃといっしょにくらすの!」

「そう、タマちゃん、お兄ちゃん出来て良かったねぇ」

 女将さんがタマの頭を撫でながらライルに小声で注意を促す。


「ライルちゃん、タマちゃんは見た目が珍しいから周りの注目集めるかもしれないけど…注意してね、その中にはタマちゃんを傷付けるのを躊躇しない連中も居るわ、あなたがタマちゃんを守るのよ」

 頷くライル。


「女将さんはタマのことどう思う?」

「私は可愛いと思うわよ、頬っぺたなんて柔らかくて毛ざわりも最高〜、抱いて寝たいわね、ん〜タマちゃん頂戴!」

「ダメ、タマはウチの子です!」

「たまはにいちゃのものだからだめだよ?」

 タマの言葉を聞きライルがタマを抱きしめる、タマに「タマは良い子だなぁ」とか「タマはカワイイなぁ」など言いながらタマの頭から身体まで撫で繰り回す。


「ライル、アンタがベタ惚れじゃんか」

 と女将さんが笑う。


 食事を済ましお会計、会計の時も女将さんから「十分気を付けるんだよ!」と言われてライルも頷く。


 昼食を済ませて店を出る。次は冒険者ギルドだ。


「たま、疲れてないか、にいちゃんがおんぶしてやろっか?」

「おんぶ!たまおんぶしてほしい!」

 背中にタマを乗せて冒険者ギルドに向かうライルであった。


 

 

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