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苦戦



 地下9階、この階に降りたライル達は数の少ない魔物の集団と戦闘を繰り返していた。アリト達にこの階は正直厳しい、現在戦っているゴブリンパーティに苦戦しているアリト達。


 ゴブリンアーチャー2匹にゴブリンガード1匹とゴブリンエリートが2匹の魔物集団、ルーシーが最初に眠りの呪文を放つが1匹も眠らず不発に終わる。エンナはゴブリンアーチャーの攻撃を一身に受け止めてる、アリトはゴブリンエリート2匹を牽制しながら隙を伺い、ハマナはルーシーの護衛に付いている。ルーシーが次の呪文を完成させ火の矢をゴブリンアーチャーに飛ばす、5本の火の矢がアーチャーに迫るがゴブリンガードに3本防がれる、だが2本は1匹のアーチャーに命中しアーチャーが怯む。それを見たアリトがゴブリンエリートを無視して被弾したアーチャーに迫り斬り伏せる。もう1匹のアーチャーをと狙うがガードに防がれる、エリートもアリトに追い付いた為アリトとエンナはゴブリンから距離を取る。


「ガードが邪魔で崩しきれない」

 とアリトがエンナに言う


「一斉に攻撃されると私じゃ防ぎ切れない」

 とエンナが返す、ルーシーは再び呪文の詠唱に入っている。


「もう一度俺がエリートを引き付ける、エンナはアーチャーとガード頼む、ルーシーはまたアーチャーを狙ってくれ!」

 それぞれが動く。エンナがアーチャーとガードを牽制しながらルーシーとの射線を通す、ルーシーの火の矢がアーチャーに迫るがガードに防御される。


「チッ駄目か」

 アリトが舌打ちする、一連の流れを見ていたライルが剣を抜き皆に叫ぶ。


「僕が行きます!」

 ライルがゴブリンガードに向かい走り出す、察したガードは盾を構えライルに対す。ライルは袈裟懸けに剣を振るう、スッと剣が何の抵抗も無くゴブリンガードを通り抜ける。次の瞬間盾ごと切り裂かれたゴブリンガードが崩れ落ちた、そこで均衡が崩れる。エンナがアーチャーに迫り斬り伏せるとルーシーがエリートに牽制の火の矢を放つ、それを見たアリトがエリートに攻撃を開始し1匹を倒す、残り1匹もアリトが危なげなく倒して戦闘は終了。皆で討伐証明部位を切り取る、ライルがアイテムボックスの使用を提案した為武器防具類も回収した。そして小部屋で暫しの休憩。


「ライルさんの剣凄いですね」

 とエンナ、先程ゴブリンガードの盾や鎧ごと一撃で切り裂いていた。


「もしかしてミスリル製ですか?」

 とアリト、ライルは昨日買ったばかりだと話す。


「流石Bランク帯は違うわね」

 とルーシー。


「いえルーシーさん、流石にBランクでもミスリル剣は持たないですよ」

 とハマナ。ライルは皆を見渡す、ルーシーとハマナは無傷だがアリトとエンナは傷付いてる、ライルは発見した低級回復薬の使用を提案する。最初は渋っていたアリトとエンナだがライルの「常に万全に近い状態を維持すべし」との言葉に使用を承諾する、回復薬を使用し傷を治した2人はホッと息を吐く。そして5人で先程の戦闘での問題点を話し合う、まずルーシーの魔法が通じなかった点だ。


「私の魔法が効かなかったわ…」

 落ち込むルーシー、そこにライルが口を開く。

「魔法が効かなかったのはまだ熟練度が上がってないからですね、繰り返し使って行けば練度が上がり効きやすくなりますし詠唱も短く済みます、最終的には無詠唱で発動出来る様ですよ」

 ライルの言葉にルーシーが頷く。


「私がアーチャーに掛かり切りになってたのも悪かった」

 エンナも思う所があるようだ


「エンナさんがアーチャーとガードを引き付けていたから均衡が保てたんですよ、でないと皆が酷いことになってました、アリトさんもエリートを引き付けてたのは良かったと思います」

 アリトとエンナがホッとした顔をする。


「私はどうだったでしょう?、前線に出た方が良かったですか?」

 とハマナがライルに聞く。


「ハマナさんは難しいところですね、ハマナさんがエリートを牽制できればアリトさんがエリートを殲滅出来た可能性はあります、ですがエリートやアーチャーがルーシーさんを狙った場合にルーシーさんが大怪我、或いは死亡した可能性もあります、経験を積んでその時々で対応するしかありませんね」

 とライルが締めると周りから「流石!」との声が上がる。


「ライルさんは流石Bランクですね、ガードを一撃で倒した事に的確な助言、これからも指導よろしくお願いします」

 とアリト達は頭を下げる、それに対してライルが発言する。


「僕の剣の腕は大したことないですよ、先程の事は武器の性能です」

 とライルは言う、実際ライルの剣の腕は"並"である。ランク的にはDランク上位かC−程度、ライルの年齢を考えれば凄い事だか冒険者として見れば確かに並である。そんなライルの言葉を謙遜と受け取った4人はライルを尊敬の眼差しで見る、そしてライルは懐中時計を取り出し時間を見る。


「そろそろ行きますか」

 とライルが言うと他4人も準備する。


「帰りは真っ直ぐに上りますか?」

 とハマナが言うとライルが?と頭を傾ける。


「いえ、地下10階に降りますよ、ボス部屋から帰った方が早いですから」


 ライルの言葉に驚く4人、ライルはまた?となるのであった。




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