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冒険者ギルドの発祥



 皆で昼食を食べる、アリッサが加わった事でかなり賑やかになった。アリアの教育の賜物かアリッサの食事マナーはかなりしっかりとしている、そんなアリッサはタマに構いながら食事をしている。タマもアリッサとミシェルにマナーを教わりながら頑張って覚えようとしている。

 

 食後の休憩時タマはライルに張り付き甘えてる、そんなタマにアリッサが張り付き色々と構っている。傍目には末っ子に構う兄妹のようだ。


「アリッサちゃん余程タマちゃん気に入ったのね」

 とミシェル。


「あの子は兄が居ますがずっと妹も欲しいと言ってましたから」

 とアリア、アリッサの願いは叶ったようだ。


「タマちゃん、アリッサちゃん、続きの授業しよっか、いつも午後は算数の授業だけど、今日は引き続き歴史と雑学の授業してくね」

「「はい」」

「まずはダンジョンの近くに町みたいなのが出来た事までは話したよね、その町みたいな場所に王国から町長として貴族が派遣されて来ました、その貴族はガルタ子爵と言うまだ若い貴族でした。」

「今のガルタ侯爵のご先祖様ですね」

 とアリッサ。


「そうです、ガルタの街の初代領主になります。その当時まだ子爵であったガルタ様ですが赴任してすぐに勇者率いる組織と協力し町の整備を始めます、整備した場所は現在の西地区になります、近いと言ってもダンジョンからはある程度距離があります、そこで勇者はダンジョン入り口付近に拠点を移します。拠点を移したのはダンジョンの出入りの管理とダンジョンから出てくる魔物を警戒する為」

 アリッサのタマへの翻訳がまた始まった。


「出入りの管理は噂を聞いて集まって来た今で言う冒険者みたいな人が増えたから、魔物の警戒は早期発見する為、ですがダンジョンの入り口が出て来る魔物は全くいません、組織がダンジョン内の魔物を掃討してるとしても全く出ないと言うのは他ダンジョンではあり得ません、そこで勇者と大賢者がダンジョン奥地に潜り調査する事になりました、その結果が先程言ったこのダンジョンが溢れる事は無いと言う事実でした」

 ミシェルはアリッサの翻訳を待ちながら難しい言葉の説明もしていく。


「新たな結果に勇者と大賢者は組織の再編を行います、集まった民間の者達を"冒険者"と名付け強さによって入れる階層を制限したり冒険者それぞれにランク付けしたりと色々行いました、そして組織の名を"冒険者ギルド"とし民営化したのです、そして勇者が初代ギルドマスターとなり組織を切り盛りします、勿論ガルタ子爵とも協力して町を発展させる事も忘れずに行なっていきます」

「冒険者ギルドってガルタが始まりだったんですね」

「そうですよ、本部は王都にありますが発祥はガルタになります」

 ミシェルはお茶で口を湿らせ話しを続ける。


「冒険者ギルドは長い歴史の中で各地に支部を置き外国にも広がって行きました、因みに冒険者ギルドで使われているAとかBなどの"記号"は勇者様と大賢者様が使っていた言葉から使われています、確か"えい語"と言う勇者様達しか知らない言語だった筈です、他にもライルくんの"アイテムボックス"とか"スキル"等もえい語から来てますね」

「先生、他にも勇者様から伝わった言葉はあるんですか?」

「沢山ありますよ"リビング"とか"ポーション"とか日常に使われてる言葉は沢山あります」

「そうなんですね、知りませんでした」

 アリッサが感心したように言う。


「そんな訳でダンジョンしか無かったこの地に町が出来、300年掛けて今のガルタの街になった訳です、子爵様だったガルタ家も今は侯爵様、辺境にあるガルタが栄えてるのもダンジョンがあるからですね」

「知らない事ばかりでした、先生って物知りですね!」

 アリッサに褒められ満更でも無いミシェル、タマも尊敬の眼差しをミシェルに向ける、が少し眠そうだ。


「タマちゃん眠いのかな?、お昼寝しよっか」

 とミシェルがソファに促す、タマは大人しくソファに横になる。


「アリッサちゃん、タマちゃんは午後に少しお昼寝するの、だからタマちゃんが寝てる間は2人でお勉強ね」

「わかりました、寝てるタマちゃんも可愛いなー」

 とアリッサはタマの寝顔を見てる、するとアリアがやって来てお茶を淹れてくれる。


「一休みどうですか?」

 とアリアが茶菓子も用意する、ライルも席に付き一緒にお茶にする。


「お茶終わったら算数の授業しましょうね」

 とミシェル、アリッサも頷く。


「足し算と引き算がどの程度出来るのか確認します、充分だと分かったら掛け算の授業しましょうね」


 ミシェルとアリッサの授業は続く。





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