武器屋
次の日の朝、ミシェルにアリアとアリッサがやって来る。アリアは早速洗濯をしに洗い場へ、ミシェルはタマとアリッサを連れてリビングへ。
ミシェルはタマに文字を教えながらアリッサにも歴史を教えていく、そんなミシェルの暇を見つけてライルが声を掛ける。
「ミシェルさん、明日の15時頃にお時間よろしいでしょうか?」
「どうしたんですかライルさん?」
「明日、パーティ組む予定の方々と会うのですがミシェルさんも一緒にどうですか」
「えっ、もう決まったんですか?」
「いえ、まだ本決まりでは無いですよ、明日顔合わせしてから決める事になります」
ミシェルは少しホッとしたようだ。
「時間は大丈夫です、明日15時頃にギルドに行けば良いのでしょうか?」
「はい、前回とおなじ上級依頼のカウンターにお願いします」
「わかりました」
明日の予定は立った、ライルは自分の予定をミシェルに伝える。
「ミシェルさん、今から僕出掛けて来ます」
「あら、どちらに?」
「ちょっと武器屋に」
「武器屋ですか」
「前にミシェルさんに装備が見窄らしいと言われたのが気になって…」
ミシェルが慌てる。
「あっ、あれはそう言う意味では無くてですね!」
ミシェルが慌てて言い繕う、それを見てライルがクスクス笑う。
「ミシェルさん、冗談ですから大丈夫ですよ、ただ自分でも今の装備はどうかと思いまして明日までに買い直そうかと」
「ライルさん酷いです」
とミシェルが抗議の声を上げる。
「タマ、アリッサちゃん、ちょっと行ってくるね」
「「「いってらっしゃい」」」
ライルはアリアにも伝えて家を出る。家を出たのは良いがライルは武器・防具に詳しく無い、そこで冒険者ギルドに向かう、ギルドなら良い情報があるだろう。
冒険者ギルドに着き中に入る、何かあればマリに聞けとばかりに上級受付に向かう、そしてマリから良い武器屋の情報を聞き出す。
「ボーグの武器防具店ね」
とライルはボーグの店へと向かう、店の場所は冒険者ギルドから少し離れており徒歩10分程掛かった。店構えは普通に見える、中には人の気配があり数人の店員かお客がいる様だ。ライルが中に入ると中には3人の男と女性が1人、皆ライルを見ると「いらっしゃい!」と声を上げる。
「ここはボーグの武器防具店であってますか?」
「あぁそうだよ坊主、冒険者成り立てか?最初にこの店に来たのは正解だな」
と40歳位の少し背の高い男が親指を立てる。
「店長!、見切り品用意しますか?」
と店員らしき女性が声を上げる、どうやら親指を立てた男が店長らしい。
「おう坊主、今から良さげな品選んでやるからよ、予算は幾らだ?多少は負けてやるから武器と防具は妥協するなよ!、命に関わるからよ」
どうやら親切心で言っているようだ。
「予算は特に決めてません、それと僕は」
「なら武器は銀貨5枚位は出せるか?コレなんか良いぞ片手剣で今は少し長く感じるかもしれないが身体が成長すれば丁度良くなるぞ!、済まないなーウチには子供用の武器防具が無いんだわ」
出された片手剣を見るとライルの使ってる片手剣より数段良い品だ、同じ銀貨5枚なのに。他にも色々出されては説明されていく、すると黙っているライルに気づいた店長がライルに問い掛ける。
「高かったか坊主?正直に予算言ってみな、俺が上手く見繕ってやるからよー」
「わかりました、まずこれを見てください」
とライルは自分のギルドカードを見せる。ギルドカードを見た店長は口を開けて呆けてる。ほかの店員たちが呆けてる店長に話し掛けると店長がハッとしてライルを見る。
「そうか、お前がライルか、その若さでBランク帯とはすごいもんだ。それでこの店に何のようだ」
周りの店員も驚いている。
「僕の武器防具を探してます。何か良さそうな品ないですかね」
「予算は?」
「決めてはいませんが…白金貨2枚位でお願いします」
店員達が息を呑む。
「流石ミスリルゴーレムを狩れるだけあるな、よしミスリルにはミスリルだ、ミスリルの剣はどうだ?だが剣はいいが防具が無い、無いっつーかサイズがな、どうする?特注するか」
「なら剣だけで良いですよ、片手剣でお願いします」
店長は店の奥に入って行くと豪勢な作りの箱を持って来る、そしてカウンターの上に置き箱を開ける、中には華奢な片手剣と鞘が入っている。
「見た目は華奢だが耐久性は高いぞ!、ミスリルだから魔法耐性もあるし魔力伝導率も良い、それに軽い、何よりも切れ味が違う!、金貨150枚だがどうだ?、多少獲物が長いが使えるだろ」
と店長が捲し立てる。
「じゃあソレ買います、白金貨込みで良いですか?」
「即決かよ!」
と店長が突っ込む、だが顔は笑顔だ。
「金払いの良い奴は好きだぜ、何かあればこのボーグに言いな、大抵の武器防具は用意出来るぜ」
「何かあればお願いします」
2人は握手をする、ライルは買ったミスリル剣をアイテムボックスに仕舞い店を後にする。
少し高い買い物したなー、と思いながら自宅に向かうライルであった。
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