昇格
ボスの部屋で休憩中、皆と先程の戦闘に関しての話し合い。
「実際戦闘には5分も時間掛かって無かったですよ、想定外に敵が多かったですが皆さん良く動けてたと思います」
ライルが言うと皆がホッと息を吐く。
「ハマナさんはさっき言った通りですしエンナさんも良く護ってました、ルーシーさんも魔法の選択が的確でしたしアリトさんも良く動いてました、ミシェルさんは文句の付け所も無いですね。一度助太刀しましたがあれは仕方の無い事だと考えます」
ライルの言葉にアリトが聞く。
「我々は合格なんでしょうか?」
「はい、合格ですよ、ギルドに帰って昇格申請しましょう」
ライルの言葉に皆が盛り上がる、それぞれ休憩も充分取れたようでアリト先導で転移陣に移動する。地下1階に転移し地上に上がる一同はそのまま冒険者ギルドの受付カウンターに向かう、受付でライルはこのパーティで地下10階のボスを撃破した事、討伐証明部位を持参したのでランクDへの昇格を希望する事、それらを伝える。
話を聞いた係員は奥に向かい何事か話し掛ける、すると奥から別の係員が来て別室に案内される。別室にて暫く待つと扉が開きマリが現れた。
「ライルくん、私が担当するわね、まずは討伐証明部位を提出してください。」
アリトが討伐部位を提出する、マリに同行していた査定人が討伐部位を鑑定するとマリに何か告げる。
「確認出来ました、ジェネラルの討伐部位で間違いありません。アリトさん、エンナさん、ハマナさん、ルーシーさんのDランク昇格を認めます。皆さんのギルドカードを提出してください、新しくDランクのギルドカードを作りますので暫くお待ちを」
カードを受け取り部屋を出るマリと査定人、残された一同はそれぞれ思った事を口に出す。
「マリさんって偉いんでしょ?そんな人が担当してくれるんだ?」
とルーシー。
「ライルさんが居るからだと思いますよ」
とハマナ。
「こんなに早く昇格出来たのはライルさんのお陰です!」
とアリト。
「さらにお金が稼げる!」
とエンナ、皆でワイワイ喋っているとマリが戻って来た。
「これがDランクのギルドカードになります、お受け取りください」
マリがギルドカードを差し出す、それぞれがカードを受け取り感慨深く眺めている。そんな中マリがライルに話し掛ける。
「ライルくん、ギルドからのお願いなんだけど昇格試験受けてくれないかな?、ミスリルゴーレム狩れる冒険者をB−のままには出来ないの、せめてB、いえB+に上がって欲しいのよ」
「未成年に対してそれで良いんですか?」
「それこそ今更よ、ね、お願い」
ライルは少し考え答える。
「良いですよ、いつ受けますか?」
「ライルくんの都合の良い時で良いわよ、試験内容もライルくんなら余裕だろうし」
「わかりました」
話が終わり周りを見ると皆がライルを見詰めてる。
「やっぱりライルさんは凄いですね」
とミシェル、他メンバーも頷いている。
「皆さんも到達出来ますよ」
ライルは軽く言うが皆はイヤイヤイヤと首を振る。
「じゃあライルくん、都合付いたら教えてね」
マリ達が部屋を後にする。
「明日はダンジョン入るのはお休みして皆の装備品を整えますか?、アリトさんとエンナさんは装備揃えないとダンジョン入れませんし」
ライルの提案に皆が頷く。
「ミシェルさんも明日は家庭教師は外での勉強って事で皆で出掛けましょう、タマとアリッサちゃんも一緒に社会科見学って感じでどうですか?」
「アリッサも良いんですか」
アリトが確認する。
「楽しそうですね」
とミシェル
「明日のお昼は昇格祝いで奢りますよ」
皆が笑顔になる、明日の予定は決まった、明日朝にギルドで待ち合わせる事に決め今日は解散する。
自宅に戻ったライルはアリアに明日アリッサを連れ出す許可を取る。
「アリトも一緒なんですね、どうぞアリッサをお願いします」
アリアの許可を取りタマとアリッサに明日の予定を説明する、タマはよく分かってないようだがアリッサは喜んでる。
「武器屋さんとか入った事無いので楽しみです、タマちゃんとお出掛けできるのも嬉しいです!」
アリッサはタマを抱きしめながら言うとライルを見る。
「ライルさん、お兄ちゃんの面倒見てもらいありがとうございます、お兄ちゃんいつも家でライルさんの事を凄い凄いって言ってますよ」
アリッサの真っ直ぐな物言いに照れるライル。
「それでは本日はお暇します」
とアリアとアリッサが帰って行く、2人が帰った後ライルとタマは食事をしお風呂に入る。2人でベッドに入り抱き合うように眠りにつく。
そして次の日の朝を迎える。




