表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/68

ミシェルの参戦



 スッキリした顔のミシェルを引き連れてダンジョン入り口に並ぶライル達一行、偶にライルが回収屋として声を掛けられる。


「ごめんね、今はパーティ組んで浅い階層の探索してるんだ」

 とライルが断ると皆残念そうな顔で去って行く。


「ライルさん、人気ありますね」

 とミシェルが言えば他メンバーが「回収屋って聞いた事あるよ」とか「流石ライルさん」などと呟いている、順番が回って来たので地下に降りると素早く地下5階を目指す。

 地下5階まで来ると探索する冒険者の数が減る、通り抜ける冒険者は相変わらずだが"探索"する冒険者が減るのだ。そこで宝箱を探しながら降りる階段を目指す事にする、今回指揮はアリトが取る。これはライルが同行しない場合を想定した訓練も兼ねている、陣形は先日と同じで後衛にミシェルが加わった形だ。


「アリトさん、前方にゴブリンの集団です、ゴブリン6にアーチャーとメイジが居ます」

「わかった、ミシェルさん行けますか?」

「はい、大丈夫です」

「では皆んな行くぞ!」

 走り出すパーティ一行、ゴブリンと遭遇した前衛はアリトがゴブリンに突っ込み、エンナがアーチャーとメイジの気を引く。通路は横幅3メートル高さ2.5メートル程で乱戦には向かない、後衛が到着した時にはアリトが2匹のゴブリンを倒し、エンナがメイジの魔法を盾で受けている時であった。

ルーシーが呪文の詠唱を開始しハマナが後衛の護衛に入る、その時ミシェルの魔法が発動する、ルーシーは"発動が速い"とミシェルに驚く。ミシェルの発動した魔法は魔法障壁、魔法障壁は前衛の2人に掛かると淡い光を放つ。


「魔法障壁です!、少し防御と魔法耐性が上がります!」

「ありがたい!」

 とエンナが盾を前に前進する、アリトも周りのゴブリンからの攻撃から身を護られてるのを実感したのか攻撃に集中する。

 エンナの盾にアーチャーの矢とメイジの魔法が当たる、しかし先程のような威力をエンナは感じない、魔法障壁が効いているのだ。そのまま盾を前面に押し出してメイジに接近すると右手の片手剣でメイジを切り付ける、急所に入ったのかメイジが倒れる。アーチャーがエンナから距離を取り攻撃してくるがエンナの盾に阻まれる、その間にルーシーの眠りの呪文が完成する。


「アリトさん!、敵から離れてください!」

ハマナがアリトに叫ぶ、アリトは直ぐに意図を察しゴブリンから距離を取る。

 ルーシーは狙いをアリトの周りの居たゴブリンに定めると魔法を放つ、興奮状態の敵を眠らすのは難しいが一瞬思考を弱らせる事は可能だ。その一瞬の隙を突きアリトがゴブリン達に襲い掛かる、隙を突かれたゴブリン達が倒されていく。

 最後のゴブリンが倒されたのとアーチャーが倒れるのはほぼ同時だった、戦闘が終わり皆が一息吐く。


「休める場所無いか探して来ます」

 とハマナが動く、ミシェルとルーシーはアリト達に近づいて様子を見る。アリトは細かい傷が多数、エンナは少し火傷を負っている。ミシェルは呪文を唱え2人の傷を回復させる、完璧に治った身体を見てアリトとエンナは感服するように礼を言う。


「休める小部屋を見つけました!」

 とハマナが戻って来た、一同はハマナの案内で休憩出来る小部屋に移動し中に入り皆で話し合う。


「ミシェルさんの魔法凄いですね」

「発動も速かったのよね」

「回復も早かった」

 それぞれハマナ・ルーシー・エンナの言である。


「期待しないでと言われましたがミシェルさんも凄いですよ」

 とアリト、ミシェルは照れている。


「そんな事無いですよ、Dランクならアレくらいは…」

「ミシェルさん、僕から見ても中々でしたよ、普通にCの実力はあると思いました」

 とライル、ライルの言葉に更に照れて体をくねらせるミシェル、何処に居てもミシェルはミシェルだ。前のパーティで言い寄られてたのも分かるな、とライルが考えてるとアリトが此方を見てるのに気が付く。


「アリトさんどうしました?」

 ライルが聞くとアリトがバツの悪そうな顔でライルに聞いてくる。


「リーダーを任されながらライルさんに聞くのも気が引けるのですが….、ミシェルさんの使い方が分からないんです、先程の魔法障壁も前衛に使うのが良いのか後衛に使う方が良いのか….、どう判断すれば良いのですか?」

 少し間を置いてライルが答える。


「簡単ですよ、本人に聞けば良いんです、ね、ミシェルさん」

「はい、何でも聞いてください、取り敢えず魔法障壁に関してですが最初に掛ければ良いんですよ、前衛とか後衛に分かれる前に纏めて魔法掛けちゃえば分かれた後も効果は一緒ですよ」

 アリトの目が見開かれる。


「そんな簡単な事なんですか!」

「簡単な事なんですよね」



 アリトとミシェルの会話だがアリトに少し同情する。







評価や感想など頂けると嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ