歴史
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タマとアリッサ、そしてミシェル達の顔合わせも終わり3人は授業の準備を開始する。アリアは洗濯、ライルは相変わらず授業の見学をするようだ。
「アリッサちゃんは読み書きは大丈夫だったかしら?」
「はい、大丈夫だと思います、難しい単語や言い回しは分かりませんが…」
「なら他事を習いましょうか?何か教わりたい事とかある?
ミシェルの言葉を聞いたアリッサは即座に答える。
「歴史が知りたいです!」
反応の速さに少し驚いたミシェルである。
「なら私達が住んでるアルトメルク王国とガルタの街の歴史とかはどうかな?」
「はい!知りたいです!」
「じゃあタマちゃんは文字の書き取りでもしようか?」
ミシェルがタマを見て提案する。
「先生、タマちゃんも一緒じゃ駄目ですか?」
「良いけどタマちゃんには詰まらないかも知れないよ?」
「私がタマちゃんを構います!」
そう言うとアリッサはスカートのまま足を広げタマに足の間に座るように頼む、タマは戸惑いながらアリッサの足の間、スカートの上にちょこんと座る。そんなタマをアリッサが後ろから抱きしめる、実に満足気な表情だ。
「んー、タマちゃんは可愛いなぁ、私ずっと妹が欲しかったんだー」
タマは身動きせずにされるがままになっている。
「あれ?タマちゃんはこうされるの嫌かなぁ」
タマは少し戸惑いつつもアリッサの顔を見上げて言う。
「いやじゃないよ、にいちゃじゃないひとにはじめてされたからわかんなくなっちゃっただけ」
そんなタマに感極まったのかアリッサはタマに頬擦りし始める、ライルはニヤニヤしながら眺めてる、そんな2人を見てミシェルがため息を吐く。
「アリッサちゃんもタマちゃんもそのままで良いから、授業始めるわよ」
「「はい」」
「まずはこの国の成り立ちからね」
と教材として持ち込んでいる荷物から地図を取り出す、簡単な地図だが周辺国とアルトメルク王国の主要都市が記載されている。地図を広げ自分達の住む国を指差すミシェル、立ち上がり覗き込むタマ。
「この指差したのが私達の住むアルトメルク王国です、周りの他の国と比べて違いが分かる?」
「おおきい」
とタマ、周辺国と比べて確かに大きい。ミシェルが「よく出来ました」とタマを褒める。
「今タマちゃんが言ったようにアルトメルクは周辺国と比べて3倍以上の国土を誇ってます、その理由は元々アルトメルクは3つの国が合わさって出来たからです」
ミシェルの言葉をアリッサが噛み砕いてタマに伝える。
「300年程前になりますが西にアルトニア、東にメルトキアと言う国がありました、この2国は元々仲が良く同盟関係でもありました」
ミシェルが地図に線を引いてアルトメルクを3つに分ける。
「ですがこの2カ国は度々周辺国から攻められ疲れ切ってました、攻められる度にお互い協力して敵を退けてましたが敵も引いては態勢を整え攻めると一進一退、そこにアルトニア王家とメルトキア王家を拠り強く結び付ける"仲介人"が現れます、仲介人はアルトニアの王太子とメルトキアの第一王女の婚姻を持って両王家を1つにし国も統合させました」
ミシェルは一息つく、アリッサのタマへの翻訳待ちとも言う。
「1つになったアルトニアとメルトキアは名をアルトメルクと改め防衛により力を入れました、単純に国力2倍とは行きませんが民衆からの支持は上がり兵役への志願者は倍程増えました、しかし両国の統合を特に面白くないと考えてる国があります、アルトメルクの南に位置するアマニアと言う国です」
ミシェルは地図でアマニアのあった地を指差す。
「アマニアは他の周辺国と手を結びアルトメルク攻め滅ぼそうとしますがアルトメルクの防御は抜けれません、兵力の上がったアルトメルク、更に仲介人の軍事協力もあったのです、攻め疲れの見え始めたアマニア、ですがアルトメルクは防御は強いが攻めは得意ではありません、また一進一退かと皆が思い始めた頃です、仲介人が動きました、アルトメルクの部隊を率いアマニアを攻め滅ぼしたのです」
また一息つくミシェル、アリッサはタマへの翻訳を身振り手振りを交えて行なっている、タマはアリッサの説明をウンウン頷きながら聞いている。
「そして滅ぼされたアマニアはアルトメルクに併合されいまのアルトメルク王国が出来上がったのです」
と締めるミシェル、アリッサはまだ翻訳に手間取ってるようだ。そこにアリアがお茶を運んで来る、どうやらお茶の時間になってたようだ。
「皆さんお茶にしましょう」
と今まで黙って話を聞いていたライル。
「喉渇きましたー」
とアリッサ。
「おもしろかったー」
とタマ
「ミシェルさんお話し上手ですね」
とアリア
「いえいえ、上手く聞いてくれる子達がいたからですよー」
と照れるミシェル。
「それで先生、仲介人って誰なんですか?」
アリッサの質問に意味深に微笑むミシェル。
「仲介人の正体はね………後に"勇者"と"大賢者"と呼ばれる2人よ」
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