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酒場で合流



 朝、ライルは何時もの時間に目を覚ます、タマを起こさないようにベッドを出ようと身動きするとタマも目を覚ました。タマを起こしちゃったかと思っているとタマから朝の挨拶がある。


「にいちゃおはよー、きょうはおでかけだねー」

 どうやら今日の事が楽しみで早起きしたようである。顔を洗い朝食を取り朝の日課をこなす2人、そして出掛ける準備をしてアリア達を待つ。暫くすると家の呼び鈴が鳴りライルは玄関に、挨拶を済ましアリア達を中に通す。


「タマちゃんおはよー」

 アリッサがタマを抱きしめて朝の挨拶をする、実に仲の良い2人である。アリアに今日の予定を改めて話してると再び呼び鈴が鳴る、玄関に出てみるとミシェルが立って居る。


「タマちゃん迎えに来ました」

 ミシェルが和かに言う、タマに気を使ってくれてるのがわかる。


「では出掛けましょうか」

「タマちゃん、手を繋いで行こ!」

「じゃあ私も」

 アリッサとミシェルがタマと手を繋ぐ、タマも嬉しそうだ。アリアに出掛ける旨を伝えギルドに向かい歩き出す。

 ギルドまでの道すがらタマへの視線が減っている事に気付くライル、興味本位な視線は感じるが直ぐに視線が外される。不躾な視線も相変わらず感じるが数は減っていた、ギルドまでの道中に住む住人はタマに大分慣れたようだ。

 ギルドまでの道中はタマとアリッサが楽しそうに歩いている、タマはアリッサとミシェルに挟まれる形で2人と手を繋いでいる。その後ろをライルがついて行く、冒険者ギルドが見えて来るとアリッサが興味津々と言う感じで話す。


「冒険者ギルドって見かけるだけで中に入った事無いから楽しみです!」

「たまはなんかいかはいったよー」

「タマちゃん入った事あるんだー」

 ギルドに入る前から楽しそうだ、そしてギルドに到着する一同。ライルの先導で皆中に入る、アリッサは周囲を見渡し「うわー」とか「へー」とか言いながら興味深そうに眺めている。

 周囲の冒険者達はアリッサを見ると"邪魔だな"と思った、が一緒に居るタマとその後ろにいるライルを見ると一斉にアリッサを気遣う態度に変わる。相変わらず他冒険者から距離を置かれてるライルである、アリッサはそんな周りの状況に気付かぬままライルとミシェルに色々と質問している。

 アリッサからの質問に受け答えしてる間に待ち合わせ場所の併設酒場に到着するライル達、既にパーティメンバーは到着している、皆私服姿だ。


「皆さんお待たせしました」

 とライルが言えばアリトが「我々も着いたばかりです」と答える。


「ライルさん、なんか可愛いのが2人居る」 

 とルーシー、いつもより柔らかい雰囲気だ。


「紹介します、僕と一緒に住んでいるタマです、こちらはタマの友達でアリトさんの妹さんであるアリッサちゃんです」

 2人を紹介するライル。


「アリッサです、いつも兄がお世話になってます、今日はよろしくお願いします」

「たまです!よろしくおねがいします!」

 2人とも元気に挨拶する。


「流石アリトさんの妹さんです、しっかりしてますね」

 とハマナ。


「これが噂のタマちゃんかぁ」

 とエンナ、どんな噂なのだろう?


「2人とも可愛いわぁ」

 とルーシー、意外と子供好きなようだ。


「タマちゃん、アリッサの兄のアリトだよ、よろしくね」

 とアリトはタマに挨拶している、他3人も順番に2人へ挨拶しそれが終わると皆でテーブル席に着く。アリッサはアリトの隣りにに座りタマはライルの膝の上だ、ハマナが皆の注文を聞きカウンターに注文しに向かう。ルーシーとエンナはタマとライルを見詰めてニマニマしている、タマを愛でてるライルの姿が珍しいのだろう。


「タマちゃんって何歳ですか?、4歳くらいかな?」

「たまごさいだよ」

 エンナの質問にタマが答える。


「えっ、5歳にしては小さいですね、あっすみません」

 注文から戻ったハマナが口を出す。


「小さくて可愛いわぁ」

 ブレないルーシーである。


「2人とも私の可愛い教え子です!」

 何故かドヤ顔のミシェル、良い雰囲気だ、とライルは懸念している事を聞いてみる。


「皆さんは獣人を忌避してないですか?」

 ライルの質問にエンナが反応する。


「忌避ってなんだ?」

「獣人を嫌ってないかって事ですよ」

 とハマナが答える。


「俺達兄妹は…いや俺達親子はそう言う感情は一切持ってないので安心してください!」

「タマちゃんは大事な妹です!」

 アリトとアリッサが力強く答える。

 

「私の生まれた村には獣人の狩人が居ます、私の弓もその人から習いました。だから悪感情なんて持ってません」

 とハマナは言う。


「こんな可愛い生き物を嫌うなんてありえません」

とルーシー、やはりブレない。


「実は言って無かったんだけど私の母親の母、つまり婆ちゃんなんだけど…獣人なんだよな。若い頃に苦労した話も聞いてる、私自身も獣人の血が入ってる、なのに獣人を嫌う訳ないじゃないか」

 エンナの告白だ。


「皆んなありがとう、特にエンナさんは言い難い事を話してくれてありがとうございました。僕も獣人に対して嫌な感情は持って無いしタマの事を大事に思ってます、皆さんこれからタマの事を可愛がってやってください」

 

 と頭を下げるライル、ミシェルも一緒になって頭を下げている。そんな2人を見て皆和かに頷くのだった。




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