装備品の買い物
ボーグ武器防具店にてアリトとエンナの武具を選んでる間他メンバーも武具を眺めてる。
「アリッサちゃんとタマには詰まらないかな?」
ライルが2人に聞く。
「武器屋さんって初めてだから興味あります」
「にいちゃがいればたまつまんなくないよ」
2人とも反応が可愛い。男性店員が子供達にと椅子を運んでくれる、男性店員にお礼を言い子供達を座らせるライル。するとタマがライルの服の裾を引っ張る、タマは上目遣いでライルに言ってくる。
「にいちゃもいっしょにすわろ?」
こう言われたらライルに断ると言う選択肢は無い、ライルはタマを抱き上げてタマの座ってた椅子に腰を下ろす。そして自分の膝の上にタマを座らせる、ライルの膝の上座るタマはニコニコしながらライルの顔を見上げている。その様子をミシェルは和かな顔で見ているが一方のルーシーは羨ましそうな顔で様子を見てる。そんなルーシーに気付いたタマが言う。
「おねえちゃんもおててつなぐ?」
満面の笑顔になるルーシー、普段の態度とはまるで違う。タマに近寄り差し出されたタマの手をそっと握るルーシー、その手をキュッと握り返すタマ。
「ライルさん」
唐突にライルへ話し掛けるルーシー。
「はい」
「タマちゃん頂戴」
「駄目です」
「けち」
「けちで結構」
子供のやり取りになる両者、ライルとルーシーがそんなやり取りをしてる時アリトとエンナはボーグとともに武具を見繕っていた。
「これなんかどうだ?、切れ味は中々だぞ」
アリトはその剣を取り色んな方向から見詰める。
「ねえちゃんにはこの盾だ、鉄の部分にはミスリルが混ぜてあるから耐久値は高いし耐火が付いてる、金貨5枚ならかなり安いぞ」
エンナも盾を受け取り色々と確かめる。
「悪くは無いのですがバランスが…、同じ剣で2本揃えると予算的にどうですか?」
アリトがボーグに聞く。
「同じ系統の剣2本なら…これかな、耐久強化が掛かってるから使い勝手は良いが1本金貨3枚になるぞ?」
「試し斬りって出来ますか?」
「おう、このにいちゃんを裏に案内してやってくれ」
店員が来てアリトを裏に案内して行く。
「ねえちゃんはどうだい?」
「かなり良い品だと思います、木材と鉄の組み合わせで思った程重量無いですし、ミスリルが混ざってて金貨5枚ならかなり安いと思います」
エンナはかなり迷っているようだ。
「お前さん達ライルのパーティなんだろ、ならかなり稼ぎが良い筈だ。金貯めてまた来な、それまでの繋ぎとしてならその盾は最高だと思うぞ」
エンナは決めたようだ
「決めました、これください!」
「毎度あり、こっち来な、手入れの仕方教えてやる」
エンナがボーグについて行く、その様子を見ていたアリッサがライルに問う。
「武器や防具って高いんですね…」
「命に関わるから妥協はしちゃ駄目なんだよ」
ライルが答える、それをミシェルがジト目で見ている。
「ライルさんがソレ言いますか?」
ライルが少し気まずそうに目を逸らす。
「だから良い剣買ったじゃないですか」
ミシェルのジト目は治らない、そうこうしてる間にアリトが戻って来た。
「良い剣だと思います、同じ系統の剣同士なので扱い易い、
予算は少し超えますがこれに決めたいと思います」
アリトも決めたようだ。
「毎度!」
ボーグが出て来てアリトにも手入れの説明を始める、アリトとエンナは満足する買い物が出来たようだ。
「ボーグさんありがとうございました」
ライルの礼にボーグは手をヒラヒラさせながら答える。
「ライルはもうウチのお得意様扱いだからな、その紹介なら面倒くらい見るさ」
前に来た時もライルは思ったがボーグはホントに面倒見が良いようだ。2人は会計を済ませ商品を受け取る。
「重たいでしょう、僕が収納して運びますよ」
ライルの言葉に甘えるアリトとエンナ、装備品を収納し店を出ようとするライル達にボーグがこえを掛ける。
「何かあればいつでも来な、些細なことでも良いからな」
皆んなして頭を下げて店を後にする。時間は昼少し前、とりあえず昼食を食べる店を探しながら歩く一同。暫く歩くと少し高級そうな店を見つける、お客さんもまだそんなに入って無いようで空いている。
皆に確認を取りこの店に決めて中に入る、すぐに店員が現れ「何名さまでしょうか?」と聞いてくるので「8人です」と答える。店員が一瞬チラリとタマを見る、だが何事も無い態度でライル達を奥に案内する店員。店員に聞きながら品を注文していく一同、
食前酒が用意される、成人組は皆飲むようだ。未成年組は果実水、暫くして料理が出揃うと昇格を祝い皆で乾杯。料理を食べながら皆で雑談、楽しい雰囲気だ、とライルが思った時に事件は起きる。
「なんで獣人のガキが此処に居る!」
怒鳴り声がする。
何やら揉めそうだ。




